オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

中野友加里さんの「シンデレラ」

2015年05月01日 16時13分42秒 | 中野友加里さん
今週の火曜日、映画「シンデレラ」を見てきたが、どうも根が単純なためか、どうも余韻が残っている。
映画が大好きな私は若い頃から、いろいろな映画を見てきました。当然、ルキーノ・ビスコンティやフェデリコ・フェリーニと言った巨匠たちの作品も見ている。
そんな私が何と「シンデレラ」を題材にしたディズニー映画の余韻が、まだ残っているのである。
それも齢を取ってからである。何故だろう?
失ってしまった若さへの憧れだろうか?逆に若さに対する炎が、まだ少し残っているためであろうか?それとも単に人間が単純になってしまったためだろうか?よく分からん。
今日は朝、一番に手にしたのはプロコフィエフのバレエ音楽「シンデレラ」全曲盤のCD。
アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団による1983年の録音(EMI盤)。
ディズニーの音楽とは真反対のプロコフィエフの音楽だが「シンデレラ」なのである。
情けないくらい、この単純さ。
さてCDを聴きながら、ふと思い出したのが中野友加里さんのプログラム。
2006-2007年のシーズンの中野友加里さんのフリーの音楽はプロコフィエフの「シンデレラ」。
すぐに2007年の世界選手権を録画したDVDを取り出して、その演技を見る。



第2幕の舞踏会の場面、それも、たいへんドラマチックな大詰めの音楽での演技は本当に気迫がこもっていて凄い。
久し振り映像を見て時の流れを忘れてしまいました。
前年のトリノ冬季オリンピック後、大好きな荒川静香さんが引退。応援するスケーターがいなくなり心の中にポッカリと穴が開いてしまった時、中野友加里さんの「シンデレラ」を見て、「中野友加里さんがいた」と心の叫んだことを今も忘れられません。だから私にとって忘れられないプログラム。(注:鈴木明子さんを知るのは、この年の暮の全日本選手権)
その中野友加里さんも今秋に結婚。
中野友加里さんには、とにかくシンデレラのように幸せになって欲しい。
そんな気持ちになりながら何度か録画を見てしまった。
最近、プロコフィエフの「シンデレラ」の音楽を使ったプログラムはお目にかかっていない。
たいへんな勢いのロシア勢。
誰か一人でいいから取り組んでくれないかなあと思ったりしています。

映画「シンデレラ」から中野友加里さんへと、この脱線ぶり。本当に失礼しました。
さて、ここでお断り。
明日からGWで6連勤のため、しばらく更新できない状態になるかと思います。どうかご容赦下さい。




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2014-2015年のシーズンを終えて

2015年05月01日 08時23分51秒 | 2014-2015年シーズン
国別対抗戦を終えてフィギュアスケートの今シーズンが終了しました。
昨年10月、グランプリシリーズが始まる前までは、浅田真央さんの休養、鈴木明子さんの引退、また今、私がハマッテいるアイスダンスでも、世界のトップ2のメリル・デイビス&チャーリー・ホワイト、テッサ・ヴァーチュ&スコット・モイアの姿もなく、寂しさを感じることもありましたが、シーズンが始まると若い力の台頭で、そんな寂しさを吹き飛ばすものがありました。
一番嬉しかったのは、私の一番の期待の星である本郷理華さんの活躍。初めてのシニア参戦でグランプリシリーズ・ロシア大会での優勝、また世界選手権でも6位と、見事に、その才能を開花させてくれました。本郷理華さんは鈴木明子さんと同じ長久保コーチ門下。鈴木明子さんの影響も大きかったと聞いています。来シーズン以降も大きく育ってほしいと願うばかりです。
また今シーズン、すっかり私のお気に入りになったのは永井優香さん。雰囲気がいい!ショートプログラムの曲目は「エデンの東」ですが、これは荒川静香さんの助言があったのこと。永井優香さんに目を開かせてくれた荒川静香さんに感謝するばかり。
ところで、たいへんな勢いのロシア勢ですが、その中でユリア・リプニツカヤの不調、アデリーナ・ソトニコワの怪我による欠場が本当に残念だった。来シーズンは、ぜひとも元気な姿を見せて欲しい。

さて遅くなりましたが、シーズン終了後の吉例の、今シーズンの私の印象に残ったプログラムを列記します。なお男子シングルは、あまり熱心に見ていないので割愛しました。ご容赦下さい。

(女子シングル)
本郷理華 SP バレエ音楽「海賊」
本郷理華 EX マイケル・ジャクソン「スリラー」
永井優香 SP 「エデンの東」
村上佳菜子 SP&FP ミュージカル「オペラ座の怪人」
宮原知子 SP 歌劇「魔笛」
加藤利緒菜 FP プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第3番
西野友毬 FP 歌劇「ラ・ボエーム」
李子君 SP バレエ音楽「くるみ割り人形」より「花のワルツ」
ポリーナ・エドマンズ FP  映画「ピーター・パン」
ポリーナ・エドマンズ EX ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」より「もうすぐ17歳」
アシュリー・ワーグナー FP 映画「ムーラン・ルージュ」
エレーナ・レオノワ SP チャップリン・メドレー
エリザベータ・トゥクタミシェワ SP 「ボレロ」

(アイスダンス)
マディソン・チョーク&エヴァン・ベイツ FD 「パリのアメリカ人」
ケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェ FD ヴィヴァルディ「四季」より
アンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッティ FD サン=サーンス「死の舞踏」
マイア・シブタニ&アレックス・シブタニ FD ヨハン・シュトラウス2世 ワルツ「南国のバラ」「美しき青きドナウ」

(ペア)
隋文静&韓聰 FP チャイコフスキー 幻想序曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」
川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ FP チャイコフスキー「マンフレッド交響曲」

今シーズンは、アイスダンス以外の競技もヴォーカル入りのプログラムが解禁になり、クラシック音楽のプログラムが減るのでは?と言う危惧も少しありましたが、そんな心配はありませんでした。
今シーズンも、いろいろなプログラムで大いに楽しませて頂きました。
村上佳菜子さんのSPもHPも「オペラ座の怪人」という2つの違ったキャラクターを演じた意欲的なプログラム。
また本郷理華さんのバレエの雰囲気満点の「海賊」、そしてEXでのマイケル・ジャクソンの「スリラー」には本当にビックリさせられました。このプログラムは理華さん自身が振付したとのこと。彼女の隠れた才能を見ることが出来て嬉しかった。

さてさて、これらのプログラムからベストワンをどれにするか?
シーズン初めはアイスダンスのマディソン・チョーク&エヴァン・ベイツによる「パリのアメリカ人」で決まり!と思っていました。黒の衣装のマディソン・チョークの美しさ!ガーシュインの音楽に乗って素晴らしいダイナミックさ!
しかしシーズンが進むにつれて気持ちが変わってきました。
宮原知子さんのプログラム、モーツァルトの歌劇「魔笛」の素晴らしさ。
やっぱりモーツァルト!それも歌劇「魔笛」の音楽。
モーツァルトの生み出した旋律が泉のように湧いてくるような、このオペラを見事に氷上で表現した宮原知子さん。
世界選手権の時の映像を今も何度も見直しています。

新しいシーズンは、どんなプログラムが登場して私を楽しませてくれるのでしょうか?
せっかくヴォーカル入りのプログラムが解禁になっているので、オペラのアリアを歌入りで真正面から取り組んでいるプログラムを見てみたいものである。
そして女子シングルは、いよいよトリプルアクセルの時代に突入するのだろうか?トゥクタミシェワの続いて誰がトリプルアクセルを跳ぶのか?これが私の来シーズンの最大の興味です。



2015年、世界選手権より

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