オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

語り継ごう!ソチでの浅田真央さんを

2014年02月24日 12時40分15秒 | ソチ冬季オリンピック
ソチ冬季オリンピックが終わりました。今、私のオーディオのスピーカーからチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」の第1楽章が大きく鳴り響いています。なぜラフマニノフではなくチャイコフスキーの「悲愴」なのか、よく分からない。ただフィギュアスケートの女子シングルのフリーが終わった直後から、なぜか、この音楽が私の頭の中で鳴り響きだしたのである。雪と氷に閉ざされたロシアの大自然の中で繰り広げられた今回の冬季オリンピック。今の私の心にはチャイコフスキーの音楽がピッタリなのかもしれません。
私自身、今までクラッシック音楽やバレエを通じてロシアの親近感は強かったのですが、今回の冬季オリンピックで、ロシアが、もっと身近になったのは間違いありません。

さてソチ冬季オリンピックは終わってしまいましたが、今も浅田真央さんのフリーの演技の余韻が続いています。
残念ながら浅田真央さんはメダルには届きませんでしたが、メダル以上に大切なことを教えてくれました。そして、それを感動という形で私たちの心に残してくれました。
正に浅田真央という1人のフィギュアスケーターの、これまでの生き様、そしてフィギュアスケートに対する真摯な取り組みとアスリートとしての挑戦。
これらの結晶が今回のオリンピックでのフリーの演技でした。
フィギュアスケートはポイントを争う競技。しかし美しい音楽に乗っての表現の場。だから理屈抜きに見ている者に伝わってくるものがある。
単にポイント稼ぎだけで終わると何も面白くない。何も伝わってこない。
こういう時、どうしても浅田真央さんと対極の存在であるキム・ヨナに触れなければいけない。
今回、キム・ヨナは銀メダル。見事なメダリストである。ただ、私自身、要領良くメダルを獲ったとしか感じなかった。
浅田真央さんにあって、キム・ヨナになかったもの。それは、やはり「挑戦」。少しでもレベルを上げよう、もっと自分自身を、高い境地に押し上げようとする強い意志、そして実行。その差が、メダル云々とは別にフリーで見事に表れていたと言っていい。
ここさえ押さえておけばオリンピックでメダルが獲れる的なキム・ヨナの演技と、失敗のリスクを常に抱えての挑戦的な浅田真央さんの演技とでは、もう次元が違う、世界が違うのである。
だから金メダルのソトニコワとキム・ヨナの差。ソトニコワの斬新的なプログラム、そして後半に見せた気迫の凄さ。この差がメダルの色を変えた!ソトニコワも「挑戦」していたのだ。
今回、キム・ヨナの演技を見て感じたこと。あの真っ白の衣装を着ての「揚げひばり」を演じていた頃のキム・ヨナは何処へいったのか!あの頃は、ひたすら音楽に殉じて演じているキム・ヨナが確かにいた!今は、本当に残念です。

オリンピックと言う大きな場で、自分の持てるものを全て出し尽くしたフリーでの浅田真央さんの演技。
私は、これから何年経っても忘れることはないでしょう。そして「伝説」として語り継いでいくことでしょう。

最後にすっかり有名になってしまいましたが、ソトニコワが金メダルに輝いて一夜明けての、メディアセンターで記者会見での浅田真央さんに関してのコメント。ゴールドメダリストになっても浅田真央さんへのソトニコワの温かい眼差し、そして敬意。
間違いなく浅田真央さんが今まで歩んできた道を理解し、引き継ごうとしている若いスケーターがいる!
私を、そんな気持ちにさせたソトニコワのコメントでした。
浅田真央さんとソトニコワの、これからのスケート人生も、じっくりと見守っていきたい。

「私は真央を心から尊敬している。彼女はとても強い女性。そして、よく練習をする人だと思う。私にとって真央は模範でした。真央は我慢強くて、彼女が背負ってきた困難を乗り越えることができる人。
だって、彼女が母親を失ったとき、彼女は母親のために自分の演技を支えていた。私は真央と一緒の場にいることができて幸せでした。なぜなら、真央が卓越した人だから」




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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
刈屋解説員 (sasha)
2014-02-24 14:18:09
先日ご紹介しました刈屋解説員の解説が
早速upされていましたので
もうご覧になっているかもわかりませんが
念のため、リンクを貼らせていただきますね。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140221/k10015425271000.html
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Unknown (いちごぱん)
2014-02-24 14:25:53
こんにちは。

ソチオリンピックの浅田真央さんのフリーの演技は、本当に心の鐘が鳴り響くような感動がありました。

あれほどSPが振るわなかったのにもかかわらず、自分の精一杯を出し切ろうとの意気込みが感じられました。

私の中でも永遠に心の中にあり続ける映像でしょう。
本当に、幸せな気持ちになりました。

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Unknown (オペラファン)
2014-02-24 17:39:43
sasha様へ

リンク、ありがとうございます。私は、まだ見ていなかったので本当に助かりました。
刈屋さんのコメントは何か私たちの気持ちを代弁してくれているような気持ちがします。
多くの方々に読んでほしいものです。

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Unknown (オペラファン)
2014-02-24 17:44:03
いちごぱん様へ

ソチでのフリーの浅田真央さんの演技。
フィギュアスケートが競技でありながら、いかに人々の心を動かすものか痛感しました。
3月の世界選手権には出場するとのこと。
また、どんなドラマが生まれるのか、楽しみです。
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美しい涙 (ペンギン)
2014-02-27 17:30:06
オペラファン様。こんにちは。
真央さん,フリープログラムの演技。彼女自身の目指していた演技,そして境地にやっとたどり着けたのでは無いのでしょうか。バンクーバーオリンピックから4年間かけて真央さん自身の心が求め続けた物。それこそ,オリンピックで真央さんが出来ると信じた演技を本番で完遂する事だったのでは無いかと思います。だからこそ,演技直後あの晴れやかな表情。そして責任を果たせたとゆう涙だったのではないでしょうか(彼女に絶対に金メダルを取る事をかせたスケ連。マスコミ。そして日本国民。一人の若い女性に対し申し訳なく思います)
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美しい涙 (オペラファン)
2014-02-27 21:12:55
ペンギン様へ

今回の冬季オリンピックでの浅田真央さんのフリーの演技。
もうメダルが獲れたとか獲れなかったなどとは別次元の世界。
このフリーの演技に賭けた浅田真央さんの素晴らしい演技。
フィギュアスケートが、いかに人々の心を揺るがすものか、改めて痛感しました。
今後、正に「伝説」として私たちフィギュアスケートファンとして語り継いで行きたいものです。
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