窯焚きが終わりました。
もうこれ以上時間が無いというのに、ギリギリまで窯焚きを行いました。
白磁作品、数点に合格点をつけることができました。
白磁作品を焚きながら青磁作品を焚く準備を行い、
おとつい青磁作品の窯焚きを実行。
窯の温度はまだ下がっていませんが、何とか無事に焼き上がって欲しい、
そう願い、夕暮れ時に歩きの運動に出かけました。
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雪田 |
梯川の堤防にはドッサリと雪が積もっていて、まだ歩けず。
車の通過を気にしつつ、産業道路を横切り車道をひたすら歩きました。
先日の大雪で積もった雪もとけ始め、まるで波紋のように美しく輝いて。
波打つ田の雪原を眺めていると、小学生のころを思い出してしまいました。
冷え込みが厳しい朝、氷のように硬くなった波打つ雪の上を歩いて登校したのです。
雪降りの季節から初春へと移る頃、冷え込みも厳しくなり、
とけ始めた雪が凍りつき、子供の体重くらいでは雪も沈まず、
それまでは遠回りしての登校でしたが、学校まで一直線で行けたのです。
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明日に希望を |
子供の頃、このような雪の上を歩いたなあ、
ふっと遠い昔を思い起こし、夕日に染まっていく様子を眺めていました。
冬の夕焼けは不思議なもので、
夏のそれとは異なった様々な色彩を醸し出してくれました。
西の空に沈み行く夕日やその背景の色は橙(だいだい)色に変化し、
田の雪原に反射している色彩は紫色を呈し。 誠に不思議な現象。
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紅(くれない)に |
田を眺め、夕日を眺めている時間はほんの数分。
わずかの間に様々なことがよみがえってきた瞬間。
悩ませてくれた大雪だったが、何となく儚(はかな)い思いに。
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辰砂 窯変紅彩花入 |
いつものように、何年経ってもハラハラしながらの窯焚き。
辰砂・窯変紅彩作品も新たな色合いになって焼きあがり、
千葉三越個展に出品できることに安堵。
青磁作品が窯から出てくるまでの間、こなさなくてはならないことが山ほど。
もう殆ど時間が無くなってしまった今、出来るところから準備を始めなくては。