10月に入ったものの日中はまだ暑く、少し動いても汗が出てくる。
例年の秋ならば湿気も少なく爽やかな風が心地いいのに、と思いながら作品焼成を。
素焼きも無事終え、高温焼成の準備に取り掛かろうと計画してみたが、
なんだかんだと用事が出来、その都度作業は中断。
用事を済ませて仕事に取り掛かろうと試みてはみるものの、段取りの下手な私、
時間が中途半端になってしまい、結局仕事は出来ず。
そうこうしている内に早や5日。
次第に焦りの気持ちが出て、工房の中に入ったり外に出たり。
あれもこれも順々に仕上げねばと思うほど、何故だか空回りしている。
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釉裏紅 |
少し頭を冷やさなくてはと、いつもの散歩コースと違う道を歩いてきた。
我が家から産業道路に出、小松市内方面を歩いていくと並木が色付き始めていた。
いつも車で素通りしている道路、歩いていると何がしかの発見がある。
紅葉にはまだ早いと思っていたが、楓=カエデの葉が変化していた。
もっと気温が下がれば赤く色付くのにと思いつつ、落ちていた葉を拾い集めてきた。
銅でさっと文様を描き、美しく発色した釉裏紅彩の平皿、
拾い集めてきた落ち葉をそえてみた。
照明を当てたためか、釉裏紅も落ち葉も同系統の色合いになってしまった。
青磁平皿に描いた文様は、落ち葉よりも実際は赤い。
青磁を写真に撮るのは難しいなあ、と再認識。
いま私が使っているカメラは、コンパクトデジタルカメラ。
購入してから5年ほど経過してしまった。
それまではフィルム使用の一眼レフカメラを使っていたが、
時代の流れでフィルム生産を終了すると聞き、手放してしまった。
一眼レフ・フィルムカメラの長所は、撮り方によっては青磁色が忠実に再現できる。
短所は、撮った写真が果たして上手く撮れているか、すぐに判断できないこと。
カメラ屋さんから仕上がってくるまでの間、ただ待つだけ。
万一設定を間違えて撮影していれば、すべて失敗。
その点デジタルカメラは撮ったその瞬間に答えが出てしまう。
上手く撮れていれば、それで良し。 失敗していればすぐに撮り直すことが出来る。
ただ難点は、青磁のような中間色の表現が極めて再現しにくいこと。
コンパクトではなく、デジタル一眼レフで撮影すればきっと上手くいくと思いつつ、
いまだにコンパクトデジタルカメラを使い続けている。
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アイコ・棚 |
仕事が予定通りに運ばない今、イライラしていても仕方ないので、
前庭のフルーツトマト・アイコの片付けを行った。
まだ花が咲いていて、これから熟すであろう実も付いていたが、
作品仕上げに掛かりきりになるので、思いきって棚の整理を行った。
用事を済ませ、帰宅する時間は夕方、その頃から整理を始めた。
つるべ落としのごとく、すぐに暗くなって手元が見えなくなってしまった。
結局、トマト棚の整理に二日要した。
今年の夏、北陸は天候に恵まれトマトは大豊作。
食べきれず、収穫毎にミキサーで砕き、煮詰めて作ったピューレ、
500グラムずつ小分けにしてすべて冷凍した。 その総数は30袋。
来年の収穫時期まで、十分に食べられる量のピューレができた。
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ゴーヤ |
トマト棚の横にはゴーヤ棚、
同じくゴーヤも豊作で、いまなお沢山の実がぶら下がっている。
蔓もしっかりしていて、まだ取り壊すのは忍(しの)びがたい。
収穫出来なくなるまで、このままにしておこうと決定。
ゴーヤも冷凍保存しようと考えたが、その思いは取りやめ。
様々な料理を作って食べ、数日に一回はジュースにして朝食代わりにした。
ゴーヤ1本、バナナ1本、パプリカ1個、低脂肪牛乳200cc、それらをミキサーに掛けた。
生では苦くて食べられないゴーヤ、この調理方法では苦味がすっかり無くなってしまう。
暑かった夏、ゴーヤとトマトのお陰で乗り切れたと感謝しつつ、
トマト棚をスッキリと整理し終わった。
これからは本腰を入れて作品焼成を続けなくては。