原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

谷桃子バレエ団版 「眠れる森の美女」

2019年08月25日 | 芸術
 (写真は、昨日娘と二人で観賞に出かけた 谷桃子バレエ団版 「眠れる森の美女」の予告パンフレットより転載したもの。)


 我々母娘は、この「眠れる森の美女」の舞台を今まで何度観賞したことだろう。

 小さい頃より娘にクラシックバレエを習わせていた関係で、娘が小学生になった頃より親子でクラシックバレエ舞台鑑賞の趣味がある。
 毎年2.3本ずつ観賞しているため、おそらく今まで数十本のクラシックバレエ公演に足を運んだ計算となろう。

 古典もの以外の“現代もの”バレエ公演も幾度か観賞したことがあるが。

 何と言っても古典もの、特にチャイコフスキー三大作品である「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」はオーケストラ音楽がポピュラーでもあり、感情移入し易い。 
 それ故に、たとえクラシックバレエの素人であろうが、その音楽を聴くだけでも、クラシックバレエ公演へ出向く価値は大きいだろう。

 我が家の娘が過去に於いて古典全幕ものとしては、チャイコフスキー作「くるみ割り人形」及びドリーブ作「コッペリア」に舞台出演している。
 両者共に、当時現役で活躍中のプロバレエダンサーを複数出演者として招いての公演だったため、実に見応えがあったものだ。 (従って子役の娘の出演場所は少ないのだが、この貴重な経験はバレエを娘に習わせている親の立場としても、実に嬉しく感慨深いものだった。)


 さてここで、ちょうど1年程前の2018年8月に本エッセイ集にて公開した「キエフ版 眠れる森の美女」の一部を以下に要約引用させていただこう。

 今朝から私は、“ギックリ腰” 一歩手前程の重症の腰痛に苛まれている。 その原因は、既に分析済みだ。 半年ぶりにクラシックバレエ観賞をして、同じ姿勢で椅子に2時間余り腰かけたせいであろう。 
 我が腰痛の話題はともかく、クラシックバレエ界にて腰を痛める人材は多いと以前より見聞している。
 特に女性ソリストをリフトで何度も持ち上げねばならない男性ダンサーの“腰痛”の苦悩は深刻、との情報もある。
 そりゃそうだろう。 現在のクラシックバレエ公演はアクロバティックなリフト演技無くして成り立たないといって過言でない。 いくら女性ソリストが軽量とは言えども、あれ程高い位置までとめどなくリフトを繰り返さねばならない男性ソリスト氏のご苦労を思って余りある。

 今回のキエフ・バレエ「眠れる森の美女」の男性ソリストは、未だ若き日本のエース 二山治雄氏だった。 二山氏とはその存在感は物凄いのだが、とにかく小柄なエースであられる。
 その二山氏が主役オーロラ姫役の女性を舞台上で幾度もリフトする場面を見て、腰を痛めておられないか? なる要らぬ心配をした直後の我が腰痛発症だった…

 実は私は、数年前より日本公演を数々こなしているウクライナのキエフ・バレエ団に対し、その演技の“質が悪い” “下手だ” 等々のマイナス評価が存在する事実にネット上で接する機会がある。
 私の場合、昨夏に引き続き今夏がキエフ・バレエ未だ2度めの観賞のため、多くを語れない身だ。
 確かにキエフバレエ団は、日本国内で数々のレベルの異なる公演を数多く実施しているようだ。
 その中で特に大劇場にて一度に一万人近い観客を集めるような大興業の場合、特にSS席等特別席の観賞料は高額に及ぶであろう。 それに大枚叩いた人物からのクレームであるならば、その批判も許容可能なのかもしれない…。 
 片や私が昨日観賞したキエフ・バレエ「眠れる森の美女 全幕」など、クラシックバレエ公演にしてまさに“破格”に安価の観賞料金なのだ!
 しかもその破格安価にして、十分過ぎる程に舞台の完成度も高い!
 私が会場内を一覧する限り、観客の皆がバレエを習っているらしき子連れだったり、バレエ初心者らしき高齢者だったり、単に近くでバレエ公演があるから見てみようか?なる庶民の皆さん(私もその一人に過ぎないが…)で成り立っている公演だ。
 これで必要十分であろうし、ウクライナのキエフ・バレエ団が今後も我が家から一駅で行ける場所で入場料安価にしてこれ程までに素晴らしい公演を実行してくれるのならば、毎年私は娘と共に足を運びたいと志している。

 キエフバレエ「眠れる森の美女」公演に関する原左都子の“真面目な”印象を述べてエッセイを締めくくろう。
 実は昨日のキエフバレエ公演では、ラッキーにも会場前席のチケットゲットが叶っていた! これはバレエファンの我々母娘にとっても久々の事でもあった。 
 会場前席よりの鑑賞の特徴とは、出演者のお顔の表情までも読み取れるところにあろう。 更には我が意地悪観点(と言うより「興味深い」観点だが)出演者のある程度の“年齢”も判別可能なのだ!
 これが凄い。 準主役の“リラの精”を演じられた女性ソリスト氏が、私は高齢女性ではなかろうか?と判断した。 にもかかわらず、素晴らしい体力及び演技力であられたのだ!
 今回の公演に於ける絶対的な“立役者”だったのは、カラボス(悪魔の女性)役のクリスティーナ・バクリャーク氏だったと私は決定付けたい!
 この我が思いに同感するべく、公演終了後のアンコール場面に於いて、バクリャーク氏にこそ絶大な拍手が会場から届けられた事に大いに納得して、我々母娘は会場を去った。

 (以上、昨年観賞したキエフバレエ「眠れる森の美女」に関して綴り公開した本エッセイ集バックナンバーの一部を要約引用したもの。)



 それでは最後に、昨日観賞した谷桃子バレエ団版「眠れる森の美女」に話題を移そう。

 当該バレエ団の存在は我が娘にバレエを習わせていた関係で、過去から十分に認識していた。
 当時の印象としては、こんな大それたクラシックバレエ公演を実施可能なバレエ団のイメージは一切無かった。
 我が娘が2度目に所属したのが「小林紀子バレエアカデミー」だったが、そちらに関しては既にスターダンサーを抱え、年に幾度も外国から著名ダンサーを迎えて大規模クラシックバレ公演を実施しているバレエアカデミーだった。(それ故にこちらに娘のバレエ教室を鞍替えしたのだが…)

 谷桃子バレエ団の公演を観賞させて頂くのは今回が2度目だが、小規模ながらも実に充実した内容のステージを創り上げておられるものと賞賛申し上げたい。
 しかも、洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団演奏のおまけ付き。 こちらの演奏も少人数ながらも完璧だ!

 今回はラッキーにも電話予約が早めに繋がり、我が理想とするところの“舞台の全体像が見渡せる”2階席最前列中央座席がゲット出来ていたのも幸いだった。

 
 それにしても、我が国に於けるクラシックバレエ界の“裾野の広がり様”進化の程に感動させていただける。
 こんな素晴らしい“クラシックバレエ(生オーケストラ付)傑作”がわずか¥5.000-足らずで観賞可能な時代となっている。

 チャイコフスキー等々バレエ音楽に少しでもご興味がおありならば、是非ともクラシックバレエ公演をご覧になる事を推奨したい。
 特に男性の方々にとってはオーケストラサウンドのみならず、研ぎ澄まされた美脚・美腕の美しい身体を誇るソリストの踊りを一目見たものならば、バレエファンになること間違いなしだ!
 

絵むすび(朝日新聞2019.08.24編)

2019年08月25日 | 自己実現
 (写真は、朝日新聞2019.08.24付 パズル「絵むすび」に原左都子が解答したもの。)




 今回の「絵むすび」は、簡単でしたね!


 昨日娘とクラシックバレエ舞台鑑賞に出かけ帰りが遅くなったため、本日初めて昨日の朝日新聞に目を通したのだが。


 いつも朝日新聞が「絵むすび」を掲載すると、早朝から我が「原左都子エッセイ集」“絵むすび”
バックナンバーにアクセスが殺到する現象が起きるのだが。

 本日はその現象が起きていなかった事自体が、今回の「絵むすび」が簡単だった事実を物語るものでしょう。

 解説は必要無し、と判断致します。



 午後(あるいは明日)、昨日観賞したクラシックバレエ「眠れる森の美女」に関するエッセイを綴り公開する予定でおります。