オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

楽劇「ワルキューレ」

2011年08月12日 14時52分58秒 | オペラ
今日は、早朝から自家用車で我が家のはりきりばあさん(私の母親らしい)と墓参り。そのあと、久しぶりに市内の商店街にある紀伊国屋書店へ行く。
雑誌の書棚でとんでもないものを見つける。DVDオペラコレクションのシリーズで何とワーグナーの楽劇「ワルキューレ」が1990円で販売されていて、びっくり!すぐに手に取りレジへ行ってしまった。
ワーグナーのオペラも手軽に見ることが出来るようになったものである。私がオペラに興味を持った頃、ワーグナーの「ニーベルンクの指輪」の全曲レコードを手に入れるのは大変なことだった。ましてや、映像なんて夢のまた夢だった。
1989年メトロポリタン歌劇場でのジェームズ・レヴァインの指揮、オットー・シェンクの演出による公演の映像。
たいへんオーソドックスな演出。現在の演出の流れから見ると古臭いかもしれないが、演出が音楽を邪魔しないので私にとっては安心してワーグナーの音楽に没頭できました。タキシードを着たりサングラスをかけたヴォータンより、こちらのヴォータンの方が、いいな。
歌手ではブリュンヒルデ役のヒルデガルド・ベーレンスとジークリンデ役のジェシー・ノーマンが素晴らしかった。
ベーレンスの女性らしい瑞々しい戦(いくさ)乙女。これは映像でなければ味あえないでしょう。ノーマンのジークリンデは映像を見るまで、声だけの録音だったら、まだしも実際の舞台ではミスキャストでは?と危惧しましたが第1幕が始まってすぐ、そんなこと忘れてしまうほどでった。ジークリンデの持つ悲しさ、そしてひた向きさが、このオペラを引っ張っていると実感できるものがありました。
「ワルキューレ」では「ワルキューレの騎行」や「ヴォータンの告別」が有名ですが、私は第3幕、「ワルキューレの騎行」のあとブリュンヒルデがジークリンデを逃がす場面が大好きです。

ブリュンヒルデ 「・・・この世の高貴な英雄を、あなたは宿していることを。その子のために、この剣の破片を渡します。彼の父親から、幸運にも私が取ってきたものです。これを新たに鋳なおして、いつか剣を振るう人。その人の名を私は名付けます。ジークフリート!勝利を喜ぶ人なのです。」
ジークリンデ「おお、このうえない奇跡よ!最も気高い乙女よ!誠実なあなたが聖なる慰めを与えてくれたことを感謝します。我々が愛した彼のために私の最愛のものを救います。私の感謝の報いを、いつか、あなたはうけるでしょう。ごきげんよう!あなたを祝福します。ジークリンデの苦しみが!」

ベーレンスとノーマンが感動的に歌い演じていました。ジークリンデが「おお、このうえないない奇跡よ!」と歌う背景に「愛の救済の動機」が流れます。この動機が次の流れるのは「神々の黄昏」の大詰めでの「ブリュンヒルデの自己犠牲」の時。それを知っているだけに感慨無量になります。

このところネットばかりでCDやDVDを検索をしていましたが、たまには書店もチェックしなければと今日は特に痛感しました。




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