フィギュアスケートのシーズンに入り、何かと忙しくなってきましたが、最近は仕事の疲れで休みの日は家から出ない事も多くなったこともありますが、CDもコツコツと聴いています。
最近、購入したCDを2点。
①ヴェルディ 「レクイエム」
ブルーノ・ワルター指揮メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1959年ニューヨークでのライブ録音(輸入盤)
ワルターの指揮するレクイエムと言えば、真っ先にモーツァルトが頭に浮かびますが、今回は何とヴェルディである。正直、私はワルターのヴェルディは今回、初めて聴きました。しかし考えてみるとワルターはオペラ指揮者なのでヴェルディの作品がレパートリーに入っていてもおかしくない。現に戦前、メトで振った「仮面舞踏会」などの録音が残っているらしいので機会があれば聴いてみたい。
さて、このレクイエムであるが、演奏は悪くない。合唱もよく歌っている。しかし条件の悪いライブの為か特にオケの響きが薄く聴こえるので、これがワルターのヴェルディと言い切れないものがある。ワルター・マニアの為の1枚と言えるでしょう。
なお独唱では若き日のカルロ・ベルゴンツィのテノールが素晴らしいと思いました。反対にソプラノのジンカ・ミラノフがへたくそ。最後のこの作品の1番聴き所の「リベラ・メ」が聴いていられなかったのが残念だった。
②グラズノフ 付随音楽「仮面舞踏会」
ドミートリー・ヤブロンスキー指揮ロシア・フィルハーモニック管弦楽団
2006年モスクワでのスタジオ録音(NAXOS 8.570211)
NAXOSレーベルのグラズノフ管弦楽曲集の第18集目になるもの。
「仮面舞踏会」と言えば浅田真央さんで有名になったハチャトリアンの作品が大変、知られていますが、グラズノフには何とハチャトリアンの作品と同じミハイル・レールモントフの戯曲と同じ題材で作品を書いていたとは驚かされた。
ハチャトリアンは1941年に作曲しましたが、グラズノフはずっと前の1912~13年に作曲し1917年に初演されたらしい。
初演当時、題材が刺激的で風紀を乱すとの事で上演が禁止になり、その為かグラズノフのこの作品も忘れ去られていたようである。
演奏は一部コーラスも入り、26曲収録され、おそらく、ほとんどオリジナルに近い状態の録音と思われ、このレーベルのこだわりを強く感じます。
曲を聴いた感想としてはハチャトリアンの、あのワルツのような一度聴いたら忘れることの出来ない悲劇性をただよわせた物凄さはありませんが、グラズノフの作品に共通するロシアのロマンチズムは十分に伝わってきます。
なお、このCDのジャケットのイラストが見事で、この戯曲の雰囲気が良く出ていて主人公のリーサへ思いを馳せることが出来るものである。
最近、購入したCDを2点。
①ヴェルディ 「レクイエム」
ブルーノ・ワルター指揮メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1959年ニューヨークでのライブ録音(輸入盤)
ワルターの指揮するレクイエムと言えば、真っ先にモーツァルトが頭に浮かびますが、今回は何とヴェルディである。正直、私はワルターのヴェルディは今回、初めて聴きました。しかし考えてみるとワルターはオペラ指揮者なのでヴェルディの作品がレパートリーに入っていてもおかしくない。現に戦前、メトで振った「仮面舞踏会」などの録音が残っているらしいので機会があれば聴いてみたい。
さて、このレクイエムであるが、演奏は悪くない。合唱もよく歌っている。しかし条件の悪いライブの為か特にオケの響きが薄く聴こえるので、これがワルターのヴェルディと言い切れないものがある。ワルター・マニアの為の1枚と言えるでしょう。
なお独唱では若き日のカルロ・ベルゴンツィのテノールが素晴らしいと思いました。反対にソプラノのジンカ・ミラノフがへたくそ。最後のこの作品の1番聴き所の「リベラ・メ」が聴いていられなかったのが残念だった。
②グラズノフ 付随音楽「仮面舞踏会」
ドミートリー・ヤブロンスキー指揮ロシア・フィルハーモニック管弦楽団
2006年モスクワでのスタジオ録音(NAXOS 8.570211)
NAXOSレーベルのグラズノフ管弦楽曲集の第18集目になるもの。
「仮面舞踏会」と言えば浅田真央さんで有名になったハチャトリアンの作品が大変、知られていますが、グラズノフには何とハチャトリアンの作品と同じミハイル・レールモントフの戯曲と同じ題材で作品を書いていたとは驚かされた。
ハチャトリアンは1941年に作曲しましたが、グラズノフはずっと前の1912~13年に作曲し1917年に初演されたらしい。
初演当時、題材が刺激的で風紀を乱すとの事で上演が禁止になり、その為かグラズノフのこの作品も忘れ去られていたようである。
演奏は一部コーラスも入り、26曲収録され、おそらく、ほとんどオリジナルに近い状態の録音と思われ、このレーベルのこだわりを強く感じます。
曲を聴いた感想としてはハチャトリアンの、あのワルツのような一度聴いたら忘れることの出来ない悲劇性をただよわせた物凄さはありませんが、グラズノフの作品に共通するロシアのロマンチズムは十分に伝わってきます。
なお、このCDのジャケットのイラストが見事で、この戯曲の雰囲気が良く出ていて主人公のリーサへ思いを馳せることが出来るものである。