オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

レナード・バーンスタイン没後20年

2010年11月25日 23時10分29秒 | 名演奏家の思い出
今年はレナード・バーンスタイン没後20年だそうだ。
本日の夜、NHKハイビジョン放送で「佐渡裕 バーンスタインを語る」という番組があり、興味深く、見ました。
佐渡裕氏はバーンスタイン晩年の愛弟子だっただけに、バーンスタインを語るには、打ってつけの方でしょう。
番組ではバーンスタインの生前の映像も多数紹介されましたが、一番、印象に残った映像は1966年、初めてウィーンフィルに客演時の最初のリハーサルの映像です。
初めて楽友協会の会場に姿を現して、当時のコンサートマスターのボスコフスキーと抱き合う様子が印象的だった。ボスコフスキーの隣にはバリリの姿。
バーンスタインのスピーチ。

「私はまず謝っておかなければなりません。
 これから演奏しようとしているモーツァルトは皆さんの音楽です。
 でも同時に私の音楽であると信じています。
 ただ皆さんにとっては、もっと身近な音楽でしょう。
 あなた方から私はいろいろなことを学びたいのです」

このスピーチは音楽雑誌等で知っていたが実際の映像とバーンスタインの生の声で聴くと心に響くものがあります。こうやってバーンスタインはウィーンフィルの心をつかんだのかと強く思いました。
ピアノを前にしているので、モーツァルトのピアノ協奏曲第15番のリハーサルから始まったのだろう。この演奏はデッカで録音されていて、素晴らしい演奏だと思います。

私自身、必ずしもバーンスタインの熱心なファンではありません。しかし、私の遠い昔の東京での大学生時代、たった一回ずつですがベーム、ムラヴィンスキー、そしてバーンスタインの生のステージに接することができた思い出は、私の最高の宝となっています。
とにかく音楽が体全体から噴き出しているような感じでした。
指揮者としてのバーンスタイン、作曲家としてのバーンスタイン、まだまだ聴き逃しているものがたくさん残っているようである。
昨シーズン、鈴木明子さんが演じた「ウエスト・サイドストーリー」の演技の映像を見ながら、この音楽家を偲びたいと思います。


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