原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

太陽はダイヤモンドになる?! -vol.2-

2019年09月19日 | 学問・研究
間があいてしまったが、本日やっと「太陽はダイヤモンドになる?!vol.2 」を記載しよう。


 それでは、「太陽はダイヤモンドになる?! vol.2 」をお届けしよう。

 それに際し、前編にて最後に公開した本論③部分が、この自由研究レポートのキーポイントとなるため、今一度そこを反復した上で、本論後半部分を掲載させていただこう。


③ ダイヤモンドになったとされる星について

     ダイヤモンドになったとされる星は、地球からおよそ50光年のかなたのケンタウルス座で発見された。
その直径は4,000km、重さは10の34乗カラットに相当する。

この星の正体は白色矮星(わいせい)で、ダイヤモンドの構成元素である炭素で出来た核の周りに水素とヘリウムの薄い層がある。
星の振動の様子を調べることによって、内部に炭素の結晶があることがわかったらしい。



④太陽はダイヤモンドになるのかについての検証

各種文献や資料検索により、上記①~③の通り太陽とダイヤモンド、そして既にダイヤモンドになったとされる星についての基礎知識を得た。

この3つの物質の共通点は“炭素”である。すなわち、太陽がダイヤモンドになるかどうかのキーワードはどうやらこの“炭素”にありそうだ。

ダイヤモンドは結晶構造を持つ炭素の同素体である。そして母岩のキンバーライトは地球上では古い地質構造が保存されている場所にしか存在しないことが分かった。

 一方、太陽は壮年期を過ぎるとコアの中で水素を使い果たしてしまい、水素核融合の産物であるヘリウムが燃え出すのであるが、このヘリウムが燃え尽きていく時に炭素が生産される。そしてこの炭素がコアの圧縮によってダイヤモンドに変貌する可能性が高い。
 キンバーライトの中でゆっくりと時間をかけてダイヤモンドが作られてゆくのと同じような現象であるのかもしれない。

 ダイヤモンドになったとされるケンタウルス座の星も、その核は炭素の結晶から成っている。

 どうやら、太陽は壮年期を過ぎる今から約50億年後にコアの中で炭素が生産され始め、これが圧縮して約70億年後にはタイヤモンドになるという結論が導けそうだ。




Ⅳ 結論及び考察                   
 
  太陽をはじめすべての星には人と同じように一生があることがわかった。
  そして、太陽は今なお成長を続けており現在は壮年期であるが、この壮年期を過ぎるとコアが水素を使い果たす時期が来る。

 すると、水素核融合の産物であるヘリウムが燃え出す。このヘリウムが燃え尽きていく時に炭素が生産される。そして、この炭素がコアの圧縮によってダイヤモンドに変貌する可能性が高い。
これは今から約70億年後のことである。

ケンタウルス座の星のように既にダイヤモンドになっているとされる星も存在するため、将来的にコアの内部で炭素が生産され圧縮される太陽もダイヤモンドになると考えてよいと、私も結論付けたい。

ところが、この自由研究の実証は大変困難である。

星の内部の様子に関しては、地震の波の伝わり方で地球内部の様子を研究するのと同じ方法を応用して、星の振動の具合を調べることも可能であるそうだ。
これによって、ケンタウルス座の星の内部がダイヤモンドになっていることがわかったということである。

太陽に関しても、この方法で現在の内部の状態を調べることができる。

 ところが、太陽がダイヤモンドになるのは70億年後のことである。その頃に私はもちろん生きていないし、人類全体が生き残っているのかも不明なため、実証ができないことがこの自由研究の最大の弱点でもある。



Ⅴ おわりに
                    
  夜空に輝く星は、本当に宝石のようにキラキラ輝いて美しい。
  以前、私がもっと小さい頃、今回の話とは別のプラネタリウムの番組で、夜空から赤、青、黄、紫、ピンク、黄緑、金色、銀色、……
いろいろな色の宝石がキラキラ輝きながら舞い落ちてくる影像も見たことがある。その時、星が本当に宝石だったらすばらしいのになあ、と思ったものだ。
 ところが、夜空に既に本当のダイヤモンドがあって、しかも、現在の私たちにとって身近で、なくてはならない存在の太陽も遠い未来にダイヤモンドになるとすれば、夢物語の域を既に超えて、私の夢を叶えてくれる話である。

 科学技術の発展は、地球の環境破壊ももたらす側面もあるが、宇宙の神秘に触れさせてくれることでもあり、私たちに夢を運んでくれることでもある。



Ⅵ 参考文献・参考資料              

・  フリー百科事典「ウィキペディア」 http://ja.org/wiki/
・「太陽のひみつ」http://www.taiyonoizumi.com
・「巨大なダイヤモンド」http://astroarts.co.jp/news
・「中学理科自由自在」(受験研究社)2006年
・  生化学辞典(東京化学同人)1984



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 私はプラネタリウムがこの世に出現した頃より、それを観賞する事を好んでいる。

 あのリクライニングシートに横たわって、ゆったりとした気分で 「宇宙の大ロマン」の中を旅するあの癒し空間がたまらなく心地よい。

 今現在のプラネタリウムは物語性を重視する等、その趣旨が大幅に移り変わってきているようだ。

 そんな中、娘と二人で10数年前に観賞したこの「太陽がダイヤモンド…」の物語は、科学的側面からも実に秀逸なプログラムだった。

 それ故に娘が中学生時代の夏季自由研究課題が課せられた際に迷いなくこのテーマを選択し、その研究に取り組んだものだ。


「こんにちは!」と挨拶出来ない子は“異常”と言いたいのか!

2019年09月18日 | 時事論評
 これ、いつもいつものことだが、原左都子にとってはとてつもなく悲しくて、勘弁して欲しい!!


 昨日、英語塾へ通うはずだった小学生男児が、自宅集合住宅内にて「他殺」状態で発見されるとの実に悲しい事件が発生した。

 そのニュースを今朝ネット上で見て、心を痛めていた私だ。

 今夜になり、上記のごとく自宅集合住宅内にて「他殺」状態で発見されたとのNHKニュースを再度見て、更に愕然とさせられていたところ…

 そのNHKニュース内で、何と「この男児は きちんと“こんにちは”と挨拶出来る子だった」と告げて泣く関係者男性の映像が大々的に放映された……



 我が娘に話題を変えると。
 
 未だかつて、生まれ持っての事情により、一言「こんにちは」の挨拶が難しい程の寡黙な我が娘だ。
 
 いえいえ、サリバンの私が散々それを無理やり教育する道程だった。
 
 ただそれが過度になり過ぎると娘の行く先をかえって歪めるであろう事態も、サリバンである
私が反省するべき日々でもあった。

 無理は禁物、娘が持って生まれた自然な良き点を認め褒めつつ育てよう! とサリバンとしての教育方針を是正しつつの娘との今までの人生だ。


 そんな家庭もある事実に、報道機関は是非とも配慮して欲しいものだ!

 「こんにちは」と挨拶できる男児はもちろん立派と私も認める。

 ただそれが出来ずとも、努力を重ねてある程度立派な大人になっている子供もいる現実を認めて欲しいし、未だに「こんにちは」の挨拶が出来ずとも、本人はそれが出来る事を欲して日々頑張っている事実を少しは分かって欲しい。

 我が娘を必ずや国内外個人旅行等々へいざなって、現地での一期一会の出会いの嬉しさを娘に実感させているのも、娘への応援行為の一端だ。 その効果の程が絶大と私は自己評価している。


 (そんな我が家が抱えている事情が切実であるからこそ、見知らぬ方々からの意図不明の「いいね!」や「応援」なる行為は是非ともご遠慮申し上げたい次第なのですが…。 このような我が家が抱えている事情にブロガーの皆様にご配慮いただき、今後の我がブログへの接触の仕方を再度考慮して頂けましたならば幸甚です。 いい加減な反応を頂戴するより、遠方より静かに見守って頂けましたら幸いです。 そもそも私は見知らぬ人達と“いいね!ポチポチごっこ”をして喜べる人間ではありません。プロフィール欄にも「相互扶助目的の読者登録はご遠慮下さい。」と明記させていただいております。 我がエッセイ集をきちんとお読み頂く事こそ、私は一番嬉しいです。)


 不慮の事件にて、亡くなった少年の冥福をお祈り申し上げます。
 
 

悩み多き女子高生へ人生の先輩からのアドバイス

2019年09月18日 | 自己実現
 前回の自由研究レポートエッセイ 「太陽はダイヤモンドになる?!」のパソコン内文書保存場所の近くに、またまた過去に私が記した面白い文書を発見した。


  表題に掲げた <悩み多き女子高生へ人生の先輩からアドバイス >

 これぞそれなのだが、どうやら娘が通っていた女子高校から父兄に課せられた課題だったようだ。

 この種の課題こそ、私に任せてよ! と言いたい原左都子だが。

 今読み返してみると、現在の我がポリシーとまったく変わらぬアドバイスを述べているようだ。

 早速、以下に全文を紹介しよう。
 



   「親への反発は明日の自立へのエネルギー」


 ○○高校の皆さんは素直に育っていらっしゃるようですから、親に反発したりはしないですか? それとも、やはり皆さんにとっても親とは子どもに干渉する鬱陶しい存在ですか?

 私の場合、上の聴き取り調査で応えたように中高生時代に進路に関して親に大いに干渉されました。 その反発心が後々根強く残り、結局大学卒業後家を出て単身上京することになりました。
 ただ面白いもので、気がついてみると「専門力を身に付けて自立して生きよ!」との親の教え通りの人生を歩み続けている自分がここにいるから不思議です。

 親の干渉にも一理あるし、また親に反発することで自立心が養われるということを我が身をもって実感してきています。



   「経済力を身につけよう」


 若い男性が草食化している今の時代、男にすがって生きようとの他力本願な考えを抱いている女性は少数派なのかもしれません。 その一方で、この就職難の現実の中で“親パラサイト”が急増している実態のようですね。
 ○○高校の生徒さんの中には家庭の経済力が豊かないわゆる“お嬢さん”がいて、社会に出て自立して働かなくてもよい環境に育っている方もおられるのでしょうかね?
 それでも、私は自分自身で経済力を身につけることを是非お勧めしたいのです。
 なぜならば、その方が ☆人生百倍面白い☆ こと間違いないからです!

 “一攫千金”を狙う方法ではなく、長期に渡る安定した経済力を身につけるには、日々「よく学び、よく働き」自分なりの業績を上げ続ける必要があります。
 まず、この過程が面白いのです。 積極的に学業や仕事に励むことによって共感し議論し合える同志と出会え、社会に対する視野が広がり、自分のキャパシティも拡大し生活の質が向上していきます。

 そしてある程度の経済力を身につけると、人生の選択肢が広がり、自由度が増大します。
 私は30歳独身の時に、自分が貯えたお金で独力で自分が住む家を購入しました。 自分に経済力があればそんなことだって自由にできます。
 さらなる学問に励みたいと思った私は、自分の経済力のみを基盤に学位も取得しました。 誰に経済負担をかける訳でもないですから、周囲は応援、祝福、時には羨望こそしてくれても、誰からも干渉されないし誰も反対するはずもありません。 そして、これらの実績は後々の私の人生をさらに豊かにしてくれています。

 そうは言っても現在は経済不況が長引く厳しい就職氷河期時代ですから、これから社会に進出する皆さんに必ずや明るい未来が待ち構えている訳ではないかもしれません。
 それでも、今は自分が志す夢に向かって「よく学び」、そして社会に出たら「よく働いて」下さい。 もちろん、友達付き合いだって恋愛だって人間が成長するための大切な“学び”です。 子育てなんてまさに人生最大の“学び”であり、崇高な“労働”であると言えるでしょう。 それから近隣付き合いや親の介護等、人生には様々な現実課題が次々と待ち構えていますが、いろいろな事象に前向きに取り組みつつ積極的に社会とかかわって下さい。
 
 子育てしていますと、突然子どもの学校からこのような課題が舞い込んでくることもあります。 「こんな忙しい時に、もう!」とぼやかず、これも自分自身の“学び”の一環でありささやかな社会貢献につながると思えば、俄然集中力も増すというものです。
 
 どのような逆境の中にあっても、努力を惜しまず、社会に対する広い視野を持ち続ける事が出来るならば、必ずや経済力そして幸せとは後からついてくるものであることを私が保証します。

 (以上、今からほぼ10年程前に娘が通っていた高校より父兄に課せられた課題に私が応えたもの。)


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 我が娘が通っていた中高とは、都内某私立女子大学付属学校だったが。

 その種の女子校の例外ではなく、実際“お嬢さん系”の生徒が多く在籍していたように記憶している。
 
 そんな子達を掴まえて、「親に反発しろ!」だの「経済力を身につけろ!」だのと言ったところで。
 「淑女に育てようとしているに、下手なアドバイスはやめて下さい!」と周囲の父母たちから袋叩きに遭いそうだ。

 実際、この中高の卒業生が社会で大活躍しているとの情報を、後にも先にも見聞する事は無い。

 大学卒業後専門職員として就職し4年目となる我が娘など、もしかしたら珍しい存在なのかもしれない。

 そんな思いを抱かされる程に、男女を巡る社会情勢とは移り行かないものであることを実感させられる世相だ。


 (「太陽はダイヤモンドになる?!」後編は、次回公開の予定です。 お楽しみに!)


太陽はダイヤモンドになる?! -vol.1-

2019年09月17日 | 学問・研究
 (写真は、娘が中学生時代に学校へ提出した「太陽はダイヤモンドになる?!」夏季自由研究レポート内の 図を撮影したもの。)


 本エッセイ集数本前の記事にて、娘が中学生時に夏休みの自由研究レポート作成の手伝いをした事を記した。
 手伝いというよりも、正確に言うとサリバン母の私が単独で仕上げたものだ。(そのため著作権はこの私にあり、これをこのエッセイ集内に転載しても何ら著作権法に触れることはないだろう。 ただ娘の氏名にて提出しているため、法的にはその辺はどうなのか??)


 本日は9月中旬にして、私が住む東京地方は30℃を超える真夏日である。

 こんな太陽がギラギラと照り付けている残暑の日にこそ、この自由研究レポートを公開しようと思いついた。

 それでは、本日はその前半部分を以下に転載しよう。 


Ⅰ はじめに                    

 私は小学5年生の夏休みに、あるプラネタリウムの番組を見た。
   その番組の全体の内容に関してはよく憶えていないのだが、番組の中の解説で今でも印象に残っている話がある。それは「太陽は70億年後にダイヤモンドになると考えられている。」という話である。 夜空には実際にもう既にダイヤモンドになっている星も存在するらしい。
   太陽系の中心で赤く燃え盛っている太陽が、遠い未来には本当にダイヤモンドに姿を変えるのであろうか。
   信じられない話であるが、もし太陽が本当にダイヤモンドになるとしたら夢物語のようでもある。
   そこで、今年の理科の自由研究ではこのテーマを取り上げて検証しながら、宇宙のロマンを楽しみたいと思う。



Ⅱ 研究の目的、仮説及び研究の方法


① 研究の目的

「太陽は遠い未来にダイヤモンドになるのか」を検証する。

② 私が考えた仮説

 太陽は遠い未来にダイヤモンドになると私は思う。
 おそらく、太陽とダイヤモンドの成分に元々共通点があるのではなかろうか。
そして、現在太陽は赤く燃え盛っていてどう見てもダイヤモンドの姿の想像はつかないが、年月が経つにつれて成分に変化が現れてだんだんとダイヤモンドに近づいていき、熱が冷めた後ダイヤモンドに姿を変えるのだと思う。

③研究の方法                    

 研究は、参考文献、参考資料の検索、学習、検討を中心に進める。

 まず、太陽とタイヤモンドに関する基礎知識を得る。
 そして、その成分を比較したり、太陽のこれからの変化の様子を探っていく。
 また、実際にダイヤモンドになったとされている星についても検討して、太陽と比較してみる。

 そして、太陽が遠い未来にダイヤモンドになるのかの結論を導く。



Ⅲ 本論(「太陽はダイヤモンドになるのか?」の検証)  


① 太陽に関する基礎知識

a. 太陽の構造

    太陽の直径は、1,392,000kmある。これは地球を109個並べた大きさである。
    太陽の質量は、1,9891kg × 10の30乗である。これは地球の33、3万倍ほどになる。

    太陽を割ってみると中心にはコアがあり、その周りを光球と呼ばれる層が覆っている。これが地球で言う地表なのだが、すべての物質がプラズマ化していて明確に表面が定まっているわけではない。さらにその表面にコロナと呼ばれる炎のようなものが見られる。(図1、図2)


    太陽の中心となるコアはものすごい気圧を持ち、その中から水素をヘリウムに変換する熱核融合を起こしている。そこから発生するエネルギーは半端な数値ではない。放出されたエネルギーはやがて電磁波へと変わり、長い年月をかけて太陽表面に到達し、そこから宇宙に放出されていく。
    実際にはこのコアが太陽であり、そこから上の層は放出されたエネルギーがコアの重心に捕まって球形をしているとも言える。
    コロナとは太陽の重力を振り切ってエネルギーが吹き出している層である。太陽表面は6000度前後であるが、このコロナの最大温度は100万度にも達する。コロナは太陽の直径の10倍以上まで達している。これがそのまま周囲に拡散していき、密度が薄くなるが地球にも到達する。これを太陽風という。
     
                          
b. 太陽の一生(太陽の誕生と未来)

星にも人間と同じように一生がある。そして、それは太陽も同様である。
     宇宙がビッグバンによって生まれ数々の星が生まれたが、そのうちの星のひとつ太陽は、星の爆発により生まれた。2億年ほどかけて成長してきた太陽の卵は水素核融合を起こし、光輝くガスの塊となった。これを原始太陽と呼ぶ。

     その後太陽は次々と周りのガスや元素を取り込んで現在の太陽の形になった。そして一人前の恒星となっている。太陽は今なお成長を続けており、現在はおおよそ46億歳である。110億年くらいまで生きると言われているので、今はちょうど働き盛りである。この太陽の壮年期は後60億年ほど続くと言われている。

     太陽のコアでは今までに取り込んだ水素を使い果たしてしまい、核融合ができなくなり、コアは重力で収縮する一方、周りの部分は開放され巨大化していく。これは赤色巨星と呼ばれる大きさに達する。この時期になると、コアが超高温になり、その結果、水素核融合の産物であるヘリウムが燃え出し、重力が復活して太陽はまた収縮する。このヘリウムが燃え尽きていく時に炭素が生産される。

     ヘリウムを1億年ほどで使い果たして、いよいよ太陽には燃やす材料が尽きてくる。そして次第に小さくなっていき、新たな核融合は行なわれず、エネルギーは生産されない。あとは太陽はゆっくりと時間をかけて冷え切っていく。
    これが、太陽の最後である。今から約76億年後のことである。


② ダイヤモンドに関する基礎知識

   ダイヤモンド(金剛石)は結晶構造を持つ炭素の同素体のひとつであり、天然で最も硬い物質である。
   宝石や研磨剤として利用されている。電気は通さない。
   ダイヤモンドの名前は、ギリシャ語のadamas(征服できない、懐かない)に由来するという。
   ダイヤモンドの母岩はキンバーライトという岩である。このキンバーライトは古い地質構造が保存されている場所にしか存在しない。

   ダイヤモンドが硬い理由は炭素原子同士が作る共有結合に由来する。

   世界最大のダイヤモンドの原石は3000カラット(1カラットは0,2グラム)であるそうだ。


③ ダイヤモンドになったとされる星について

     ダイヤモンドになったとされる星は、地球からおよそ50光年のかなたのケンタウルス座で発見された。
その直径は4,000km、重さは10の34乗カラットに相当する。

この星の正体は白色矮星(わいせい)で、ダイヤモンドの構成元素である炭素で出来た核の周りに水素とヘリウムの薄い層がある。(図3)
星の振動の様子を調べることによって、内部に炭素の結晶があることがわかったらしい。


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 以上、本論の途中までとなったが、表題自由研究の前半部分を転載させていただいた。
 
 次回以降に、結論部分を含めた後半部分を転載・公開する予定だ。

 サリバンとして娘の学習の手伝いをする際、いつも配慮していたのはその時々の娘の学習能力の程を見極めることだ。

 今回の場合もレポート内容はともかく、中学生らしい言語表現を視野に入れていたつもりだが…
 (参考だが、我が娘は幼き頃よりのサリバン指導の甲斐があったのか、加えて漢検準2級に既に合格していたこともあり、言語文章表現力は比較的高かった。)

 それにしても今読み返してみるに、当時の娘の実力よりも難易度が高かったかな? などと思ったりもする。 

 レポート内容に関する私見だが。
 現在の太陽が「壮年期」であるとの自らが少し前の過去に調べた記述に、今更ながら大いに安堵させられた。
 太陽系内に生を受けている地球上に暮らす我々人類が方向性を誤らない限り、まだまだ安泰と…  
                         

隣国を感情的に遠ざけないで

2019年09月16日 | 時事論評
 (写真は、2010年8月に娘と二人で出かけた韓国ソウルにて開催された「ASIA TOP GALLERY HOTEL ART FAIR SEOUL」のパンフレットより、知人美術家氏のギャラリーページを撮影したもの。)
 
 上記の通り、私は2010年8月に韓国ソウルへ出かけている。
 その第一目的は、「ASIA TOP GALLERY HOTEL ART FAIR SEOUL」を観賞することにあった。

 その様子を、本エッセイ集2010年9月の「旅行・グルメ」カテゴリー内に公開しているため、以下に要約引用させていただこう。

 今回のソウル旅行の最大目的である新羅ホテルに於いて開催された「ASIA TOP GALLERY HOTEL ART FAIR SEOUL」に、予定通り娘と共に足を運んだ。

 この新羅ホテルへ我々親子はソウルの地下鉄を利用して向かった。
 地下鉄3号線「東大入口」駅を降り立ち、5番出口より地上に出ると「迎賓館」の立派な門が見える。 これをくぐって新羅ホテル構内に入る。
 さてアートフェアの会場フロアーに到着し、真っ先に招待状を頂いた 知人の美術家氏 長はるこ氏 が出展する「B-gallery」の部屋へと向かう。
 ホテルの3フロアーの客室を利用し、各国から参加した個々のギャラリーが一室ずつを利用し作品を展示している。

 今回、アジア各国から参加しているギャラリーは総数で69。 参加国を紹介すると、まず開催国韓国が最多の42ギャラリー。 日本からは長はるこ氏のB-galleryを含めて11。 中国からの参加も多く、台湾、シンガポール、インド、インドネシア等、経済が急激に発展を遂げている国々からの参加が目立った。 そして、米国ニューヨークからの参加もあった。
 それぞれのギャラリーがホテルの客室を巧みに利用し、ベッドルームのみならず、玄関、洗面所、収納スペースも展示室に変貌させ独自のギャラリーの世界を演出している。
 今回のアートフェアは現代アートの展示であることが特徴だが、まさに今をときめくアジアの新鋭若手の芸術家による作品が各室ギャラリーに数多く展示されていた。 
 さすがにアジアトップレベルのアートフェアとあって、客室も通路もエレベーターホールも観客でごった返しているのだが、総じて若い世代の観客が多いのは、やはり展示されている作品の斬新さに比例しているのであろう。

 このアートフェアを観賞するに先立ち、我々親子はソウル二村(イチョン)にある韓国国立博物館を訪れた。
 この国立博物館のコレクションが膨大な数であり、常設展だけでもじっくり観て回ると丸一日を費やしそうだが、我々は時間の都合により駆け足での半日観賞だった。 韓国もちょうど夏休み中のようで、子ども連れの家族や子ども達の団体に多く出くわした。 
 
 国立博物館に於いては韓国の歴史を中心とした古代から近代までの所蔵品をはじめ、日本を含めたアジア諸国から収集したコレクションを観賞した。  一方、新羅ホテルでのアートフェアではまさに今を煌く現代アートに触れ、この日は芸術三昧の一日だった。

 (以上、本エッセイ集バックナンバーより一部を引用したもの。)


 一旦、私見に入ろう。

 我々のソウル旅行の主たる目的が、このアートフェア観賞だったことが功を奏したと考えるのだが。
 単なる観光地巡りだけではない様々なソウルの社会活動の片鱗を見る事が叶い、実に有意義な旅だった。

 そして、このアートフェア会場や国立博物館のみならず、地下鉄や街で出くわしたソウルの人々から沢山の暖かい歓迎を受けたものだ。
 実に皆さん親切かつフレンドリーだった。
 例えば、地下鉄ホームで現地のご婦人に乗り換え方法を尋ねられた。 母娘二人で行動していると旅行者には見えないのだろう。 我々が日本人旅行者であること告げると、にこやかに「コンニチハ」と挨拶して下さる。 こちらも「こんにちは」と返したものだ。
 地下鉄の係員氏も実に親切だった。 乗換路線を駅の路線図で確認していると、駅員氏がわざわざ遠くからやって来て下さって、丁寧な日本語で「どちらへ行くのですか?」と尋ねて下さる。 「○○ホテルまで行きたいのですが。」と応えると、「へえ、その地のホテルに宿泊する日本の方は珍しいですよ!」と驚きつつ、乗り換え案内をして下さったことが懐かしい。
 レストランの若者もとても親切。 我々が外貨の単位を一桁間違えて支払いした際に平謝りすると、イケメン係員氏が、おそらくハングル語で「気にしないで!」とのニュアンスの言葉をかけて下さった。

 これらは氷山の一角だが、実際何処へ行っても、こちらが失礼な態度を取らない限り相手も必ずや同様の良心的な態度で応えてくれるものだ。 (これはソウルのみならず、世界各国にて経験している事実に基づいた発言だが。)


 ここで、本日2019.09.1付朝日新聞朝刊「社説」より、“嫌韓とメディア 反感あおる風潮を憂う”と題する記事の一部を要約して紹介しておこう。

 日韓関係をめぐる評論活動が活発になっている。 摩擦が端緒とはいえ、近隣外交の論議が高まるのは結構なことだ。
 ただ、最近顕著になっている論じ方には憂慮するべき点が少なくない。 とりわけ、「嫌韓」と呼ばれる韓国への反発を煽るような一部メディアの風潮は、いかがなものか。
 日本と朝鮮半島との交わりには深い歴史がある。 その中で、日本が植民地支配をした過去もあった。
 争いは双方の国際的な立場を弱め、協調すれば共栄の可能性が高まるのは必然の理である。 ところが一部の論評では、この隣国を感情的に遠ざけるような言葉が多様されている。
 日韓関係が悪化する中、あるべき外交を様々な観点から提起するのはメディアの役割だ。 しかし最初から相手国への非難を意図するのでは、建設的な議論につながらない。
 政治の責任もむろん重い。 両政府共に相手を責めるのみで、問題があっても善隣関係をめざす原則は語らない。 メディアの追随が、重騒音となって世論を駆り立てるのは危うい。
 戦前戦中、各言論機関が国策に沿い、英米などへの敵対心と中国・朝鮮などへの蔑視を国民に植え付けた。 その過ちを繰り返さないためにも、政権との距離感を保ち、冷静な外交議論を促す役割がメディアに求められる。
 議論の礎には、あらゆる差別を排し、健全な対外関係を築く視座を揺るがせてはなるまい。

 (以上、本日2019.09.16付朝日新聞「社説」より一部を要約引用したもの。)


 最後に、私見でまとめよう。
 
 まさに、昨今関係が厳しくならんとしている日韓関係に於いては、上記朝日新聞記事に述べられている“(国際関係に於いて)あらゆる差別を排し、健全な対外関係を築く視座”がまったく欠落している事態に嫌気がさす。

 (韓国側の事情はともかくとして)、何故安倍政権がこれ程までに「嫌韓」意識をメディアを通して国民に煽らねばならないのか??、が原左都子にとっても実に不可解だ。

 そして、国民の皆さんにもお願いしたいことがある。
 一度、実際に隣国へ行かれてはどうか?
 いやいや、隣国に対する(意味無き)嫌悪感を抱いて行ったのでは無意味であり、何らの結実もない事だろう。

 あくまでも一人間として初心に戻り、こちらこそが謙虚な思いで現地の人々とコミュニケーションする事が叶うのならば、きっと素晴らしい“一期一会”が叶うものと我が経験から推奨申し上げたい。