じんせい2度なし

かほぱぱの独り言

ネット言葉

2014年04月13日 | 本と雑誌

今回の移転作戦(ちょっと大袈裟)もほぼ終了。
殆どのことはネットや電話で手続きは終了するのですが、特に役所の手続きは出向いて書類に書かされるものが多い。
お役所仕事とは良く言ったものです。
また、書いてあることが難解。もう少し一般的な表現と言うか、解りやすい文章にして欲しいし、横の連携が全くとれていません。
そんな言葉、文についてかなり挑戦的なタイトルの本を手に取ってみた。

ネットで「つながる」ことの耐えられない軽さ ネットで「つながる」ことの耐えられない軽さ
価格:¥ 1,188(税込)
発売日:2014-01-29


タイトルだけみると、読まずとも中身が解りそうなタイトルですが、読み進めると、結構深刻な内容で、日本語の書き言葉が消滅していくという話。
活版印刷の発明とともに広まり、近代国家成立の礎となり、個人の自立を促してきた"書き言葉"が、"ネット言葉"によって駆逐されるというもの。
前者は読み解釈し、思索し、書くためのスローな言葉だったが、後者は話すように綴られ、誰にでも瞬時に理解可能なスピード感を伴うもの。
そして、グローバルを前提とした後者は日本語より英語の方が合理的なので、やがて日本語は無くなるかもしれないと。
仮にそうなると恐いですね。
言葉って思考そのものだし国そのものだから。
これって、私達が今のような日本人ではなくなることを意味するんじゃないかと。
あまり深刻に考えても仕方ありませんが、インターネットで色々繋がるようになって、とても便利にはなりましたが、つながりの先に思考を委ねてしまっては、こちら側の個人が軽くなってしまうと警鐘を鳴らしている。
せっかく読んだのだから、体重のように重くなるようしっかり自分で考えたいと思う。