オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

今シーズンを振りかえって。

2009年04月15日 23時38分58秒 | 2008-2009年シーズン
今シーズンもいよいよ国別対抗戦を残すのみとなりました。私はトリノオリンピック以降のシーズンでは今シーズンが一番見ごたえがあったシーズンと感じています。
強く印象に残ったスケーターは何度も記事にしましたが、やっぱり浅田真央さん、中野友加里さん、鈴木明子さん、そしてキム・ヨナさんでした。4人ともまったく持ち味が違うスケーターですが私を魅了させた共通点があります。それは「音楽」です。何と言っても音楽が素晴らしかった!ここに名前が出なかった方も、それぞれ素晴らしい「音楽」に乗っての演技を楽しませてくれましたが、この4人は特に曲目が発表された時から何か大きく膨らむ期待感を持たせてくれました。そして期待以上の演技を見る事が出来、満足感と感謝の気持ちで一杯です。

私は高校生の時からクラシック音楽を聴き続けていて、ブルックナーやベートーヴェンなどの交響曲、ワーグナーとヴェルディのオペラが現在も私の音楽の核ですが、フィギュアスケートに、のめり込む事によって私の音楽に対して「巾」が出て来たと思っています。中野友加里さんが「ドン・キホーテ」「シンデレラ」「ジゼル」の音楽をフリーの演技に使った為、私もこれらのバレエのDVDを購入してじっくりと見ました。20年前、私が「ジゼル」に夢中になるとは本当に予想もしなかった事でした。

ハチャトリアンの作品も同様です。数日前NHKのハイビジョン放送でボリショイ劇場でのハチャトリアンのバレエ「スパルタクス」の公演の放送があったので録画したのは言うまでもありません。これも20年前、素通りしていた作品です。これもフィギュアスケートの影響と言っても間違いありません。

昨年のNHK杯での中野友加里さんの「ジゼル」の演技の時、解説の荒川静香さんが「情景が見えるようですね」とおっしゃっていました。技の点数だけでない中野さんの「ジゼル」の魅力をズバリ言ってくれて本当にうれしかった。昨年のGPシリーズのアメリカ大会の放送で中野さんの「ジゼル」を初めて見て本当に驚き、心を奪われました。中間部での収穫祭の踊りの音楽で、つま先でのステップ。まさにバレエ「ジゼル」そのものではないか!いろいろと誤解を招きましたが、この素晴らしい中野さんの「ジゼル」を世界選手権という大舞台で見る事が出来なかったという事は本当に残念でした。安藤美姫さんも当初「ジゼル」でした。あくまでもバレエ「ジゼル」に寄り添った中野友加里さんの演技と、「ジゼル」の音楽でフィギュアスケートを演じた安藤美姫さんの演技の違いがあって、この点も興味深いものがありました。

やはり私の場合、音楽とフィギュアスケートの技が見事に調和した演技にどうしても魅かれるようです。上手く言い表すことが出来ませんが高度な技も音楽に調和していると技も音楽も生きるということでしょう。

長洲未来さんは今シーズンのSPでチャップリンの音楽で演技しました。演技自体ミスもいろいろとありましたがチャップリンの映画に出て来る滑稽さ、そして優しさを、あの若さで見事に表現できる才能には驚かされました。映画「モダン・タイムス」の音楽も流れました。私はこの映画を映画館でも見ましたし、ビデオで何度も見ています。見れば見るほど、この作品くらいチャップリンの魅力のエキスが詰まっている作品はないと思っています。その音楽に乗っての長洲さんの氷上での演技。今後も長洲未来さんに対する期待が増していきます。

疲れの為か、いろいろと、とり止めも無く書き込んでしまいました。いよいよ来シーズンはオリンピックシーズンです。今シーズン以上に盛り上がるのは間違いないでしょう。そして、どんな名曲、そして意表をつく隠れた名曲が飛び出してくるか、本当に来シーズンが楽しみです。音楽ファンの私を喜ばして欲しいものです。
ところで驚くようなニュースがありました。村主章枝さんが肋骨を骨折していたとの事である。世界選手権では全く気が付きませんでした。来シーズンまでに間に合うとの事で一安心です。来シーズンにはまた元気な姿を見せて欲しいものです。