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私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

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2023年3月31日(金)蒲生海岸

2023年03月31日 | 蒲生海岸

■2023年3月31日(金)16:51-17:55【天気】晴れ曇り【機材】EOSR5+RF100-500mm
【場所】七北田川河口、蒲生干潟
【種名】ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、ウミアイサ♀、カワウ、クイナ、オオバン、コチドリ夏羽3、ウミネコ、オオセグロカモメ、トビ、ハイタカ、ツグミ、ハチジョウツグミ、カワラヒワ、オオカワラヒワ(8科17(亜種)・種)
【メモ】職場を4時30分に退出し、20分ほどで蒲生に着いた。退職後第2の職場は、県民の森、加瀬沼、伊保石公園、多聞山、フェリー埠頭、蒲生に近いのでグッド!
閑話休題。そろそろ、シギの1羽も来ていないかと見に行った。蒲生は晴れていれば夕方まで鳥が見られる。最初に東北大野鳥の会の会員に出会い、何かいました?と聞くと、ハチジョウツグミ、それにクイナも見ましたと言う。まだ、見られるのかと思い、導流堤から河口、干潟を見て、最後にいるところに行ってみることにした。河口にはマガモ、ヒドリガモ、ウミアイサしかいなかった。干潟は3羽のコチドリ。コチドリは渡ってくるのがどこの地域でも一般的に早い。それから、ハチジョウツグミを探しに行ったが、探さなくても、いつものところに、ツグミやカワラヒワと一緒に止まっていた。クイナはコガモと採餌していた。この時間は17時20分を過ぎていて、けっこう暗くそれでも何とかISO400の1/40という低速シャッターで撮影することができた。動いているのは無理で、止まった瞬間の写真。これくらい暗くなればハイチュウと同じ。ということで、帰りは夕日を撮影し、大沼を回って高速で帰った。大沼にはマガンが2羽まだいた。
【写真】
  
河口のヒドリガモ、マガモ、ウミアイサ/干潟のコチドリ
  
カワラヒワ、亜種ツグミ、亜種ハチジョウツグミ
  
クイナ。最初、すぐにアシの中に隠れたが、またすぐ出てきて採餌していた。
  
蒲生の夕日。


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2022年12月8日(木)蒲生海岸

2022年12月08日 | 蒲生海岸

■2022年12月8日(木)9:32-11:57【天気】晴れ曇り【機材】EOSR5+RF100-500、EOSR7+2× EF500Ⅱ
【場所】蒲生海岸前面海面、七北田川河口、南蒲生
【種名】コクガン24、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、ビロードキンクロ++、クロガモ++++、ホオジロガモ、カイツブリ、アカエリカイツブリ、カンムリカイツブリ、ミミカイツブリ、カワウ、ウミウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、ハマシギ2、ミサゴ、トビ、ハヤブサ成鳥2(9科26種)
【メモ】コクガンのカウントと前面海面のビロードキンクロの写真を撮影するために蒲生に来たが、クロガモとビロードキンクロの群れは日曜日よりずっと増えていた。おそらく3000羽以上はいると思う。コクガンは24羽いたが、幼鳥の個体をよく数えることができなかった。
【写真】
  
コクガン/クロガモ
  
前のカモがビロキン9羽はいる/ビロキン♂と周りの3羽は♀/実際には双眼鏡で見てもこれくらい以下にしか見えない。ビロキン♂1羽いる。
  
入港する船を背景にたくさんのクロガモ/ビロキン♂♀9羽はいる。1600mm相当の画角で撮影したここに掲載した写真だけでも、合計20羽以上いる。
  
南蒲生からコクガンの飛び出しを見ることにした。ハヤブサが2羽現れた
  
1羽めと2羽めのハヤブサ成鳥/コクガン24羽いる。
  
ちょうど曇っている時に飛ばれた。/24羽/うみすずめ


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2022年12月4日(日)蒲生海岸

2022年12月05日 | 蒲生海岸

■2022年12月4日(日)10:07-11:23【天気】小雨曇り晴れ【機材】EOSR7+RF100-500
【場所】蒲生海岸・干潟、七北田川河口、蒲生沖
【種名】コクガン20(成鳥12幼鳥8)、オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、ビロードキンクロ、クロガモ、ホオジロガモ、ウミアイサ、カイツブリ、アカエリカイツブリ、カンムリカイツブリ、ミミカイツブリ、キジバト、カワウ、ウミウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、ユリカモメ、ウミネコ、オオセグロカモメ、ミサゴ、トビ、ノスリ、チョウゲンボウ、モズ、ハシブトガラス、ヒバリ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、オオジュリン(18科42種)
【メモ】12月3日(土)午後は、閖上に行ってみたが、ほぼ何もおらず、井戸浦前面海面にクロガモの群れがいるのを発見。今日は無理なので明日と決めた。15時過ぎに大沼に行き、トモエガモを見ようと思ったら、何回見ても♀が8羽しかいない。そこで、翌日、井戸浦に行く前に大沼に行ったが、86羽しかいなかった。つまり、11/29午前221、11/30朝235、12/3午後8、12/4午前86という経過。これは、抜けたなと思い、井戸浦にクロガモを撮影しに行ったが、昨日の群れは全然いなかった。がっかりして、帰ろうかと思ったが、まだ時間も早かったし、鳥友から蒲生にコクガンが来たと前に教えられていたので、いなくてもともと思い、蒲生に行った。けっこう潮は満ちてきている感じだったが、双眼鏡で見ると、何羽かコクガンが残っていた。これはラッキーと思い、まず遠くから撮影してあとで羽数を数えることにした。近くに行くと先着していた知己のご夫妻がいて、コクガンがいるよ、と教えてもらった。先ほどは遠かったが、岸で休んでいる。成幼の数が問題なので、ちょっと場所を変えて全体が写るところで撮影した。それから、ご夫妻に挨拶をして、導流堤を歩いて、またコクガンの写真を遠くから撮る。それから海に出ると、何とクロガモの群れがいるではないか。11月中旬にも同じように蒲生前面海面で群れを見たことがあった。
ということで、今日は最初から、カウントするつもりできたので、R5より大きく写るR7を持ってきた。コアジサシが繁殖した盛土の上に登って、海上を見渡し、群れの端から端まで撮影した。仙台港に近い方にもたくさんいたが、波の方向とF7.1でもはっきり写る範囲が狭くなる。この範囲は必ずしも正確ではなく、少な目にしか写らなかった。それから、干潟を一周して奥の沼や水路など見て、もう一度堤防の上からクロガモの群れの写真撮影をし、帰ってきた。コクガンもいたし、蒲生に行ってよかった。ちなみに、クロガモがいればビロキンもいて、そのうち、ウミスズメやアビ類も一緒にいるので楽しみだ。今年の4月9日には井戸浦でビロキンの大群や、マダラウミスズメも見ているので、今年は観察回数が多くなるかもしれない。震災後に購入した車載できるキャプテンスタッグの自転車も整備した(堤防を歩くと距離が長く疲れるので)。ちなみにアマゾンでコンビニ弁当がちょうど入るという篭も買った。弁当と双眼鏡を入れておくにはちょうどいい。
【個体数カウントグラフ】
〇カウント場所:コアジサシ営巣地盛土
〇カウント範囲:クロガモとビロキンの群れがいた七北田川河口から向洋海浜公園までの前面海面
〇カウント方法:R7+500mm(100-500)の800mmの画角で河口側から撮影。浮きブイ、旗、船舶、背景の金華山等の島や半島、沖防波堤などを範囲の目印に計27ブロックを撮影。1か所につき4~10枚程度撮影。波で上下するので複数枚撮影する。PC画面で、種類、雌雄等をカウントする。複数枚を見て、ビロキンを特にチェックする。範囲目印で、重複しないようにする。
〇備考その1:今回は、範囲が堤防から一度に見渡せたこと。カウント場所から双眼鏡10倍で見ても大体、ビロキン♂がいることを確認できたこと。いたカモがほぼクロガモとビロキンで、♂♀の識別が容易なことなどから、カウントをしてみる”気になった”、ということ。個体数に関しては、画像カウントしたものより多いということは容易に想像できるが、最低、これくらいはいたというデータ。
〇備考その2:識別は、♂成鳥は容易、♀成鳥も比較的容易だが、1年目♀が♀成鳥と重複の可能性あり。♂1年目冬は、ほぼ黒で成鳥の特徴がまだない個体とした。遠すぎて、嘴の先の赤肉色は識別不能。次回は、2倍テレコンをEF500につけて、R5とR7で撮影してみる予定。運が良ければ、識別可能になるかもしれない。スコープは、釣師浜のレストランで津波で被災して以来、持っていない。
 
【写真】
  
七北田川河口のコクガンの群れ。成鳥12,幼鳥8だった。
  
ホオジロガモ♂/チョウゲンボウ♂/ノスリ
  
コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ/ホシハジロ♀/金華山を背景にクロガモ・ビロキンの群れ。手前にミサゴ。

※個々の写真は、識別可能ですが、あまりに小さいので、識別練習用にはなりますが、鑑賞には堪えないので後日、R5+2×+EF500(1000mm相当画角)とR7+2×+EF500(1600mm画角)で撮影したものを掲載します。画質はかなり悪いとは思いますが。
※ビロキンの大きい写真は、下記の名取川河口と鳥の海で撮影したものがあります。
2020年1月19日 鳥の海 ♂第1回冬
2020年1月11日 閖上 成鳥♂
2019年2月16日 閖上 成鳥♀
ビロキンは、クロガモと違って水中翼を使うと図鑑にある。確かに、上記ウミスズメが潜る時の写真と♂が潜る時の写真を見ると翼をやや折って潜っている。


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2022年10月11日(火)・12日(水)蒲生海岸

2022年10月12日 | 蒲生海岸

■2022年10月11日(火)・12日(水)【天気】晴れ,曇り【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】七北田川河口
【種名】マガモ,カルガモ,カワウ,アオサギ,ダイサギ,コサギ,ユリカモメ,ウミネコ,カモメ,オオセグロカモメ,ミサゴ,トビ,チョウゲンボウ♂,ヒバリ,ツバメ,ハクセキレイ,オオジュリン(11科17種)
【メモ】2日続けて蒲生に行った。初日は晴れだったが,2日目は”天気予想”がはずれ,晴れではなく曇りになった。2日目は鳥の海がメインだったが,潮が引きすぎてシギチがおらず,そのうち,蒲生にミヤコドリがいるとの連絡があり,急いで蒲生に行ったが飛んだ後だった。あとで写真を見せられると,換羽のためか,頸部に羽毛がなく赤く細い首がそのまま写っていた。幼鳥らしい。しかし,ミヤコドリがいたという河口の砂浜を見ると,カモメシーズンが始まったばかりで,1年ぶりだと最初なんだか分からなかったが,カモメとユリカモメの第1回冬羽が1羽ずついて,これはうれしかった。11月になれば,閖上のかわまちテラス前の中州と亘理大橋下流の中州に中~大群がやって来るが,10月初旬に,第1回冬羽が見られたのはラッキーだった。
【写真】
  
蒲生干潟全景/ミサゴ/まだまだ元気なチゴガニ
  
ユリカモメ第1回冬羽/カモメ第1回冬羽
  
カモメ第1回冬羽


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2022年6月4日(土)蒲生海岸

2022年06月18日 | 蒲生海岸

■2022年6月4日(土)12:08-14:15【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】蒲生海岸・干潟、七北田川河口
【種名】カルガモ、カワウ、ササゴイ、ダイサギ、コサギ、コチドリAdS1、シロチドリAdS♂3♀1、メダイチドリAdS♂1、オオメダイチドリAd羽衣不明1、チュウシャクシギ1、キアシシギAdS6、ソリハシシギAdS2、トウネンAdS1、ウミネコ、オオセグロカモメ、コアジサシ13+、ミサゴ、トビ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ツバメ、オオヨシキリ、コヨシキリ、セッカ、ムクドリ、ハクセキレイ、カワラヒワ(15科28種)
【メモ】前回、オオメダイチドリをきちんと見なかったのと、黒雲のためにコアジサシの数をカウントできなかったので、またまたやってきた。いつものように干潟を一周して、オオメダイチドリをしっかり観察し、海岸をもどって堤防に戻ったところで、河口沖の海にコアジサシの群れが飛んでいた。これが13羽で、群れは河口の砂浜で休んだり、また海に飛んだあと、コロニーに戻ってきて、あとはしばらく静かになった。土盛りの上では抱卵する様子も見られた。
今、大学野鳥の会の時、1977年5月から10月まで、”フジカシングル8ZX500”で撮影し、編集した『蒲生干潟の鳥類』という8mmフィルムをデジタル化してもらっている。その時の様子を見ると、アジサシとコアジサシが、養魚場池で盛んにダイビングして魚を捕っているシーンがある。また、砂浜の広い範囲にコアジサシがコロニーをつくっていたりと、45年前は本当に蒲生干潟というところはすごいところだった。大学で休講があるとすぐにバイクに乗って蒲生に行ったが、おそらく、講義を聴く時間より蒲生で鳥を見ていた時間の方が明らかに長かったと思う。撮影データは、出来上がり次第アップする予定。
これ以降、コアジサシの営巣の観察に入るので、蒲生のフィールドノートは、何か珍鳥が出ない限り、しばらくお休み。
【写真】
  
シロチドリ/キアシシギ/キアシシギ
  
コウボウムギ雌花/ハマニンニクとハマヒルガオの群落/コアジサシの群れ
  
全部で13羽/南蒲生側河口のコアジサシの群れ/ハシブトガラスをモビング(領空侵犯スクランブル)するコアジサシ
  
コアジサシ
  
名古屋行き太平洋フェリーいしかり/メダイチドリ♂/オオメダイチドリ
  
オオメダイチドリ/トウネン/トウネンとオオメダイチドリ
  
シロチドリ/ミサゴ/ウミネコ


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2022年6月2日(木)蒲生海岸

2022年06月02日 | 蒲生海岸

■2022年6月2日(木)11:30-12:24【天気】晴れのち黒雲【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】蒲生海岸、七北田川河口
【種名】カワウ、ササゴイ、ダイサギ、コサギ、コチドリ夏羽3、シロチドリ3、メダイチドリ夏羽6、オオメダイチドリ冬羽?1、チュウシャクシギ1、キアシシギ5夏羽+、ソリハシシギ夏羽1+、トウネン夏羽1、ウミネコ、コアジサシ(5科13種)
【メモ】河口で採餌しているコサギがいたが、カラだと困るので一応、写真を撮ったが、近くで見ればやはりコサギだった。それから、いつものように干潟を一周している途中、対岸で観察していたTさんから電話が入り、オオメダイかもしれないから確認してということだったので、群れの飛翔を撮影し確認すると、やはりオオメダイチドリだった。ということはメダイの群れは前からいたので、そこに入っていたのを見過ごしていたことになる。まったくの夏羽ではなく、いわゆる非生殖羽(冬羽だろうが)という感じの羽衣だった。今頃、蒲生にいるシギチは、繁殖しない個体群と思われるが、北へ行きつつ、また7月8月になるとUターンするのだろうか。
ということで干潟を一周し、次はいよいよコアジサシの観察とカウントという時になって、ふと上空を見上げると、西の空が青と黒に分かれている。これはまずいと、すぐ車に戻り、家に帰ることにした。途中、家内から、竜巻警報がでているよ、と電話があり、大丈夫、もう戻っているからと言い、すごい雷が落ちている情景を撮影しながら家に帰った。コアジサシを見にいけなかったことが心残りだった。
【写真】
  
採餌するコサギ/小魚を食べる/ヌマガレイをゲット
  
カラかもしれないので撮っておいた。コサギだったが/キアシシギ/シロチドリ
  
メダイとオオメダイ/シロチドリ/河口のウミネコ
  
ソリハシシギ/ソリハシシギとキアシシギ、トウネン/メダイ、オオメダイ、トウネンの飛翔
  
メダイ、オオメダイ、トウネンの飛翔
  
メダイ、オオメダイ、トウネンの飛翔/オオメダイ
  
オオメダイ、メダイ、トウネン/コチドリ/アシワラガニ
  
アシワラガニ/堤防のシロツメグサその後方に黒雲が迫る/大気が非常に不安定になり、竜巻警報が出た日。


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2022年5月29日(日)蒲生海岸

2022年05月29日 | 蒲生海岸

■2022年5月29日(日)11:19-12:32【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500 
【場所】蒲生海岸・干潟、七北田川河口 【コアジサシ】6+
【種名】カルガモ、キンクロハジロ、キジバト、カワウ、ササゴイ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、シロチドリ4+、キアシシギ8、キョウジョシギ1、ハマシギ1、ウミネコ、オオセグロカモメ、コアジサシ8+、ミサゴ、トビ、ハシブトガラス、ヒバリ、ツバメ、オオヨシキリ、コヨシキリ、セッカ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ(17科27種)
【メモ】コアジサシは昨年はキツネに襲われて繁殖に失敗したが、また戻ってきてくれた。ただし、日によって、かなりの増減があるが、今日は6+はいた。営巣の前の求愛行動の段階だった。キツネ、トビ、ハシブトガラス、ヒトが繁殖の阻害要因になっている。ロープの囲い周辺や、ひどいのはわざわざ盛土に上がって写真を撮る人もいるい。コンクリートの堤防の上で十分なのだから、そこから観察、撮影すべきだろう。ロープの内外はコアジサシはわからないわけだから、盛土周辺の砂地も歩くべきではない。
と、コアジサシの話はこれくらいだが、干潟はコメツキガニ、チゴガニ、ヤマトオサガニ、アシワラガニなどたくさんのカニでいっぱいで、シギチにとって餌にはこと欠かない。また、干潮時は小魚が水辺近くをたくさん泳いでいるので、これもコアジサシやコサギやササゴイにとっては、格好の餌場となっている。震災前の蒲生干潟を知っている人たちにとっては、全くまだまだな環境で、重要な周辺環境も、ほとんどないに等しい状態だが、少しずつ生き物たちが増えてきているようだ。
【写真】
  
餌を持ってきたコアジサシ/コアジサシの飛翔
  
コアジサシの飛翔/営巣地を飛ぶトビ
  
コアジサシの飛翔/砂浜での求愛行動
  
釣り人が近づいてきた/シロチドリ/美しいチゴガニ
  
チゴガニのダンス/キアシシギ/ハマシギ
  
足に釣り糸が絡んだキョウジョシギ/キアシシギの採餌
  
カニをつかまえる/ヤマトオサガニ/コメツキガニ?
  
コメツキガニ/ハマヒルガオ/ハマニンニク

コアジサシに追われるハシブトガラス。


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2022年5月5日(木)6日(金)18日(水)蒲生海岸

2022年05月18日 | 蒲生海岸

■2022年5月5日(木)6日(金)18日(水)【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500 、EF500Ⅱ
【場所】蒲生海岸・干潟・サギのコロニー
【種名】コブハクチョウ2(18日七北田川)、カルガモ、キンクロハジロ、キジバト、カワウ、ゴイサギ、ササゴイ、アオサギ、チュウダイサギ、チュウサギ、コサギ,オオバン,コチドリ1,シロチドリ2,メダイチドリ23+,ムナグロ2,チュウシャクシギ18,キアシシギ22+,キョウジョシギ1,トウネン1,ハマシギ46+,ウミネコ,オオセグロカモメ,コアジサシ20+→2,ミサゴ,トビ,ハシボソガラス,ヒバリ,ツバメ,ヒヨドリ,ウグイス,オオヨシキリ,コヨシキリ,セッカ,ムクドリ,スズメ,ハクセキレイ,カワラヒワ,ホオジロ(19科39種)
※個体数は3日間の最大値 ※他にミユビシギ,オバシギ等が観察されている。
【メモ】今年の5月の連休は鳥の海が潮の関係で観察条件が例年になくよくなかったので,蒲生に来ることになったが,それなりにシギチは出たが,大型のシギがチュウシャクシギ以外は観察できなかった。トウネンとミユビシギの個体数が他のフィールド同様少ないか観察できなかった。ハマシギは夏羽の群れがコアジサシの営巣のために土盛りしたところで休息していた。コアジサシは20羽以上いたと思うが,18日に行った時には2羽しかいなかった。キツネがまた出没しているようなので,そのせいかもしれない。チュウシャクシギは鳥の海,閖上田圃,そして,蒲生周辺でこの時期観察できるが,オオソリハシシギが蒲生では観察できなかった。オグロシギもまだみていないし,ホウロクシギ,ダイシャクシギも見ていない。昨年はあれほどいたソリハシシギも見ていないが,これは鳥の海で確認されているようだ。希少種や普通種でもあまり見られない鳥に関して,昨年は鳥の海でシベリアオオハシシギやズグロカモメを見たが,今年は,ハジロコチドリの完全な夏羽,ヨロネンの夏羽,コシャクシギの長逗留,メリケンキアシシギの定期的な飛来などあったので,よかったが,何と言っても普通種が来ないのは困るというか,心配になる。
【写真】
<5/5 11:26-14:35 EF500Ⅱいつも手持ちです>
  
コアジサシ/シロチドリ/ハマシギの群れ
  
ムナグロW-S/ムナグロAd-S/ムナグロとメダイチドリの群れ
  
カニを食べるキアシシギ夏羽/チュウシャクシギの飛行/キアシシギとチュウシャクシギ(カウント用)
  
キアシシギとチュウシャクシギ、カニをくわえながら飛んでいるのはよく見る風景/渚のコアジサシ/魚をくわえて求愛するが、なかなか受け取ってもらえず

やっと七北田川河口上空で空中受け渡しをしていた。
<5/6 11:36-12:56 RF100-500>
  
コアジサシの飛翔
  
トウネン夏羽/ハマシギ夏羽だが、一方は換羽の途中
  
かなり夏羽/キアシシギと干潟で採餌する群れ
  
渚のコアジサシの群れ/よく飛ばされていたが、これはヘリコプター
 
この時期はまだ求愛行動中の個体もいた。
<5/18 11:31-13:41 RF100-500>
  
チュウダイサギ/キアシシギ/キョウジョシギ♂
  
シロチドリ/キアシシギ/チュウシャクシギ
  
コメツキガニ/チュウシャクシギ/キアシシギ
  
キアシシギとキョウジョシギ。キョウジョシギは水浴びの後、シギチがよくやる羽ばたきジャンプをしていた。/この日2羽しかいなかったコアジサシ/ヌマガレイを食べるコサギ

このキアシシギは縞々が少なくすっきりした印象。冬羽から夏羽の移行個体なのか?


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2022年1月5日(水)・6日(木)蒲生海岸・干潟

2022年01月06日 | 蒲生海岸

■2022年1月5日(水)・6日(木)12:57-14:16 【天気】晴れ曇り【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】蒲生海岸・干潟,蒲生沖
【種名】コクガン10(成鳥8幼鳥2),オカヨシガモ,ヒドリガモ,マガモ,カルガモ,オナガガモ,コガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,ホオジロガモ,カンムリカイツブリ,ミミカイツブリ,ハジロカイツブリ,キジバト,アビSP,カワウ,アオサギ,ダイサギ,コサギ,オオバン,シロチドリ18,ハマシギ12,ミユビシギ36,ウミネコ,オオセグロカモメ,ミサゴ,トビ,ノスリ,チョウゲンボウ,ハシボソガラス,ムクドリ,ツグミ,スズメ,ハクセキレイ(18科36亜種・種)
【メモ】大沼に行くとたいていは蒲生まで行って,堤防から眺め,何もいないと帰っていたが,さすがに何回もそうはいかないと1月5日に,いつものコースで干潟や海岸河口を一周してみたら,意外と鳥がいたので,翌日も行ってみたら,今度はお昼過ぎなのにコクガンもいて,ラッキーだった。シロチドリの小群が大きく2つに分かれていたり,少ないがハマシギがいたり,ミユビシギもそれなりにいて楽しめた。沖にはカンムリカイツブリの大群とウミネコや大型カモメの群れ。それに混じって,シロエリオオハムらしき鳥が数羽混じり,ミミカイツブリは比較的前の方にいて,顔の特徴がよく見えた。クロガモが沖を群れで飛んだり,マガモやオナガガモの群れが沖を飛んでいた。今度は南蒲生の方も見てみようと思った。ミユビシギとコクガンが全く同じコースで飛んで南蒲生に行ったのが見えたので。
【写真】
<5日>
  
冬枯れのハママツナ シロチドリ♂  シロチドリ♀
  
シロチドリ第1回冬羽
  
七北田川河口   マガモ♂     マガモの群れ
<6日>
  
コクガン10羽 幼鳥は2羽
  
コクガン10羽 幼鳥は2羽
  
七北田川河口   ミサゴ♀
  
ミユビシギ第1回冬羽        ミユビシギ冬羽
  
ミユビシギの群れ シロチドリとハマシギ冬羽/チョウゲンボウ♂


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2021年10月7日(木)蒲生干潟

2021年10月07日 | 蒲生海岸

■2021年10月7日(木)10:15-12:18【天気】曇り【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】蒲生干潟・海岸
【種名】ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、シマアジ♂エクリプス1、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、ダイゼン幼羽2、シロチドリ12、ツルシギ幼羽1、アオアシシギ幼羽3、ミユビシギ22+、ハマシギ幼羽1、ウミネコ、オオセグロカモメ、ミサゴ、トビ、ハシボソガラス、ヒバリ、ムクドリ、ノビタキ2+、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ(18科30種)
【メモ】仙台市科学館で10月末から12月末まで野鳥企画展をすることになり、2001年から2021年までの記録(実際はS51からだが)を見直している。それで、この前鳥の海に2日連続行き、今日は蒲生に来たというわけだ。あまり期待していなかったが意外と出た。雨は降らないが天気が悪く、かなり暗かった。最初に日和山近くの堤防に群れていたスズメをしばらく見ていたが、それぞれコミュニケーションをしている感じだった。スズメのおしゃべり。それから、いつものように七北田川河口からぐるっと干潟を双眼鏡で見て、あたりをつけていたが、そこで、ツルシギ幼羽1、ダイゼン幼羽2、アオアシシギ幼羽2(もう1羽は別行動)がまとまって採餌しているのを見つけた。それから、干潟をぐるっと一周し、浜に出ると釣り人を背景にミユビシギとシロチドリの群れが休んでいるのを見つけた。これはラッキーと思って、1羽1羽見ていると、砂浜をランニングしてきた方がいて、パッと飛んで渚で採餌を始めた。もう少しじっくり1羽1羽見たかったが残念だった。仕方がないので渚で寄せては来る波とかけっこをしながら、採餌しているいつもの様子を見ていると、そのうちシロチの群れと一緒に南蒲生の方に飛んで行ってしまった。しかし、そのうちまた群れが戻ってきて、採餌を始めた。ここはこれくらいにして戻り、ダイゼンとハマシギを撮影し、堤防下の干潟で採餌しているツルシギとアオアシシギを見ていた。と、その前を通過していく2羽のカモのうち先頭が偶然にもシマアジ♂エクリプス羽だった。こっちにピントを合わせようとしているうちに飛ばれてしまった。かなり遠かったのだが・・・。それから、いかにも秋らしい風景の中にいるノビタキを見て、日和山に戻り、しばらく堤防に座ってハヤブサが来るのを待っていたが、時間になってもやってこなかったので、帰宅したというわけだ。帰りに大沼に寄っていったが、何も出なかったが、あとからS氏に聞くと、いろいろ出たということだった。
【写真】
  
スズメ/魚を飲み込んだコサギをうらやましそうに見つめるダイサギとコサギ/ハママツナ
  
ダイゼン幼羽2羽/ハママツナの群落の中で採餌するダイゼン幼羽
  
脇羽が黒い/砂浜で休むミユビシギ
  
ミユビシギいつもの光景/ミユビシギ冬羽/シロチドリの小群
  
シロチとミユビの混群/ハマシギ幼羽
  
コメツキガニの親分/ツルシギ幼羽1とアオアシシギ3がメインの被写体だったが、シマアジ♂が偶然いて、そっちをメインに掲載してしまった。
  
日和山に戻る途中、ノビタキに出会った。♀Wと♀1W


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2021年9月9日(金)蒲生干潟

2021年09月09日 | 蒲生海岸

■2021年9月9日(金)12:00-12:44【天気】晴れ曇り【機材】EOSR5+RF100-500mm
【場所】蒲生干潟、七北田川河口、養魚池
【種名】カイツブリ、カルガモ、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオアシシギ幼羽1、キアシシギ幼羽4、オバシギ幼羽1、トウネン幼羽3、(エリマキシギ幼羽1)、ウミネコ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ミサゴ、トビ(8科17種)
【メモ】石巻にセイタカシギを見に行ったが空振りで、ヨロネン3羽目を見たが、早く帰ってきたので蒲生に寄って見た。またしても、オオソリ・チュウシャクの姿はなく、今年の秋の渡りはどうなっているのか、心配だ。鳥の海もまったくいない。蒲生ではあまり見ないが、今年はソリハシシギが石巻、鳥の海で多く観察され、おそらく長逗留している。大型カモメ類は9月下旬から入ってくるので楽しみだ。2019年の10月6日に初めてタイミルセグロカモメの夏羽を見ることができた。大型カモメもたくさんいると稀なのが中に入っているので面白い。ちなみにタイミルセグロカモメの第1回冬羽はオオセグロカモメやセグロカモメと全然違うので、いればすぐわかる。秋から冬はいよいよガンとカモメのシーズンだ。
【写真】
  
ずっと昔の橋桁  キアシシギ幼鳥。白い部分は1枚1枚の羽毛の一部
  
ウミネコ、オオセグロカモメ、セグロカモメ1羽/一瞬ヨロネン?よく見るとトウネン
  
同じ個体     オバシギ幼羽  トウネン幼羽。図鑑通り体がほとんど平行
  
アオアシシギ幼羽 ダイサギとコサギが採餌。よく見る風景。ミユビシギがいない。


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蒲生干潟

2021年08月07日 | 蒲生海岸

■2021年7月28日(水)・31日(土)12:29-13:19【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】蒲生海岸・干潟
【種名】カルガモ,キジバト,カワウ,アオサギ,ダイサギ,チュウサギ,コサギ,コチドリ2(幼2),キアシシギ夏羽18,イソシギ夏羽1,トウネン夏羽1,ウミネコ,オオセグロカモメ,トビ,ハクセキレイ(9科15種)
【メモ】蒲生にアオ・キ・アカの3種のシギが来ているというので,28日に干潟をぐるっと一周してみたが,1羽のキアシシギさえも見えず,アシワラガニを撮影して帰ってきた。それから31日に行ってみると,キアシシギが18羽,トウネンも1羽いて,この時期としては少し早いが例年通りのシギを観察できた。アオとアカはもっと時間をかけて見える場所で粘らないと出ないと言うことだったが,諦めて帰ってきた。シギチの渡りがいよいよ始まったようだ。まずは成鳥の渡りから始まるので,しっかり見ていきたい。
【写真】

  
アシワラガニ/スナガニか何か他のカニを食べていた/2匹ともアシワラガニ
  
新導流堤     蒲生干潟    コサギ,アオサギ,ダイサギ
  
チュウサギとコサギが真ん中にいる。他はダイサギ/カワウの止まり木も小さくなった/蒲生に残されたクロマツは3本
  
震災前は家々の門の前や道の両側にあった。低いが一応山だった日和山周辺にも。/キアシシギ夏羽     
  
キアシシギ夏羽  トウネン夏羽(同一個体)


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2021年7月29日(水)蒲生海岸

2021年07月29日 | 蒲生海岸

■2021年7月29日(水)11:04-12:24【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500mm
【場所】蒲生海岸・干潟
【種名】カルガモ,キジバト,カワウ,ササゴイ,ダイサギ,コサギ,ウミネコ,オオセグロカモメ,トビJR,ハヤブサJ,ハシボソガラス,ハクセキレイ(9科12種)
【メモ】台風8号が去り,大沼のカンムリカイツブリの巣が小さくなってはいたが大丈夫だったのを確認して,蒲生海岸に来た。蒲生は大学野鳥の会時代から何度となく来た広瀬川に次ぐ第2のフィールドだ。震災前の蒲生の町の様子や,家々の門前の松,養魚池,干潟に架けられていた小さな橋などの様子は,いまだ目に浮かぶが,あの津波に生き残ったクロマツには頭が下がる思いだ。ほとんどのクロマツはなくなってしまったが,蒲生の往時を偲ぶことはできる。アシワラガニは津波の後,一時的に見たことがあったが,その後姿を見かけなくなり,最近,また見られるようになったとのことだった。今日はスナガニが,河口に集まったカモメ類やカワウ,コサギ,カルガモの前面で忙しく動いているのを見た。
 導流堤を渡って海岸に出ようとしたが,水位が高く,渡れそうになかったので諦め,シギチを探したが,満水状態でウミネコしか見えなかった。しばらくしてまた戻り,水浴びしているカモメ類を見たが,オオセグロカモメのいくつかの年代の個体がいたくらいだった。夏羽だが,どの個体もかなり摩耗していた。河口を見るとダイサギが餌をとっているのが見えたが,台風後の大波に今にも飲み込まれそうに見えたが,よく見ればあまり波の来ない場所だったようだ。再び導流堤に行ったが,まだ渡れなかった。河口のカモメ類は二度ほど舞い上がったが,1回目はトビ,2回目はハヤブサJだった。とりあえず,台風が去った後の青空と風が吹く蒲生海岸を運動がてら(なら一周したかったが),歩いたのでよかった。


【写真】
  
生き残ったクロマツ 七北田川河口 スナガニ
  
ウミネコ,オオセグロカモメ,カワウ,コサギ,ダイサギ
  
クロマツ     トビJとボソカラスの空中戦でトビの負け
  
オオセグロカモメAdS  トビJ     ハヤブサJ
  
いつも見るAdではなくJが出現    干潟全景


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2021年5月14日(金)蒲生海岸ササゴイの採餌

2021年05月14日 | 蒲生海岸

■2021年5月14日(金)【天気】晴れ曇り【機材】EOSR5+EF500Ⅱ
【場所】蒲生海岸
【種名】ササゴイ(1科1種)
【メモ】ほとんど入れ食い状態でササゴイが小魚を食べていた。ちなみにハヤブサ成鳥がシギチとコアジサシを襲ったあと,唖然として立ち尽くしていたササゴイの姿には何とも言えない憐れさが漂っていた(後日掲載)。
【動画】


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2021年5月14日(金)蒲生海岸・干潟

2021年05月14日 | 蒲生海岸

■2021年5月14日(金)13:58-15:53【天気】晴れ【機材】EOSR5+EF500Ⅱ
【場所】蒲生海岸・干潟
【種名】カワウ,ササゴイ,ダイサギ,シロチドリ2,チュウシャクシギ4,キアシシギ8,キョウジョシギ2,トウネン18,ウミネコ,オオセグロカモメ,コアジサシ,ミサゴ,トビ,オオヨシキリ,ハクセキレイ(9科15種)
【メモ】蒲生海岸は復興工事が終了し,工事車両も見当たらなかった。導流堤も再建された。ここからがまた蒲生干潟の再生が始まるのだろう。津波以前は,養魚場の池と蒲生干潟,七北田川河口全体が野鳥の生息環境になっていた。日和山は低くても山だったが,現在は堤防の上から見下ろす名所になっている。しかし,この日和山を持続させるだけでも多くの方々の努力があったのだと思う。養魚場とあの蒲生地区の狭い舗装道路や郵便局,入口のお店,町並みは跡形もなく消えてしまった。
 さて,日和山から干潟に下ってトウネンとキアシシギの群れを見ていると対岸で,コアジサシが水浴びをしていた。今年はけっこうな数が飛来している。北側から浜に行ったが,波打ち際にミユビシギなどの姿は見えなかった。何と春の渡りで鳥の海でも名取川河口でも蒲生でも,そして,石巻でもミユビシギは見ないでしまった。コアジサシが乱舞する河口導流堤そばの高台の上は見えないが,今年はここで繁殖できるだろう。高潮でヒナや卵が流されない場所が一番だ。導流堤に行くとササゴイが小魚を入れ食い状態で食べていた。水門の上に望遠レンズを載せて,ササゴイが近寄ってくるのを待っていると,すぐ近くまでやってきた。これまで導流堤の流れのところでササゴイが昇ってくる小魚を間近で撮影したことはあるが,上からやや斜めという距離で観察したことはなかったので,とてもおもしろかった。魚を狙う構えや伸びる首には恐れ入った。
何度も見ていい加減飽きてきたところに,七北田川方向から導流堤を越えて低空でハヤブサ成鳥がシギチ,というかキアシシギを狙ってやってきた。狙いをつけられたキアシシギは逃げ回って牡蠣がらの近くに降りて身を低くすると,ハヤブサは近くにいたコアジサシを追いかけ始めた。結局,捕まえられなかったようだが,干潟にいたシギチはちりぢりに逃げていった。ふと目の前のササゴイを見ると「こえー!」という感じで,冠羽を立てたくらいにして呆然としてその場にしばらく立っていた(写真)。
その後,脅威が去ったと思ったのか,再び採餌を始めた。すぐ近くにいたキョウジョシギとトウネンキアシシギも活動を始めた。河口ではダイサギがどんこという感じの魚を捕まえ,上空ではコアジサシが餌を運び,ミサゴが魚を掴んで飛んでいった。この日は最大同時に3羽が,おいしそうなサヨリを何度も運んでいたのを見た。蒲生では久々によい日だった。
【写真】

トウネン夏羽。喉が白くない。

キアシシギ夏羽。メリケンと間違うくらい縞がある個体もいる。/ミサゴ

ササゴイが導流堤の干潟側の石の間で盛んに採餌していた。ほぼ入れ食い状態。

小さい魚だが喉は膨らむようだ。/ハヤブサ急襲/ハヤブサが去った後,しばらく立ち尽くすササゴイ

びっくりのキョウジョシギ♂♀/急に飛び立ったキアシシギ

やっと落ち着いて・・ダイサギ/戻ってきたキアシ/キョウジョシギ夏羽♂

キョウジョシギ夏羽♀/コアジサシ/サヨリを捕まえたミサゴ


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