創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

大切な家族

2018年01月05日 | 日記

カレンダーが新しくなって早や五日。
銀座個展が終わり、家に戻ってから約二週間。
つい先日まで東京に居たはずなのにと思う日々。

あの真っ青な青空はいずこ?と朝起きて窓の外を見やれば、

ああ、ここは雪国、石川県小松の片田舎。
電車もバスも通っていない、何とも、のどかな田舎。

朝方、ちょこっと朝日が顔を見せてくれ、
あ、うれしいなぁ、今日はきっと晴れるんだぁ、
と思っていると、どこからともなく、ゴロゴロと太鼓の音。

 

一気に雲におおわれ、ミゾレが降り、つぎはアラレ。
食べられるアラレなら大歓迎だが、冷たいアラレは遠慮したい。
見る見るうちに地面が白くなって、数センチのアラレが積もる。

昔からの言い伝えに、「弁当忘れても傘忘れるな」。
晴れていると思って出かけると、急激に空模様が変わって、
雨が降るか、ミゾレが降るか、アラレが降るか、雪が降るか。
おまけに、カミナリまで付いてきて。

東京に居た時は、それほど歩いた感覚ではなかったのに、
いつの間にか1万歩を楽に超えていた。

では小松では?移動手段は自家用車しかない。
健康のために1時間せっせと歩いても、7千歩。
堤防を歩きたいが、足元が悪く、空にはカミナリさま。

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20数年、一度もこの部屋に入ってこなかったトラばあちゃん、
東京から帰ってから入ってくるようになった。

私の横のイス、ここが気に入ったみたいで、
おいで、ここにおいで、と言うと、飛び上がってくる。

しばらく私の顔を見たり、体をすり寄せて来たり。
ひとしきり甘え、満足したら、

過去の写真を見てみたら、
2008年の中に、トラとシロの写真があった。

寒空の下、子猫の白がポツンといて、
私が近づくと、必死になって甘えて寄って来た。
あ、まずい! 情けを掛けたら自分が困る、と思い、
子猫を見ないで歩いていた。

でも、どうしても気になる。
なんで、アラレやミゾレが降っているのに、
子猫がポツンといる? やはり振り返って見た。
ちっちゃい子猫が必死になって後を付いてきていた。
抱き上げ胸の中に入れて我が家へ。可愛い女の子、そして家族になった。

ところが、わずか1年半ほどで姿を消してしまった。
ひと月、ふた月、探し回った。町内はもとより、隣町までも。
でも、それ以来、二度とシロの姿を見ることができなかった。

いま横で寝ているトラ、
もし、もしシロがいたなら、一緒に寝ているかもしれない。
シロがいなくなってから、早くも10年過ぎた。
あの時のシロは、生後半年あまりだったろうか。
トラの寝姿をみて、シロを想っている。

 

 

コメント
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