脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

パッションフルーツを栽培中

2020年06月20日 | 私の右脳ライフ
事の始まりは2018年7月。近所の年若い友人が「パッションフルーツの実が付きました」と一枝持ってきてくれたのです。
生け花のようなつもりで飾っていたら、細い根を発見!
そこで鉢に植えて、後は自然の成長力に任せて置いたら、なんと去年夏からほとんど冬近くになるまで、10個近くの実がなりました。濃い紫色になりしわしわになってポトリと落ちると食べごろ。
その収穫の時を終えて今春。鉢は直径50センチはある大き目なものですが、その中でジャングル状態になっていました。
ちょうど遊びに来てくれた、贈り主の友人が、「枝の整理をしてください。大きく切り詰めることはありませんが、とにかく整理整頓」と教えてくれました。
勢いのないツルを整理するだけで、みるみる元気になっていくのを見るのは気持ちの良いものです。
「花が咲いたら、受粉してやらないとうまく実になりません」と友人が。
そんなことも知らないで自然に任せるだけだったのに、「実ってくれてありがとう」と心の中で感謝の言葉をつぶやきました。
クダモノトケイソウの花は、大体真上から撮られることが多いです。ほんとに時計のような印象的な花ですから。
めしべは、三本あります。先端がハート形になっています。上の写真は開いたばかりの花で、まだその三本がくっついています。
基部にある放射状の5個のものがおしべです。この状態ではまだ花粉が粉状にはなっていません。
咲き始めは9時くらい。少し経つと、だいたい120度の間隔をあけてめしべの先端は開いてきます。おしべとの距離は近づいては来るのです。そしてその頃にはおしべは花粉でおおわれています。
めしべもこのように開くにつれて下向きにはなるのですが、なぜだか、おしべは下向きのままですから花粉はそのままではとてもめしべに付くことはできません。
自然のままだときっと虫が受粉させるのでしょうけれど、効率は良くなさそうです。確かに人の手で受粉させてやらないと、もったいないことになりますね。
そして一日花で6時ごろには閉じてしまいます。
横からみると、面白い構造がわかりますね。
私がおしべを切り取って、花粉を塗りつけたので、めしべの先端に花粉がついています。子房がちょっと膨らんで何となく元気がいい感じなので、この花の受粉は成功しているようです。
受粉がうまくいくと、閉じられた花びらの先からめしべの先端が出た状態になっています(右の花弁が閉じた花)。

その日の夕方には子房のふくらみがはっきりわかります。花びらをちょっと無理に開いてみました。

すぐにこの姿に。めしべが見えます。

ほんの二日ほどでさらに大きくなります。この実はめしべが二つみえますね。

手で受粉させても、うまくいかないこともあって、その時はすぐに落ちてしまいます。受粉が成功すると、みるみる大きくなりますが、「熟れるまでが長いので、追肥が必要です」これまた初めて聞くことば。
去年は全く何も知らず、そのために手もかけず、ただたまたま熟れた実を発見しては喜んでいただけでしたが、今年は違います!
毎日眺めて、受粉の成否を確かめ一喜一憂。実を数えてニンマリ。

パッションフルーツを育てながら、知識の大切さを学んだ気がします。
知識があることで、見えなかったものがよく見え、必要な手助けもしてやることができます。
不思議な花と思っていたパッションフルーツの花も見方がわかった気がします。
下の写真は、以前私が写したパッションフラワー(トケイソウ)です。これもパッションフルーツだとばかり思っていました。

現在我が家で育てているパッションフルーツ(クダモノトケイソウ)とまったく違います。ようやくその差が納得できました。
花弁の色も形状も材質感も全く違います。何よりおしべが基部よりも高く、ぐっと下がっているめしべととても近い、交配はスムーズにいきそうです。ただしパッションフラワーの実は、毒性があるものまであるそうですから、注意が必要です。

認知症も、同じです。
しっかりした視点を持つことで、それぞれの違いや状態を理解しやすくなります。その視点は「症状で見るのではなく、その症状を生んでいる脳機能を理解すること」なのです。




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