オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番

2014年03月03日 13時16分40秒 | 音楽
ラフマニノフ作曲のピアノ協奏曲第2番は名曲揃いの多くのピアノ協奏曲の中で、一番好きな作品です。
しかし、今年に入って、この大好きなピアノ協奏曲をCDで聴くことを封印していました。そして、今日、久し振りにCDで聴きました。
なぜ封印?
やはり浅田真央さんが、ソチ冬季オリンピックで自分の全てを、この作品で自分のスケート人生を賭けると言うのに、軽々しく聴いてはいけないと思ったからと言っていいでしょう。

ラフマニノフ作曲、ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18.
1897年、ラフマニノフは交響曲第1番の初演が失敗し、極度の神経衰弱から、たいへんな精神的危機に見舞われた。
そこで当時、精神科医として高名だったニコライ・ダール博士の元を訪れ、治療を受ける。
ダール博士の療法が功を奏し、神経衰弱から解放されたラフマニノフは、再び自身の創作意欲を回復させる。
1900年の秋、第2楽章、第3楽章を書き、1901年の夏、第1楽章を完成させる。
浅田真央さんがフリーで演じたのは第1楽章である。
1901年10月27日、モスクワにてラフマニノフ自身のピアノで初演。
そして、この作品はニコライ・ダール博士に、感謝の気持ちを込めて献呈された。

私が初めて、このピアノ協奏曲を聴いたのは高校生の時。
ロシアの作曲家によるピアノ協奏曲といえばチャイコフスキーの作品が有名ですが、豪放なチャイコフスキーのピアノ協奏曲より何か都会的で哀愁に満ちた旋律にあふれたラフマニノフの、この作品に強く惹かれました。
初めて手にしたレコードはアルトゥール・ルービンシュタインのピアノ独奏、ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団による録音でした。
それこそ毎日聴いてラフマニノフの美しい旋律に浸っていました。
ルービンシュタインのピアノはもちろん素晴らしかったのですが、当時のフィラデルフィア管弦楽団の響きに強く魅了されました。
ラフマニノフはたびたびフィラデルフィア管弦楽団と共演しているので、やはり作曲者直伝の伝統があったのでしょう。
ただ、CDの時代に入って私はまだ、この録音をCDで買い直ししていません。
理由はレコードのジャケットの写真と今のCDの写真が違うからです。
本当に他人様から見ると、どうでもよいこだわりでしょう。しかしねえ・・・。

今、この作品のお気に入りのCDはフランスの女流ピアニスト、エレーヌ・グリモーによる演奏。バックはウラディミール・アシュケナージ指揮フィルハーモニア管弦楽団。
14年前の2000年の録音。
圧倒的な迫力と、女流ピアニストならではの清純な美しさとを持ち合わせ、流れるような情感あふれる演奏が気に入っています。
ただ、彼女には、そろそろ再録音して欲しいと言う気持ちが強い。オケはドレスデンのオケが面白いのでは一人思っています。

ソチ冬季オリンピックでのフィギュアスケートのエキシビション。
アイスダンス金メダルのメリル・デイビス&チャーリー・ホワイトのプログラムは、このピアノ協奏曲の第2楽章。
本当にしっとりとして、ため息の出るような美しさでした。
純白の衣装のメリル・デイビスは本当に美しかった!
これからも多くのスケーターによって、この協奏曲で演じられるでしょう。
すっかり今は浅田真央さんの代名詞的な作品になってしまいましたが、次は誰によって、どのようなプログラムが登場するのか楽しみです。






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