脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

認知症予防講演会(新潟県十日町市松代)

2015年10月23日 | 認知症予防講演会

念願の秋山郷のドライブを前日に達成して、いよいよ仕事の日を迎えました。
秋山郷前倉橋。趣のある柱状節理にかかる赤い橋です。

10メートルではきかない高さから見下ろしてみたら、緑色に澄んだ水の中に魚が泳いでいました。

今回の目的は秋山郷探索ではなく、十日町市での認知症予防講演会。それに先立つ勉強会。
勉強会では、いろいろ収穫がありましたので、別に報告しましょう。
ほくほく線まつだい駅舎には、直結してまつだいふるさと会館があります。今日の会場の多目的ホールが2階にあり、1階には物産館もスーパーマーケットもあって、生活の便を考えた施設なのだと感心しました。厳しい冬をいつも念頭に置いている覚悟が感じられます。「北越雪譜」に語られた精神が今でも生きているということでしょうか。
妻有(つまり)の里を舞台にした大地の芸術祭でも、ここは有名です。駅の向こう側には、大きな草間彌生作品が。

その向こうにも、作品が見つかりました。(ちょっと加工してみました)

さて講演会ですが、150席の会場には30分前にはもうかなりの方々がいらっしゃっていました。
予備の椅子が用意されていましたから、たくさんの方がいらっしゃる見通しは立っていたのでしょう。30席ほど追加で並べて講演会が始まりました。

住民の方が入ってこられるたびに、スタッフの皆さんが「ありがとうございます」と声をかけていました。
私は、講演の冒頭でそのことに触れて「お帰りの時には『ありがとうございました』といっていただけるようにお話ししたいです」といいましたが、さて皆さんの感想はどうだったのでしょうか?アンケートがありましたから、またお知らせが届くことでしょう。
最後に、この人数の中で、会場から発言がありました。「近所の方々と楽しい集まりを継続してきましたが私の生き方でよいことがよくわかりました。これからも続けて行きたいと思います!」(上の方で立っている方です)
こういう時に私はお話ししてよかったと喜びがこみ上げてきます。
今回の講演では、松代地区担当のT橋保健師さんが「とても、よかったです」と言ってくださいました。そもそも松代地区で認知症予防活動が立ち上がった時の担当だったK井保健師さん(地区のお母さんのようでした)の後任のT橋保健師さん。5年たったらやっぱり地区のお母さんみたいになっていましたね。
実は、そのK井保健師さんも参加してくださっていて「よかった、よかった」と言われたのです。

T橋さんも、K井さんも、松代地区での認知症予防教室がもう7年も継続していて、元気になられた方が何人も思い浮かぶこと、それだけでなく脳機能検査が実施できたところでは、改善や維持されている方が多いことが客観的にわかっていることから、認知症予防として何を指導したらいいのか確信できているのだと思います。住民の方に「ボケない生き方」を伝えてあげたいに違いありません。
「体の健康・脳の健康」から話し始め「脳の健康」を守って認知症を防ぐ方法を話しました。
脳の働きという視点から「自分らしく、イキイキとした楽しい生活」「三頭立ての馬車をフルに動かす生き方」を、強調してお話ししましたが、T橋保健師さんやK井保健師さんの考えた目標にちょっとは役立てたということなのでしょう。
今回も、楽しく充実した越後の旅でした。

黄葉にはちょっと早いブナ林。すっきりしてますね。


ブログ村

http://health.blogmura.com/bokeboshi/ranking_out.html