創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

九谷と花、選抜出合い展

2017年09月10日 | 日記

この時季になると、
九谷と花、選抜出合い展事務局から出品依頼が届く。

九谷焼作家が多い石川県、
華やかな上絵の中で、私の作品はどのように映るだろうか、
毎回楽しみながら、反面心配しながら生け花を見ている。

今回の壺は、かなり大きい、ひとかかえ位の青磁壺。
すこし丸みを持たせ、肩に掛かる線の流れを作り、
やさしい造形の中にも緊張感を持たせた。

石川県は生け花も茶道も盛んな地域、
今回、私の青磁壺に花を生けて下さるのはどなただろう。
各流派の華道家が抽選で陶芸作品を選ばれる。

9月6日に作品を搬入。
その日の夕方から、華道家抽選会が行われる。
展覧会は10月6日から10日まで。
それまでの間、華道家が花を考えられる。

前回の日記にも書きましたが、
調合した粘土が完全に乾燥し、水に浸した。
一晩、水に浸けておくと、ふやけてドロドロになっていた。

更に水を加え、混ぜやすいようにした。
完全に粘土が細かくなるまで混ぜ、ふるいにかける予定。
出来る事なら、すぐに作業を行いところだが、
明日から再び雨と言う。

粘土作りの初めの工程、
工房の中では泥が跳ね、やはり外仕事になってしまう。
雨の日が少なければ、すぐにでも次の作業に移れる。
天気予報とニラメッコしなくては。

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4 コメント

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晴れるといいですね! (kako)
2017-09-11 00:01:14
美しい青磁壺ですね。
ゆっくりと壺の周りを回って拝見したいです、どんなお花が活けられるか楽しみにしています。

それにしても土作り???
乾燥させて→水に浸して→ふやけてドロドロ→ふるいにかける?
大変だぁ⁉︎
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kako 様 (堂前)
2017-09-11 08:28:57
ありがとうございます。
かなり大きな、ひとかかえの作品です。
今回はどの流派の先生がお花が生けられるか楽しみです。

青磁用の土は、このようにして作っています。
ドロドロにした原料を混ぜ合わせ、磁石で鉄分など取り除きます。
更に混ぜ合わせ、ふるいにかけて、次は沈殿を待ちます。
時間が掛かります。
返信する
Unknown (島田修一)
2017-09-14 12:03:47
例えば使用する水を軟水、硬水によっても粘土の質は変化するものなのでしょうか?当然水の中に不純物が混入してたりするのはご法度なのでしょうが…。
返信する
島田 様 (堂前)
2017-09-14 13:33:21
水質には殆ど影響はありません。
ただ、昔のように井戸水でしたら鉄分が含まれていますので、
もしかしたら多少の影響はあるかも。
しかし、かたまりの鉄分でなければ、悪影響はありません。
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