オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

「華麗なるメトロポリタンオペラ」

2008年10月09日 11時03分20秒 | オペラ
この数日、NHKハイビジョンで「華麗なるメトロポリタンオペラ」が連夜放送されています。初日の「セリビアの理髪師」は録画を忘れてしまいましたが、2日目のグノーの「ロメオとジュリエット」そして3日目のヴェルディの「マクベス」は忘れずに録画したので、やっと見終えたところである。
一番の期待はレヴァインの指揮ということもあるが「マクベス」だったが、感想は「無残」の一言であった。魔女の合唱など見ていられない。舞台設定を現代に読み替えてのステージではあったが何ら面白くない。血に塗られたようなストーリーなので演出家はドロドロした部分をエキサイトして強調したかったのだろうが何といっても、このオペラの原作はシェークスピアであり音楽はヴェルディである。格調というものと作品に対する敬意が欲しい。レヴァインの指揮だっただけに本当に残念であった。

「マクベス」でがっかりした後「ロメオとジュリエット」を見る。ロベルト・アラーニャのロメオ、アンナ・レトレプコのジュリエット、そしで指揮が何とあのテノールのプラシド・ドミンゴである。
不安な気持ちの中で第1幕の幕が開く。ホッとする。あの「ロメオとジュリエット」の世界をぶち壊していない。メトとしては簡素な舞台装置であるが見事な舞台転換を見る事が出来る。
しかしこの公演の一番の見所はやはりレトレプコのジュリエットである。美人に弱い私は彼女が登場すると目が離せなかった。ハイビジョンなので彼女の肌の状態まではっきり見えて血圧が上がりっぱなしである。第1幕の舞踏会の場面でのジュリエットが歌う「美しき夢に」あたりでは彼女の声はこの役では重たいかなと思っていたのですが幕が進むにつれて気にならなくなりました。そして第4幕第1場のジュリエットの寝室でのロメオとのラブシーン(ベッドシーン)にはノックアウトである。ここまでやるかと思いワ~という感じで、めまいがしそうであった。ロメオ役がビリャソンでなくアラーニャで本当に良かった!
ドミンゴの指揮姿は初めて見ましたが本当に板についている。あの超人的なスケジュールの中でいつ指揮を勉強したのだろうか?驚きである。

今晩の放送は「ヘンゼルとグレーテル」でる。メトの豪華な舞台装置に期待しましょう。