創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

粘土もみ。

2018年04月05日 | 日記

サザンカの季節が移り行き、
庭には数種類のツバキが咲きだした。
雪の重みにも耐え、美しい花を見せてくれている。

雪の被害は全く解決していないが、
いつまでも気をもんでいても始まらない。
どうせ揉むのなら、粘土を揉む方がマシ。
そう思い、粘土の調合を始めた。

先般、カチカチになっていた粘土の再生を行い、
その後、どれくらい柔らかくなったかを再度確認し、
目的の青磁用粘土の調合を行った。

土練機=どれんき=は相変わらず分解したままの状態。
本来なら、もう組み立てて試運転を行っているところだが、
試運転用の粘土が調達できなくなってしまった。

と言うのも、
この冬の豪雪で、九谷焼の粘土製造工場の屋根が押しつぶされ、
粘土を作れなくなってしまったのだ。

その工場はロクロで使える粘土を製造している。
粘土にはロクロで使える粘土と使えない粘土の2種がある。
ロクロで使える粘土を調達しようと計画していたが、
豪雪被害でそれさえも出来なくなってしまった。

そのうちに使おうと、保存してあった粘土、
再生に時間を要したが、どうやら手で揉めるくらいになった。

出来る事ならば肩に、
体に負担が掛からない土練機を使いたかったが、
雪のためにすべてが狂ってしまい、
せっせと粘土揉んでいる。

いまいち気分が乗らずにいたけれど、
いつまでもため息をついていても仕方ないので、
必要分の粘土を用意した。

あの豪雪は何だったのだろうと思うほどの春の日差し、
ロクロを引く手を休めて外を眺めると、
これまでとは異なる景色が。

緑豊かな垣根のはずのカイズカイブキ、
すっぱりと整理し、風通しが良くなり過ぎた感も。
きっと新芽を出してくれる、茂ってくれる、
そう信じ、またロクロを回した。

 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« パソコンが返りました! | トップ |  »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2018-04-06 11:52:47
頑張って下さい。きっと努力は良い方向へと繋がっていきます。
返信する
Unknown 様 (堂前)
2018-04-06 14:38:12
ありがとうございます。一歩ずつ確実に進んでいきます。
返信する

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事