脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

3月の右脳訓練ー小雨模様の東京国立博物館

2012年03月26日 | 私の右脳ライフ

TVの美術番組で、開催予告を見かけてから
ボストン美術館 日本美術の至宝展 」に行きたかったのです。

2012_0323_134600p1000091興味がありそうな事柄に、ピンとアンテナを立てる習慣は大切です。興味や関心がなければ、通り過ぎていく刺激や情報が何とたくさんあることでしょうか!
これは前頭葉の機能ですから、前頭葉を目覚めさせておくということです。

キャッチした情報が全部生かされるということはありませんが、平板な日常生活の中に、さざ波が広がる感じといえばいいのでしょうか。
前頭葉がくすぐられる感じ、と言い換えてもいいでしょうね。

興味と意欲は持っても、実現までには時間がかかることもあります。先日の直島行きには「行きたい」と思ってから5年くらいかかっています!

2012_0323_134200p1000087この日の上野は小雨に煙っていました。柳が柔らかに青めいて緑のスクリーン。その柳越しには満開の紅梅や白梅が。

明治初期の廃仏毀釈の騒動や大名家の没落などで、散失してしまいそうな作品を、有名なフェノロサや岡倉天心が収集しボストン美術館に持っていってしまった(と、書きたくなります)訳ですが、その里帰り。

私は、混雑が予想される展覧会には開場前に到着しておいて少し待つようにします。
そして、第一グループで入場します。最初の展示を少し飛ばして誰もいない作品の前で見るのが好きです。

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この展覧会の目玉とされている作品群はどれもこれも見事で、左脳の「言葉」で説明しようとしても無理。これは皆さんの右脳、「感性」で感動してもらわなくっちゃ。

一応上の「ボストン美術館 日本美術の至宝展 」をクリックして、作品をご覧ください。

東京博物館の敷地には、素敵なシーンがいくつも転がっています。
本郷の東大にあるのは「赤門」ですが、これは「黒門」。
「赤門」は加賀前田家のお姫様の腰入れの時に建てられたものですが、この「黒門」は因州池田家江戸上屋敷の正門だそうです。

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満開の梅の向こうに見えるのは、法隆寺宝物殿。

先日奈良へ行ったので、ここの仏様を今までにない目で見ることができました。
以前は「小さくてかわいい仏様」と思っただけでした。

重文が勢ぞろい。
そのほとんどが「観音菩薩像」でした。持仏として、身近に置いて大切に信仰されたのだろうと自然に思えました。
奈良の正倉院と並び称せられる宝物殿。7世紀のものがたくさんあるのだそうです。
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時間さえあれば、何時間でも見ていますし、その建物や周りを見るのも好きです。

駅に戻る途中、国立科学博物館にクジラのモニュメントがあるのに気付きました。
子どもと一緒に、ここにも何度か行きましたが、いつも同じ道で帰っていたのです。

道を変えることも、楽しみの発見につながりますね。
前頭葉満足!の一日でした。