私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

10月31日午後、まだ3羽しか見つけられなかったが、遠くばかり探していたら、かわいい顔で下にいるではないか。

観察図鑑 アオバト

2009年09月20日 | 大磯・県内アオバト
■2009/9/19(土)15:53-16:01【天気】晴れ
【場所】龍飛付近
【種名】アオバト(1科1種)
【メモ】龍飛を後にして青森ICに乗る前にアオバトを見に行った。着いた時にはすでに群れで飛んでいて,座って近くに来るのを待った。というより,アオバトはマイペースで,頭のすぐ上をびゅんびゅん飛んだり,岩礁に溜まった塩水を飲んだり,防波ブロックに止まったり,また飛んだりととにかくこの鳥は忙しい。照ヶ崎のアオバトより群れの数は圧倒的に少ないが,仏ヶ浦をバックに飛ぶ姿はとても美しかった。アオバトの虹彩は外側が赤紫で内側がコバルトブルー,嘴が薄いコバルトブルーで,先端が象牙色で,下腹から下尾筒が地色の白に草餅色の羽毛が混じっている。♂♀の特徴は小・中雨覆の小豆色で識別できるが,今回♂の幼鳥で小豆色がまばらになっているのを初めて見た。県内では水没した湯ノ倉温泉や白糸の滝で「バアオーー・アオーー」という鳴き声をよく聞いていたが,姿は山間を飛んでいる姿しか見たことがなく,レンズを向けたときにはもういないというパターンだった。それで何とか見たいと,今年,本場の照ヶ崎に行ったのだが,ここは,仙台6時発の新幹線で行き,東京で東海道本線に乗り換えて行くと,9時ちょっと過ぎに大磯駅に着く。文豪島崎藤村の墓という案内のある小径を通って10分で海岸に着く。東京土日切符で簡単に日帰りできる。とは言っても,朝方からの観察がいいそうなのだが,「日帰り」が多い自分にはなかなかいい場所だ。大勢の海水浴客や釣り人,岩礁での磯遊びの子どもたちがいる海岸と,近辺のビル群を背景に大群がびゅんびゅん飛んでいるのは壮観だ。よく写真にある岩礁にばらばらと降りるのや,白波がざぶーんとやってきて,急いで脱出する行動を見ると,確かにゆったり落ち着いて飲んでいる暇はないのがよくわかる。我が家では11月頃から,庭の餌台にホーマックから買ってきた「野鳥の餌」などを蒔いているが,仲のいい2羽のキジバトペア(明らかに顔つきが違うので♂♀がわかる)がやってくる。庭やリビング続きの縁台に上がってきて餌を食べているが,同じハト科でもアオバトとキジバトではずいぶん違う。
さて,アオバトの邪魔にならないよう撮るものは撮り,8分だけいて,次はこれまで一度も行ったことがなかった三内丸山遺跡に向かった。
【写真】
  
■アオバト成鳥♂。手前の個体は尾羽が摩耗している感じ。それとも単に尾が海水に浸かって濡れているだけかもしれないが。/アオバトの成鳥♂と幼鳥♂。幼鳥♂は雨覆の小豆色の羽毛がまばら。/下北半島の仏ヶ浦をバックに飛ぶ。
  
■アオバト♂の飛翔。このときはほとんどが♂成鳥だった。
  
■アオバト成鳥♂
 
■この日は風も強くなく,穏やかな日だった。防潮堤の岩の窪みに溜まった海水を飲んでいた。
  
  
■大磯海岸のアオバトの群れ


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2009年9月19日(土)龍飛岬

2009年09月20日 | 県外・国外・その他
■2009/9/19(土)11:10-14:30【天気】晴れ,風ややあり
【場所】龍飛岬
【種名】ウミウ,ミサゴ1,ハチクマ1,トビ2,ノスリ1,ハヤブサ1,オオセグロカモメ,ウミネコ,ヒヨドリ,ノビタキ,ハシブトガラス(7科11種)
【メモ】昨年度に続き2回目の龍飛岬だった。朝3時30分に目覚ましをかけたが,やはり起きられず,それでも5時30分に目が覚めて6時に家を出た。東北道はだいぶ混雑していた。サービスエリアは青森の津軽SAも混んでいた。今回は浪岡ICで降り,津軽道から十三湖,小泊経由の最後の山岳道路(と言っていい)を登って降りて,龍飛に着いた。3軒の出店でちょっとずつ買って,展望台へ行った。いわゆる外からのバードウォッチャーはおらず,自分だけだったのは意外だった。午前中の様子をお聞きすると,ぱらぱらという感じで,今はぱったり飛ばなくなったという状況だった。しかし実際には「タカの渡り全国ネットワーク」掲載の記録を見ればわかるように,ちゃんといろいろ出ており,自分には上記の鳥しか見えていないだけだ。まあ,またしても空振りといえば空振りだが,たった2回目でしかも,日帰りのこの時間だから仕方がない。ハチクマが1羽やっと飛んできて,写真を撮り,2時近くになってもう1羽出たら帰ります,と言ったがその1羽が出ず,ついに2時30分になったので,アオバトを見ながら帰ることにし,ご挨拶と御礼を述べて龍飛を後にした。その後アオバトを見て,5時過ぎに三内丸山遺跡に寄って帰仙した。
【写真】
  
■ハヤブサ・ノスリ・ハチクマ


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