オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

今日だけのNHK杯三昧。

2015年11月27日 20時50分37秒 | 2015ー2016年シーズン
今日は公休日。午後2時からはフィギュアスケートのNHK杯三昧。
ペア、男子シングル、女子シングルと全て見る。但し財務大臣閣下が言うには男子シングルでは、日頃のお仕事の疲れ(これが大切)からか、時々寝てたらしい。
それにしても羽生君は凄かった!本当に身震いしました。
そして女子シングルのショートプログラム。
優勝はアシュリー・ワーグナーと浅田真央さんの争いかと思っていましたが何と私の想定外の3位と4位発進。
この結果にゴチャゴチャ言うまい。この2人が、このまま終わるはずがない。
明日のフリーは、熱い最終グループになりそうだ。
2位は私が時々名前をだしているアメリカのコートリー・ヒックス。私が以前から注目しているスケーター。
明日のフリーは、たいへんなプレッシャーだろうなあ。
最終グループで浅田真央さんとアシュリー・ワーグナーというビッグな存在のあとの演技。
しかし、このプレッシャーを乗り越えて頑張って!
自分が秘かに注目しているスケーターが、こうして活躍している姿をみるのもフィギュアスケートを見る楽しみの一つ。
長洲未来さんと李子君ちゃんも良かったなあ。
宮原知子さんの落ち着いた演技。やはり世界選手権2位のスケーター。さすがである。
ショートプログラムはフラメンコの「ファイヤーダンス」
今年8月のフレンズオンアイス。間近で見た初お披露目を思い出す。
これから、ますます大きな存在になりそうだ。
最後にNHK杯初出場の木原万莉子さんのこと。
木原万莉子さんは中学生の時「大腿骨すべり症」と言う病との戦いで2年間、競技生活を休むという、たいへんなブランクがありましたが、昨年暮の全日本選手権でも、ご存じの通り、その影響を全く感じさせない演技を披露してくれました。
それだけに今回のNHK杯出場は、いろいろな思いがあったでしょう。
プログラムの「さくら、さくら」
最初の転倒は残念でしたが「さくら」をイメージした衣装での演技には心がこもっていました。
キス&クライでは木原さんの傍らには引退して間もないキャシー・リードの姿。
引退して、もう、こうして指導者として歩んでいる姿を見て本当に嬉しい。

さて明日は男子も女子もフリープログラム。
ただ私はお仕事。リアルタイムで見ることが出来ないのが残念ですが、これも生きるため、生活のため。
吉報を待つことにしましょう。





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映画「東京物語」の原節子さん

2015年11月27日 12時51分29秒 | 映画
私は若い頃から映画を見ることも大好きでした。当然、日本映画も当然、見ています。洋画は好きだが邦画はどうもという方も、いらっしゃるようですが、私は、そんな隔たりはなく、いろいろと見てきました。
さて、いろいろと見てきた日本映画でベストワンは?と聞かれたら、やはり迷うことなく答えるでしょう。
「東京物語」(小津安二郎 監督作品、松竹、1953年)と。
公開された1953年は私は、まだ生まれていないので、初めて見たのは、後年、大学生活を送っていた東京の都内の名画座が最初だろう。
そしてビデオ、DVDと時代が変わっても、時々、取り出しては見てきました。
私自身、年齢を重ねれば重ねるほど、感じることが大きくなってきている作品。
子供たちの顔を見るため、上京した年老いた両親とその家族たちの姿を通して、家族の絆、年を取るということ、家族の死など、淡々と、丁寧に、そして静かに描いた見事な作品。
どうしても自分たちの今の生活を守ることが中心になってしまう長男と長女。私は何で、こんなに冷たいのだろうと若い頃は思っていましが、私も結婚し子どもも出来、家族のために働くようになると、何か分かるようになってきたものでした。親まで、かまっとおれない余裕の無さ。これが人間というものでしょう。
映画では長女役の杉村春子さんの、じゃけんな演技が見事でした。そして、そんな中、上京した両親を温かく迎えたのが戦死した次男の妻・紀子だった。
その紀子役を演じた原節子さんが亡くなっていた。
心から年老いた両親を包み込むような原節子さんの演技。
原節子さんの姿や演技がら、ただよってくる「品格」が、どれだけ、この作品を深いものにしたであろうか。
出演した「晩春」「麦秋」「東京物語」「東京暮色」「秋日和」「小早川家の秋」の戦後の小津安二郎 監督作品に流れる「品格」。
原節子さんの存在なくしては、成り立たなかったでしょう。
小津作品以外では黒澤明監督の偉大なる失敗作?のドストエフスキーの小説を日本を舞台に映画化した「白痴」(松竹、1951年)の那須妙子役での圧倒的な存在感も忘れらえない。
この映画を映画館で見た時、こんなスケールの大きな女優さんが日本にいたとはと驚いたものです。
今日の朝、DVDの大手レンタル屋さんへ行ってきましたが、原さんの特別なコーナーはありませんでした。高倉健さんのコーナーは、ありましたが・・・。
本当は原さんが出演した戦前の作品も見てみたいのですが・・・、これは難しいでしょうなあ。
小津安二郎 監督が1963年に亡くなってすぐに、公的な場から姿を消し、小津監督が眠る鎌倉で暮らしていた原節子さん。
原節子さんと小津安二郎 監督。どのような心と心の、やりとりがあったのでしょうか?
今となっては、何も分からない。
残っているのは映像で残っているその姿。
特に「東京物語」の最後の笠智衆扮する義父・周吉との、やりとりは、正に圧巻。
笠智衆さんの淡々した台詞まわしを全身で受け止める原節子さん。2人の台詞のみ。
その中から、何か大きなものが、ズシリと心に響いてくる。
現在、CGなど何かと派手な演出の映画が多くなりましたが、2人の俳優の力量だけで圧巻といえるシーンが生まれた映画があると言うことを忘れないで欲しい。

東山千栄子扮する義母が尾道で急死、葬儀ののち、子供たちが東京へ帰ってしまったあと周吉と紀子、二人だけ。そして紀子も東京へ帰る時が来る。


周吉「お母さんも喜んどったよ。東京であんたんとこへ泊めてもろうて、いろいろ親切にしてもろうて」
紀子「いいえ、なんにもおかまいできませんで」
周吉「いや、お母さん言うとったよ。あの晩がいちばんうれしかったいうて。わたしからもお礼を言うよ。ありがと」
紀子「いいえ」
周吉「お母さんも心配しとったけえど。あんたのこれからのことなんじゃがな。やっぱりこのままじゃいけんよ。なんにも気兼ねはないけえ。ええとこがあったら、いつでもお嫁にいっておくれ。もう昌二のこたァ忘れてもろうてええんじゃ。いつまでもあんたにそのままでおられると、かえってこっちが心苦しうなる。困るんじゃ」
紀子「いいえ そんなことありません」
周吉「いやそうじゃよ。あんたみたいなええ人はない言うて、お母さんもほめとったよ」
紀子「お母さま、わたくしを買いかぶってらしったんですわ」
周吉「買いかぶっとりゃァしェんよ」
紀子「いいえ、わたくし、そんなおっしゃるほどのいい人間じゃありません。お父さまにまでそんな風に思っていただいてたら。わたくしのほうこそかえって心苦しくって……」
周吉「いやァ、そんなこたァない」
紀子「いいえ、そうなんです。わたくしずるいんです。お父さまやお母さまが思ってらっしゃるほど、そういつもいつも昌二さんのことばかり考えてるわけじゃありません」
周吉「ええんじゃよ 忘れてくれて」
紀子「でも、このごろ思い出さない日さえあるんです。忘れてる日が多いんです。わたくし、いつまでもこのままじゃいられないような気もするんです。このままこうして一人でいたら、いったいどうなるんだろうなんて。夜中にふと考えたりすることがあるんです。一日一日が何事もなく過ぎてゆくのがとっても寂しいんです。どこか心の隅で何かを待ってるんです。ずるいんです」
周吉「いやァ、ずるうはない」
紀子「いいえ、ずるいんです。そういうこと、お母さまには申し上げられなかったんです」
周吉「ええんじゃよ、それで。やっぱりあんたはええ人じゃよ。正直で」
紀子「とんでもない」
周吉「(懐中時計を持ってきて)こりゃァ、お母さんの時計じゃけえどなァ。今じゃこんなものもはやるまいが。お母さんがちょどあんたぐらいの時から持っとったんじゃ。形見にもろうてやっておくれ」
紀子「でも、そんな」
周吉「ええんじゃよ、もろうといておくれ。いやァ、あんたに使うてもらやァ、お母さんもきっとよろこぶ。なあ、もろうてやっておくれ」
紀子「(嗚咽しながら)すいません……」
周吉「いやァ、お父さん、ほんとにあんたが気兼ねのう。さきざき幸せになってくれることを祈っとるよ。ほんとじゃよ。妙なもんじゃ。自分が育てた子供より、いわば他人のあんたのほうがよっぽどわしらにようしてくれた。いやァ、ありがと」


最後に原節子さんのご冥福を深くお祈りします。








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私はアイスダンスが大好き!

2015年11月27日 08時34分22秒 | 私はアイスダンスが大好き!
昨日は職場から帰宅して、有料放送のテレ朝チャンネルで放送されたスケート・カナダからアイスダンスのショートとフリーの録画を一気に見る。
私はアイスダンスが大好き!
私はミュージカル映画のダンスシーンが大好きなので、何か通じるものを強く感じているのでしょうなあ。
先般放送されたスケート・アメリカでのマディソン・チョック&エヴァン・べイツのショートダンスで「モア」の旋律が流れてきたとたん、もう胸が一杯。そして、その旋律に乗っての、このカップルの絶妙の演技に大いに酔いました。マディソン・チョックのシックなブルーの衣装も素敵でした。
今シーズンのアイスダンスのショートダンスの課題はパターンダンスはラベンスバーガーワルツ、クリエイティブパートはワルツとフォックストロット、マーチ、ポルカの中から1つから3つを選択なので、私好みの音楽が多く、ショートダンスから私はご機嫌である。
名前は忘れたがイタリアのカップルのナポリ民謡での演技も、ご機嫌でした。アイスダンスは、おのおののお国ぶりも出て本当に見ていて楽しい。
さてスケート・カナダでの優勝は地元カナダのケイトリン・ウィーバー&アンドルー・ポジェ。2位がアメリカのマイア・シブタニ&アレックス・シブタニのシブタニ兄妹。
ウィーバー&ポジェ組は3月の世界選手権3位の実力者ですが、私は2位のシブタニ兄妹コンビの方が上のように感じました。また、そう感じさせるくらい素晴らしかったと言えるでしょう。
特にショートダンス!バレエ「コッペリア」の音楽。あのワルツの優雅さ、そして音楽が盛り上がってきた時のツイズルの物凄さ!
演技を見ながら以前のメリル・デイビス&チャーリー・ホワイトの「ジゼル」を思い出しました。
コーチが同じなので、やはりつながるものがあるのでしょうねえ。
マイア・シブタニ&アレックス・シブタニは今日から始まるNHK杯に出場するので多くの方に見て欲しい。
そしてアイスダンスも!民放では全く無視されているアイスダンスですが皆様のNHKは、きちんと見せてくれます。解説は宮本賢二さんとのことなので私自身、秘かにたいへん楽しみにしています。





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