オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

「マリア・カラス/ザ・スタジオ・リサイタルズ」より「ヴェルディ・アリア集Ⅰ」

2015年04月17日 17時12分03秒 | オペラ
今日も「マリア・カラス/ザ・スタジオ・リサイタルズ」のアルバムに収録されているCDを聴いていく。
今日、聴いたのは4枚目の「ヴェルディ・アリア集Ⅰ」。2回、繰り返して聴く。

1.歌劇「マクベス」より「勝利に日に~さあ、いそいですぐに」
2.歌劇「マクベス」より「日の光がうすらいで」
3.歌劇「マクベス」より「消えてしまえ、呪わしいこのしみよ」
4.歌劇「ナブッコ』より「ああ、わたしが見つけた運命の書よ~いつかわたしも晴の身となり」
5.歌劇「エルナーニ」より「夜のとばりがおりたのに~エルナーニよ、いっしょに逃げて」
6.歌劇「ドン・カルロ」より「世のむなしさを知る神」

ニコラ・レッシーニョ指揮フィルハーモニア管弦楽団(1958年録音)

この録音はマリア・カラスが残した録音の中でも最高のものだと私は思っています。
そして今日、改めて聴きなおして、その思いを新たにしました。
LPレコードではA面に「マクベス」からの3曲、そしてB面に残りの3曲が収録されていました。
私は若い頃、このレコードを何度も聴いたものです。
このレコードで歌劇「マクベス」と「ナブッコ」を知りました。そしてヴェルディの音楽の多様さも。
この録音から、どれだけのものを私に教えてくれたか計り知れないものがあります。
マリア・カラスの強い個性と魅力は、今聴いても、色あせることはなく、古さを全く感じさせない強さがあります。
「ルチア」「ノルマ」「トゥーランドット」「ラ・トラビアータ(椿姫)」を同時にレパートリーに持ったマリア・カラスの凄まじさ。
ただ単に持って生まれた美しい声を響かせるという次元を超越したマリア・カラスの世界。
そのマリア・カラスの凄まじさ、超越した世界が、この1枚のCDに集約されていると言っても言い過ぎではありません。
特に前半の「マクベス」からのマクベス夫人の歌う3曲は本当に凄い。
「勝利に日に~さあ、いそいですぐに」の歌の直前にカラスによって語られる夫マクベスからの手紙の語りの凄さ。これだけで一気のドラマに引き込まれます。
たった3曲からマクベス夫人の持つ邪悪さ、野心、狂気が伝わってきて、このオペラを全曲で聴く以上に私は充実感を得ることが出来ます。
私は、この録音が初めてCDで発売されたものも所持しているのですが、第6曲の「ドン・カルロ」のあと、録音年代の違うヴェルディの録音が収録されていて、それまでの緊張感がプツンと切れる思いがあっただけに、今回、LPレコードの時と同様の収録内容で、昔と同じ思いで聴けました。
このマリア・カラスによるヴェルディの録音。
これからも私の大切なオペラの指針となるでしょう。





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