創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

赤カブの千枚漬け

2009年11月30日 | 日記

秋の夜長から、いつの間にか初冬の夜長になったこの頃、
今年の秋は夜長を楽しんだかな?と思い出さなければならない位バタバタしていた。
では、そんなにも忙しく充実した日々を過ごしたか、と言えばそうでもなく、
ただ時間だけが勝手に過ぎてしまい、何となく一人取り残された、そんな感じ。

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   高級昆布


この前の野菜採取、試しに何種かの漬物を作ってみた。
今回は本格的に 「 赤カブラの千枚漬け 」を。

超高級昆布 ( 感謝=m(__)m=感謝 ) を数本用意し、
アルコールでキレイに消毒した鋏(はさみ)を使い、夜なべにチョキチョキと昆布を細切り。

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   細切りした昆布


ホームセンターに行ってみたら、スレッダー用のハサミも売っていた、があえて買う必要も無く、
良く切れる普通のハサミで、カ二ならぬ、チョキチョキと時間をかけて昆布の細切りを行った。

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   下ごしらえ


赤カブが大きくなってきたので採取。
よく洗い、厚めに皮をむき、厚みをそろえるように薄く切った。
本来なら、この状態で少量の塩を振り水出しの下ごしらえするのだが、
塩気が勝っても困るので、このままの状態で次の下ごしらえへと移った。
薄く切った赤カブ一枚一枚の間に、これまた薄く切った超高級昆布をパラパラと挟んだ。

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   梅ハチミツ


器に、酢、塩、少量の酒を良く混ぜ合わせ、レンジで数分加熱。
こうすることで、酢独特のツンとする匂いが消えまろやかに。
そして甘みは、大切に保存してあった5年越しの梅ハチミツを使用。
5年前、親戚から分けてもらった青梅と純粋ハチミツで作った梅ハチミツ。
長い間冷蔵庫で寝かしてあった品である。 もちろん梅もカリカリとして至極ウマイ。

下ごしらえした赤カブを容器に入れ、
梅ハチミツでこしらえた三杯酢を流しいれ、冷蔵庫で一昼夜。

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   白磁木の葉皿



    青磁ぐい呑み


さて初冬の夜長、大好きなピアノ曲を流し、
酒のつまみは赤カブの漬物、そして大吟醸の古古酒を呑むことに。
元来、酒は強くなく、と言うよりアルコール分解物質が足りない私の体質、
ほんの少しのアルコールで酔っ払ってしまう。

どうせ酔うなら、ウマイ酒と美しい音楽を楽しみたいものだ。
天井からぶら下がっているスピーカーの音を大きくし、加えて小ホール設定し、ピアノ曲を流している。
先月、金沢駅横にある県立音楽堂へ出向き、日本最高峰のピアニストのコンサートを聴いたばかり。
その感動と余韻を我が家でも再現。

部屋中を駆け巡る美しいピアノ曲、芳醇でまろやかな古古酒、
そして思ったよりも美味しく仕上がった、赤カブの千枚漬け。
チョッと疲れた心にそれらが染み入ってきた。

しばし目を閉じ、ぐいのみを耳元に持っていき、ピアノ曲との共鳴を楽しんでいる今宵。


コメント (2)
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