昨晩金沢からの帰り道、ツルツルに凍った加賀産業道路、
チョッとブレーキを踏んだだけでも車が横滑りしてしまった。
ブレーキを踏んだのは、どれほどの制御力があるか確認のため。
エンジンブレーキを駆使し、時間を掛けて帰宅した。
道路脇には気温計が表示されていて、マイナス4~5度。
出来るだけ早く帰らねば、でもスピードは絶対に控えめに。
前を走る車から十分に距離をとり、無事に帰宅。
家の全ての水道栓を少しずつ開け、凍結防止した。
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積雪15センチ |
静かな朝、きっと雪が、の予想通り積雪。
積雪15センチほどなので、特に走行には支障は無いが、
凍結と雪道に慣れていない運転手も居ることだろうと、
金沢に向かう前に気を引き締め、とりあえず仕事の下準備を行った。
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トラちゃん |
昨晩よりも冷え込んだ今朝、
ご飯を食べたトラちゃんが工房まで私についてきて。
コロコロに太ったトラちゃん、足は肉球しかないのに、冷たくないのかな?
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まん丸トラちゃん |
私が外で粘土の準備をしていると、
近くに寄ってきて冷たい雪を舐めている。
「 トラちゃん、何で冷たい雪なんかなめるんだ、暖かい牛乳も飲んだら、」
と言っても、私の近くによって来ては雪を舐めている。
そうだ、トラちゃんの声を録音して病院に持っていこう。
この前買ったばかりの小さなデジタル録音機、
トラちゃんの声が入るか試してみた。
「 トラちゃん、こんにちは!」と言うと、「 ニャ~ン、ニャ~ン、」と何べんも甘え、
私の声に応えてくれた。 よし、トラちゃんの声は沢山録音できたし、
今日はトラちゃんの声を聞かせてあげよう、急いで仕事の下準備に取り掛かった。
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粘土 |
先日から時間を見つけて粘土を揉もうと思っていたが、
金沢に毎日通うことになり、予定は狂ってしまった。
「 明日もくるか?」と聞けば、「 来て欲しい、」の言葉に午前中から金沢へ。
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ポリ袋に入れて |
硬くなった粘土を再生する為に細かくし、
シッカリとポリ袋に入れ、水を少し加えてやわらかくする、
そうすることで、しばらくするとなじんで揉みやすくなる。
その作業を1時間ほどで済ませた。
トラちゃんは工房の中に入ってきて、私の様子を見ていた。
さあ準備は終わったし、工房の鍵をかけるよ、と言うと、
トラちゃんも一緒に外に出てきた。
金沢に出かける準備をし、トラちゃんの声が入っている録音機も持参し、
車を勢い良く雪だまりに出して道路に出た。
金沢までの道すがら、昨晩より冷え込みがきつかったのか、
何台もの車が事故を起こしていた。通勤に間に合わせるためにスピードを出したのか。
私は昨晩より更に慎重に、ゆっくりと時間を掛けて金沢へ。
10時前に無事病院に到着。
「 おはよう、来たよ、」と言うと目を覚まし、「 来てくれたんか、」と。
「 さ、トラちゃんが待っているよ、」と録音機を再生して聞かせた。
「 トラちゃん、元気な声で鳴いているな、」と嬉しそう。 そしてまた眠りに付いた。
午後3時、帰り道が怖いので、「 今日は帰るけど、明日はどうして欲しい?」と聞けば、
「 また来て欲しい、」と。 「分かった、明日も同じ時間に来るから、」と言って病院を出た。