ブラームス ピアノ協奏曲第1番二短調 作品15
伊藤 恵(ピアノ独奏)朝比奈 隆指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団
2000年9月サントリーホールでのライブ録音(フォンテック FOCD9221)
今、このCDを聴きながらパソコンに向かっているところである。ブラームスのヴァイオリン協奏曲は大好きであるが、なぜかピアノ協奏曲は、ほとんど聴かない状態であるが、この前の当ブログのご常連であるハルくんのブログで、この作品が取り上げられていて気になるので久しぶりに聴いてみようという気持ちになったしだいである。当CDが発売されたころ、クリスティアン・ツィマーマンのピアノ、ラトル指揮ベルリンフィルの録音のCDも発売され、こちらも買ってしまったが一回聴いただけで、こちらの方が評判がよかったようですが、そのまんまである。よほどの事が無い限り聴く事はないでしょう。
朝比奈隆、死の1年前の録音(92歳)ですが死の影は全く見当たらない。第1楽章冒頭の重厚な序奏からしてラトルと器が違う。伊藤恵のピアノも女流でありながら指揮者に見事に追随している。第2楽章で表現される憧れ、寂しさはなぜ朝比奈隆がピアノ独奏に彼女を起用したのか、わかるような気持ちがする。
朝比奈隆とこの作品には私自身、思い出があり東京での4年間の大学生生活を終え郷里に帰る直前、東京で最後に聴いた演奏会の作品が朝比奈隆指揮のこの作品だった。(ピアノ独奏は園田高弘)またツィマーマンがショパンコンクールに優勝して初来日しNHK交響楽団の演奏会に登場した時の指揮者は朝比奈隆だった。(曲目はショパンのピアノ協奏曲第1番)
この1曲でいろいろと昔のことが思い出されます。
音楽雑誌「レコード芸術」の最新号の特集は生誕100年記念で朝比奈隆の特集である。プッチーニの生誕150年の特集もあり最新号は私にとって読み応え充分である。私が朝比奈隆を聴き出した頃、彼の新譜のレコードは新譜月評の交響曲のページでは、ことごとく当時、音楽評論家の大御所だったO氏にボロクソに批評され私の現在まで至る音楽評論家不信の大きな原因となっています。そして朝比奈隆が亡くなって7年が経とうとしている現在、「レコード芸術」誌の表紙を飾り、そして大きく特集を組まれる時がこようとは昔のことを思うと夢にも思いませんでした。一人の演奏家を周りの風評に惑わされなく根強く、長年聴いていく面白さ、大切さを、朝比奈隆を知って約30年、この齢になってやっとわかったしだいである。
特集ではいろいろなCDが取り上げられていますが、その中で私が秘蔵?している1960年代、北ドイツ放送交響楽団との録音を集めたアルバムが紹介されていました。私はこの録音を聴いたとき、この当時すでに知る人ぞ知るたいへんな存在であったことを思い知らされたものです。アルバムにはモノラル録音ですが私の大好きなフランクの交響曲の録音も含まれており大切にしたいと思います。
伊藤 恵(ピアノ独奏)朝比奈 隆指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団
2000年9月サントリーホールでのライブ録音(フォンテック FOCD9221)
今、このCDを聴きながらパソコンに向かっているところである。ブラームスのヴァイオリン協奏曲は大好きであるが、なぜかピアノ協奏曲は、ほとんど聴かない状態であるが、この前の当ブログのご常連であるハルくんのブログで、この作品が取り上げられていて気になるので久しぶりに聴いてみようという気持ちになったしだいである。当CDが発売されたころ、クリスティアン・ツィマーマンのピアノ、ラトル指揮ベルリンフィルの録音のCDも発売され、こちらも買ってしまったが一回聴いただけで、こちらの方が評判がよかったようですが、そのまんまである。よほどの事が無い限り聴く事はないでしょう。
朝比奈隆、死の1年前の録音(92歳)ですが死の影は全く見当たらない。第1楽章冒頭の重厚な序奏からしてラトルと器が違う。伊藤恵のピアノも女流でありながら指揮者に見事に追随している。第2楽章で表現される憧れ、寂しさはなぜ朝比奈隆がピアノ独奏に彼女を起用したのか、わかるような気持ちがする。
朝比奈隆とこの作品には私自身、思い出があり東京での4年間の大学生生活を終え郷里に帰る直前、東京で最後に聴いた演奏会の作品が朝比奈隆指揮のこの作品だった。(ピアノ独奏は園田高弘)またツィマーマンがショパンコンクールに優勝して初来日しNHK交響楽団の演奏会に登場した時の指揮者は朝比奈隆だった。(曲目はショパンのピアノ協奏曲第1番)
この1曲でいろいろと昔のことが思い出されます。
音楽雑誌「レコード芸術」の最新号の特集は生誕100年記念で朝比奈隆の特集である。プッチーニの生誕150年の特集もあり最新号は私にとって読み応え充分である。私が朝比奈隆を聴き出した頃、彼の新譜のレコードは新譜月評の交響曲のページでは、ことごとく当時、音楽評論家の大御所だったO氏にボロクソに批評され私の現在まで至る音楽評論家不信の大きな原因となっています。そして朝比奈隆が亡くなって7年が経とうとしている現在、「レコード芸術」誌の表紙を飾り、そして大きく特集を組まれる時がこようとは昔のことを思うと夢にも思いませんでした。一人の演奏家を周りの風評に惑わされなく根強く、長年聴いていく面白さ、大切さを、朝比奈隆を知って約30年、この齢になってやっとわかったしだいである。
特集ではいろいろなCDが取り上げられていますが、その中で私が秘蔵?している1960年代、北ドイツ放送交響楽団との録音を集めたアルバムが紹介されていました。私はこの録音を聴いたとき、この当時すでに知る人ぞ知るたいへんな存在であったことを思い知らされたものです。アルバムにはモノラル録音ですが私の大好きなフランクの交響曲の録音も含まれており大切にしたいと思います。