この時季になると、
九谷と花、選抜出合い展事務局から出品依頼が届く。
九谷焼作家が多い石川県、
華やかな上絵の中で、私の作品はどのように映るだろうか、
毎回楽しみながら、反面心配しながら生け花を見ている。
今回の壺は、かなり大きい、ひとかかえ位の青磁壺。
すこし丸みを持たせ、肩に掛かる線の流れを作り、
やさしい造形の中にも緊張感を持たせた。
石川県は生け花も茶道も盛んな地域、
今回、私の青磁壺に花を生けて下さるのはどなただろう。
各流派の華道家が抽選で陶芸作品を選ばれる。
9月6日に作品を搬入。
その日の夕方から、華道家抽選会が行われる。
展覧会は10月6日から10日まで。
それまでの間、華道家が花を考えられる。
前回の日記にも書きましたが、
調合した粘土が完全に乾燥し、水に浸した。
一晩、水に浸けておくと、ふやけてドロドロになっていた。
更に水を加え、混ぜやすいようにした。
完全に粘土が細かくなるまで混ぜ、ふるいにかける予定。
出来る事なら、すぐに作業を行いところだが、
明日から再び雨と言う。
粘土作りの初めの工程、
工房の中では泥が跳ね、やはり外仕事になってしまう。
雨の日が少なければ、すぐにでも次の作業に移れる。
天気予報とニラメッコしなくては。
ゆっくりと壺の周りを回って拝見したいです、どんなお花が活けられるか楽しみにしています。
それにしても土作り???
乾燥させて→水に浸して→ふやけてドロドロ→ふるいにかける?
大変だぁ⁉︎
かなり大きな、ひとかかえの作品です。
今回はどの流派の先生がお花が生けられるか楽しみです。
青磁用の土は、このようにして作っています。
ドロドロにした原料を混ぜ合わせ、磁石で鉄分など取り除きます。
更に混ぜ合わせ、ふるいにかけて、次は沈殿を待ちます。
時間が掛かります。
ただ、昔のように井戸水でしたら鉄分が含まれていますので、
もしかしたら多少の影響はあるかも。
しかし、かたまりの鉄分でなければ、悪影響はありません。