脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

右脳・全開 伊那市みはらしファームの佐野さん

2008年02月14日 | かくしゃくヒント

仕事で 飯田市から木曽福島に移動する必要がありました。

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グーグルマップで見てください。飯田市や伊那市の東側には南アルプスが、西側には中央アルプスが聳え立っています。
木曽山脈を貫く権兵衛トンネルが開通して、伊那から木曽福島までは所要時間が30分になったと聞いたので、地図を眺めて伊那市権兵衛峠の近くにあるみはらしファームを待ち合わせ場所に決めました。

約束の時間は14:00。バスの都合で9:20頃には到着するのですが、みはらしファームの中には温泉もあるし「温泉に入ってのんびりするのも悪くない」というつもりでした。
みはらしファームに着いてびっくり!すばらしい眺めでした。南アルプスの山々が見事に雪をかぶって青空に屹立しています。その下を流れる天竜川からはかすかにもやがかかっているようでした。(とても携帯ではこの雄大な景色は写せません)
P1000021_3 ここは農業公園といわれるところですから、採れたて農産物市場あり、イチゴ狩りあり。
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指導してくださった方たちです。
「上手に織れていますよ」とか「しっかりできてること」とか、声掛けがお上手でした。
ボケ予防教室でも、初めて体験することや不得手なことに挑戦している場合には、このように受容的な声掛けは不可欠ですね。
お世話になりました。m(__)m

さて、竹の家。どんな遊びが楽しめるかと興味津々で伺いました。主の佐野博志さんです。

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基本的な考えは、このレジュメでわかりますね。
小学校の工作室のような空間には、何かをしたくなるような雰囲気が漂っています。
最初、ボケ予防教室で使えるかもしれないという気持ちはあったのですが、竹とんぼを作り、紙飛行機を教えてもらって飛ばしている間に、「あれもやりたい」「これはどうやるの」の塊になって楽しみました。確かに遊びは右脳、意欲も右脳ですね。右脳全開の実感がありました。

あっという間に約束の時間が来て、つまり昼食もとらずに遊んでいました。木曽町のK保健師さんと久しぶりの対面のご挨拶もそこそこに「皿回しを作りに行かない?」と誘ってみると大乗り気。今度は二人で皿つくり。夢中でやった表と裏の紙張りの成果を見てください。

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佐野さんと少しお話をしました。
「子供たちも大切ですが、高齢者も、いきいきと遊んでもらって脳が元気でいてもらわなくてはいけません」
「子供と違って、高齢者はいろいろな意味で差が大きい。身体能力も人生体験の差も。プライドももちろんありますから、乗せ方には工夫が必要ですね」
「脳がいきいきしている人と、元気がなくなってきている人では、遊びの効果もまったく違います。元気な人ほど効果があるのです」

佐野さんは、子供に対して遊びを伝承していくこととは別に、高齢者にも遊びが必要であるという考え方を漠然と感じていらっしゃったようです。
実際に地域のミニデイに出向いて「紙飛行機で遊びの時間を持ったこともある」とおっしゃいました。
「飛びすぎて、取りに行くのがかなわんと怒られました。それであんまり飛ばない飛行機も考えました」
P1000011_2 高齢者のボケ予防を考えるときには必ず「遊びの右脳」を使った時間が必要です。それも仲間と一緒の。
佐野さんの持っていらっしゃるノウハウを、そこに注ぎ込んでいただけたらと思いました。
特に男性向けのプログラムができそうです。

今まで子供の遊びという視点しかなかったので、今後は高齢者の遊びという視点からのプログラムを開発したいといわれていました。今の時代のニーズに合ったプログラムの開発が、まさに世のため人のためになり、かつご自身の脳の活性化にもつながると喜ばれていました。

今からいろいろな創意や工夫が必要でしょうが、佐野さんの右脳には山ほどの引き出しがあると見ました。

何かを実践するときには、左脳の知識はあんまり役に立ちません・・・

私が挑戦した作品や購入したおもちゃです。ちなみに竹とんぼは飛びすぎて今我が家の屋根に乗っています。P1000010 P1000006

こま回しも夫にコーチしてもらいながらやりました。

バルーン人形は初めての体験。恐る恐P1000007 るやりました。P1000008

割りばしでっぽうも盛り上がりました。

皿回しは早回しがまだできません。

楽しい時間はまだ続いています。


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