原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

「早く死にたい」と訴える高齢者ほど病院へ行きたがる…

2020年01月21日 | 医学・医療・介護
 実母問題に関して、多少我が心が落ち着いて来た本日。


 今度は、高齢者介護施設に暮らす義母より電話があった。
 何でも、昨年末のクリスマスの日に整形外科付添いした“首・頭部の痛み”が治らないのに加えて、今度は足の小指も痛むとの訴えだ。

 こちらこそ、義母の病院好きに対して“頭が痛い”ところだが…

 今回は亭主に電話を替わった。 私一人で承諾して病院付添いに持ち込むのは“甘やかし過ぎ”との感覚を抱いた故だ。
 そして結果として、やむを得ず今度は亭主がとりあえず明日義母の病院付添いをすることになった。

 その後昼食時間に、亭主と今後の義母の“大した症状でも無いのにすぐに病院へ行きたがる悪癖”に関して話し合いを持った。  

 まず、義母の足の小指に関してだが。 
 我が診断では、骨折はしていないものと推測している。 と言うのも、私自身が今までの人生に於いて、3度足の小指を骨折している。 3度とも整形外科にはかからず普通に暮らしながら自然治癒で完治に持ち込んだのだが、その経験がある故に足の小指の骨折には詳しい。 
 一番困るのは、痛くて靴が履けないことだ。 その対応策として、傷テープで小指をぐるぐる巻きにして、大きめの靴を履き職場へ出かけたものだ。 あるいは、夏場はサンダルが履ける故に助かる。 サンダルの隙間から小指を出せば歩行に支障が無い。  いずれにせよ、足の小指程度の骨折は1ヶ月も我慢すればきっかりと自然完治するものであることを悟っている。
 義母に話題を戻すと、施設内では(高齢者は転びやすいため)運動靴着用を強制されている。 それが日々叶い普通に歩けているとのことは、骨折をしている訳ではなかろう、との結論だ。
 とにかく足の小指に関しては、明日亭主が整形外科へ連れて行き、医師の診断を仰ぐとの結果となった。

 さて困惑するのが、“首から頭にかけての痛み”が消えない、との義母の訴えだ。
 既に私が昨年末整形外科へ付添い、X線撮影もして特段異常なしとの医師の診断が降りている。 
 義母の訴えを聞くと、今回は首では無く頭部に痛みが限定されているようだが、その痛みのために日常生活がままならないと言う訳でもなさそうだ。 昨年末クリスマスの日に会ったときにも普通に元気で、病院の待合室でも私と会話出来ることが嬉しい様子で喋くり倒していた。  切羽詰まった症状では無いことは明らかだ。
 今回の亭主(「生物物理学」の研究者であり、ある程度生体科学に詳しい)の意見としては。  やはり義母の長年に渡る「睡眠薬2種」常用による副作用を疑っているようだ。  実は私もその線ではないかと考えている。 

 何分昔から病院好きの義母だ。 身体の何処かに少しでも痛みが出ればすぐさま病院を受診し医師の投薬に素直に従い、それを常用し続けて既に長年が経過してしまっている。  常用により薬の効きが悪くなると更なる追加投薬を要求し、それに大抵の医師が従う様子だ…😨 
 私が義母の高齢者施設の保証人となった後は、ケアマネジャー氏との話し合いにより、不要と判断する投薬を拒否させて頂くことが叶うようにはなった。 その措置により、義母施設の訪問医師が義母に処方した「認知症薬」とやらの投薬を拒否させていただいた経験がある。
 片や、義母が施設入居前より長年投与されている薬剤に関しては、今更それを拒否する事実とは、ホメオスタシス概念(説明を略すが)に基づき危険性もあるのだ。  やむを得ず、そのまま投薬を続行せざるを得ない…
 
 今回の亭主との話し合いにより、とりあえず明日亭主が義母の整形外科付添いを実行するのに加えて。  義母の実の息子である亭主が、一度施設の訪問医と話し合いを持ち、今後の「投薬」に関してご意見するとの結論となった。
 
 とは言えどもなあ。  
 我が亭主はいざとなると軟弱な性質でもあるし…  訪問医師相手に思い切った提案をする勇気があるのやら…

 加えて亭主は義母に対しても、少しの痛みは様子を見てから我が家へ電話をかけてくるように指導する!、とも私には言えるが…  何分、母思いの息子だからなあ…  自分の母には何も言えずに我が家へ帰宅する可能性が大だ…

 結局今後共々この私が義母の「病院付添い業」を果たすしかなく、それが一番の方策かとも思えてくる…


 ところで、表題の「『早く死にたい』と訴える高齢者ほど病院へ行きたがる」 なる文章は、最近ネット情報で見かけたフレーズだ。
 
 重々に納得である。 😴