脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

続ー軽度認知症から“予想外”によくなったお姑さん

2012年03月20日 | 認知症からの回復

散歩途中にシャッター。伊豆高原の3月末
3月16日に書いた「軽度認知症から“予想外”によくなったお姑さん」に登場した、当のお嫁さんから、メールで返事がきました。(久しぶりの電話のおしゃべりを書き起こしたのが先日のブログでした)

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「こんにちは。
まいりました! 絹子さんの記憶力!!
それにしても、文章になって読むと自分の考えが客観的に入ってきて 良いですね。
私って やるじゃん!! 、、、これは、ひとえにチャボ先生の 愛読者である結果だね。

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知識は 本当に大切ですね。
本を読んでなかったら ここまで具体的には できなかった。
それに、認知症の人、という認識の前に、意見の合わない姑、、、と長らく思っていたから
小さな 具体的なことを 聞いてないと同居しても 関係は遠ざかっていたと 思えます。」

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 認知症の始まりが、どのような実態なのかをお知らせしておくことは、とても大切なことだと、あらためて思いました。(右欄カテゴリーの「正常から認知症へ」にはたくさん書いてあります)

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とくにしゃべれるタイプの人だと、その言葉の力に、家族は振り回されてしまいます。
「ああ言えば、こう言う」・・・・・・・でもちょっとずれてるよね!
「言い訳は上手」・・・・・・・・・・・・でも、やってることが変なのよ!
「とっても立派なことを言う」・・・確かにおっしゃるとおりですけど・・・
 
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家族は「ボケていてほしくない」という希望を持っていますから、この言葉を信じて「これだけのことが言えるのだからボケていない」と楽観的に対応するグループと、モンモンとしてしまうグループに分かれていきます。
 

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直接的な対応や世話をしない人たちは、信じるグループ。ただし、このグループからは認知症から引き戻す力は生まれません。
対応が密な、さしずめ多くのお嫁さんはモンモングループ。
 直接的な対応や世話をしない人たちは、信じるグループ。ただし、このグループからは認知症から引き戻す力は生まれません。
対応が密な、さしずめ多くのお嫁さんはモンモングループ。
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その時に、「私の胸を穿つこの言葉は、この状況を的確に判断して出てきているのではなく、何十年も使ってきた日本語が漏れ出ている」
「状況判断の前頭葉が、能力低下を起こしているのだから仕方がないと認めてあげよう」と思えたら、対応が変わると思うのです。
その先に回復へつなげる力が出てきます。
 
多分、彼女のメールはそのことを言っていると思います。