山形県東置賜郡川西町へ行ってきました。
先日の「なごみの部屋」の講演会にいらっしゃってた川西町のO野保健師さんからの依頼でした。
エイジングライフ研究所の講演は、二段階方式導入市町村の保健師さんの仕事がやりやすくなるためのお手伝いというスタンスですから、未導入の川西町へ伺うのは例外になります。
「自分のボケ予防だけでなく、地域での認知症予防のための活動はどういう形式で行われるべきかということを住民の皆さんにお話します」ので、「できるだけ多くの方に聞いていただきたいのです」とお伝えしました。
「山形新幹線米沢乗り換え、米坂線で羽前小松下車、何もないところです」と言われましたが、ちょっと調べただけでもずいぶんと魅力的な町でした。
これが米坂線の電車 のマーク
明治11年にイギリス人イザベラバードが、たったひとりの通訳を連れて東北地方を訪れました。
その時の旅行記「日本奥地紀行」は当時の日本の様子がよくわかると評価が高い本です。
その一つは日本がいかに安全な国であったかが納得されますし、もう一つは女性らしい細やかな観察が、文化や人々の暮らし、自然の様子まで行きとどいているので、あたかもそこに居合わせたような感じがします。そのイザベラバードが川西町に泊まり「ここはアジアのアルカディア」と絶賛しているのです。伺う前からワクワクしていましたよ。
どうしても言いたいことがもう一つあります。井上ひさしの生まれたところなんです。
羽前小松下車。
だから、井上ひさしの劇団が「こまつ座」なのですね。
旅に出ると、大きな発見や小さな発見があり、そして小さな体験や出会いもあります。仕事も充実していますが、付録が何とも言えません。
さて、講演会の報告をしましょう。
200人くらいの方々がいらっしゃいました。O野保健師さんも課長さんも町長さんも、皆さんお喜びでしたが人口17000人高齢化率が30%を超えているとしたら少ないと思います。もっともっと多くの方に聞いていただきたかったと思います。
特徴的なこととして、男性の割合が多かったことが上げられると思います。
「地域の認知症予防活動のリーダーになれるような方に参加を呼び掛けてください」とお願いはしてあったのですが、ご自分の問題としてきてくださったのでしょうか。
とてもよく聞いてくださいました。
講演終了後に珍しく質問もあったりして、聴衆の皆さんのおかげでとても活発ないい講演会でした。
「送迎希望があったのです」と保健師さんが耳打ちしてくれました。
丁度会場入りの時に二台の送迎車が到着。シャッターシャンスがずれてしまったのですが、このグループはわーわー、キャーキャー言いながら、なんとハグしていました。
そんな生き方ができる人はボケにくいいですね!
講演後、ホールで会った方々が、ニコニコしていらっしゃいます。
「今の生き方でいいと、自信がついたでしょ」とお尋ねすると
「私、踊りも楽しんでます」と握手を求められました。
普通の高齢者の皆さんがこんなにも納得してくださるのは、エイジングライフ研究所の主張「認知症は生き方の問題。脳の老化を加速させるような生活習慣から認知症は忍び寄る」が正しいことの証明ですよね。(種々のデータもありますが)
PCがご機嫌斜めなので、続く。
(次回は、講演会に参加してくださった方々の感想を紹介します。それと川西町が誇る日本一のダリヤ園。オープンしたばかりでした)