2020年4月20日のブログ記事一覧-創作日記

となりの家

我が家のとなりには、大きく立派な家が建っている。
住んでいるのは、父親同士がいとこ、の息子家族。
子供の頃はこの息子とよく遊んだものだ。

で、今はというと、
彼が結婚し家庭を持ってから全く行き来が無くなった。

彼の母親が生きていたころは、
この芝生のところで息子の母親が野菜を作っていて、
いつも母親と挨拶を交わしたりしていたが、
息子と挨拶を交わした記憶が無い。

我が家の垣根が互いを干渉しないように植わっている。
時折、気配は感じるが、嫁とも挨拶をしたことが無い。

４０年ほど前、
許可や申請などで様々なことがあって、
ようやく許可が下りて建てた我が家。
田んぼの中にポツンと我が家だけ。

数年後、ロクロを回していたら何か揺れる。
なんだろうと外に出てみたら隣の田にブルトーザ。
それが今建っている屋根の立派な家。

４本枯れた隣の玄関前の垣根

いつの頃か、かれこれ１０年ほど前の事、
嫁がダスキンモップを垣根にすれる様にゴミ落としを。
最初、気が付かなかったが、その様子を目撃した。
注意すれば隣近所のトラブルになるし、
そう思い、グッとこらえてきた。

油のついたモップを垣根に向かって振るもんだから、
垣根に油が全体について呼吸が出来なくなった。
１本枯れ、２本、３本、と枯れてしまった。

正常な精神の感覚の持ち主なら、
枯れ始めたところで、いけない！と思うけれど、
嫁はそうではなかったみたいだ。
そして４本が枯れた。

隣との境、垣根の下部、枝に除草剤をまかれた

そして数年前より、
今度は「またいとこ＝はとこ」が除草剤をまき始めた。
最初の頃は我が家の後ろの方の垣根に。

まさか垣根に除草剤をまくとは思いもしなかった。
草刈りをしていて、垣根の下の方が茶色いな、
そう思って見たら、除草剤がまかれていた。

ウソだろう、そう思っていたが目撃していない。
そしてつい最近、畑の野菜を取りに行ったら、
「またいとこ＝はとこ」が除草剤をまいていた。

　　　　　　垣根に除草剤

その時は境・さかいの地面にまいていたので、
何も思わなかったが、先日から垣根の間が枯れてきた。
参ったなぁ、そう思っているがどうしようもない。

垣根の下部が枯れ始めた時には、
町内の母のお友達の方々がひどいことするなあ、
父親と同じことをする息子だなぁ、と
垣根を見に来てあきれていた。

嫁がモップで垣根４本を枯らし、
「またいとこ＝はとこ」が除草剤をまき始め。
なんともはや、だ。

隣人を愛せよ、隣同士仲良く、と言われるが、
このようなお隣さんは相手にしない無視するに限る。

「お父さん、お母さんは花も動物も嫌い」
とは、となり夫婦の娘が子供の頃に話してくれたこと。
じっさい、花も庭木も無い立派な屋根の家。

創作日記