オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

NHK・BS、ザ・プロファイラー「心やさしき巨人の挑戦~ジャイアント馬場」

2015年11月13日 10時22分08秒 | テレビ
11日の水曜日にNHK・BSで放送されたザ・プロファイラー「心やさしき巨人の挑戦~ジャイアント馬場」を見る。
NHKがプロレスに、ここまで踏み込むとは、本当に驚く。日本テレビやテレビ朝日と言った民放のテレビ局名も実名入りである。
私は昔はプロレスが大好きでした。よく、プロレス放送を見ていましたが、今は全く見ていない。見る気がしない。当然、リングネームも全く知らない。
団体が多くて訳が分からないし、金髪や刺青をした兄ちゃんたちの、跳んだり跳ねたりのプロレスを見ても、ちっとも面白くない。昔の個性のあるレスラーの力と力の激突、悪役レスラーの活躍などが、懐かしくなるばかりである。
そして大きな理由としては、ジャイアント馬場とアントニオ猪木というカリスマ的なレスラーがいないというのも大きいのかもしれません。
若い方にとってジャイアント馬場は動きの遅いスローな齢をとったレスラーというイメージが強いかもしれませんが、私は小学生の時からプロレス放送を楽しんでいたので全盛時代のジャイアント馬場を知っています。
やはり強かった。晩年、よくギャグで使われていた16文キックも、あんなものではなかった。正に必殺技の凄さがありました。
小学生時代は日本プロレス時代なので、当然、ジャイアント馬場とアントニオ猪木のタッグコンビも記憶に残っています。あの2人がタッグを組んでいたとは今では夢のようです。
ジャイアント馬場は全日本プロレス、アントニオ猪木は新日本プロレスを起こして日本プロレスから離れていくのですが、番組では、このいきさつを、しっかりと説明があり、若い方には理解できたのではないでしょうか。
全日プロと新日プロ。私は、どちらかと言うと全日本プロレスの方が好きでしたな。その訳は、この番組を見終えて今になって、分かってきたような気がしました。

日本プロレス時代、猪木の挑戦に馬場は応じませんでした。
当時のジャイアント馬場の言葉。
「街の喧嘩じゃあるまいし、『やりたい』『よし、やろう』でタイトルマッチができるものではない。タイトルを管理するのは団体だ。団体が認可するなら私はやろう」
2人が対決すれば、どちらかが勝ち、どちらかが負ける。2人の商品価値が下がることを当時の日本プロレスが許す訳がなかった。
やがて2人は独立、対戦の期待もあったが、とうとう実現しなかった。
2人と対戦したスタン・ハンセンのコメント。(スタン・ハンセン!懐かしい。私は今でもハンセンこそ最強の外人レスラーだったと思っている)

「そのことを知っているのは2人しかいない。
 アントニオ猪木とジャイアント馬場だ。
 2人のことは、あの2人しか分からないんだ」

番組では、これも懐かしいラッシャー木村のマイクパフォーマンスの映像もありました。
試合が終わって馬場に負けたラッシャー木村がマイクを握る。

「俺はな、これだけ馬場と試合するとな、とてもな、他人とは思えないんだよ。だからな、だから一回でいいからな、今度な、お前のことをな、兄貴って呼ばせてくれ! いいなコノヤロー」

これは、私は当時、放送でリアルタイムで見ている。本当に懐かしかった。
これ以後、ジャイアント馬場は観客を楽しませることに力を入れて行く。
馬場も木村も変わって行く。
NWA王者として世界の頂点に立ったジャイアント馬場。
片やラッシャー木村も全盛時代は「金網デスマッチの鬼」と言われたレスラー。ヒール(悪役)役としてムチャクチャしてきたレスラー。
正にプロレスを知り尽くし、経験を積んできた馬場と木村だからこそ出来た、あのパフォーマンスの数々、そして楽しさ。
しかし、けっして誤解してはいけないのは、あの2人だからこそ出来たパフォーマンス。けっして若いレスラーでは出来ないパフォーマンス、染み出てきた味だったのである。

番組の最後のスタン・ハンセンのコメント。私が新日本プロレスより全日本プロレスを好んでいた理由が、ここに、あったのかもしれません。

「みんなが馬場を見るのを楽しみにしていた。
 馬場は毎日休まずに、やれることをやっていた。
 人として彼は常に『ジャイアント馬場』だった。
 とにかく安定していて、絶対に変わらない川のような存在だった」


このところフィギュアスケートの話題が続いていて、今回、いきなり正反対のプロレスの話題。
物凄いギャップ、この落差。
ただ、今回は、このギャップを楽しみながらコメントしてみました。
さて、いよいよフィギュアスケートのグランプリシリーズも後半に入ります。
フランス大会が楽しみです。






にほんブログ村

にほんブログ村

にほんブログ村





最新の画像もっと見る

コメントを投稿