オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

マリア・カラスの歌劇「トスカ」

2011年09月16日 11時15分19秒 | オペラ
8月末にフレンズオンアイスを見るために泊りがけで東京・新横浜へ行ったため、このところ、たいへん資金繰りの苦しい日々が続いています。こういう時、一番、しわ寄せがあるのがCD購入であろう。しかし、だからと言ってCDの購入を止めることはありません。いかに、より安く自分の聴きたいCDや名演奏のCDを購入するか、日々、情報収集に明け暮れています。

今回、マリア・カラスが1964年録音したプッチーニの歌劇「トスカ」の2枚組の全曲CD(EMI盤)を何と990円で購入しました。
カヴァラドッシはカルロ・ベルゴンツ、スカルピアはティト・ゴッピ。ジョルジョ・プレートル指揮パリ音楽院管弦楽団とパリ国立歌劇場合唱団によるマリア・カラスが40歳の時のセッション録音である。
カラスのトスカと言うとヴィクトール・デ・サパータ指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団、合唱団による1954年の録音が、このオペラの決定盤として有名で、私はこちらの録音のCDは持っていますが2回目の1964年の録音のCDは手にしていなかった。
ただLPレコードは我が家の物置部屋で眠っている。私が高校生の時、初めて買ったカラスのオペラ全曲レコードが1964年録音の「トスカ」である。確か、その頃、NHK主催のイタリア・オペラの公演のトスカの放送を見てこのオペラを知り、またカラスの来日公演の放送を見て衝撃を受け購入したのでしょう。またケースの表紙のカラスの写真にも魅かれたのかもしれません。
久し振りに聴いて本当に懐かしかった。1954年の録音と比べて、確かに声の艶は失われていますが、やはりカラス、表現力の凄さには圧倒されました。一言一言の言葉の凄味は凄い。一度、カラスのトスカを聴くと他の歌手の歌うトスカは本当にきれいごとで物足りない。
第3幕、何か、これからの悲劇を暗示するような哀愁を帯びた動機に乗ってカヴァラドッシが定められた処刑の位置に立つ時のカラスの歌は、本当にゾッとするくらい凄味がある。
オペラは単に聴かせどころを、きれいに歌うだけでない。単に、きれいに歌うだけでなく登場人物の感情をそのまま最高の舞台芸術として表現したカラス。
最近、私のCD購入点数は一時と比べて減ってきていますが、その分、手元にあるマリア・カラスの録音をじっくり聴き直して、オペラの神髄に触れるのも。良いかもしれません。


 


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