![](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41JMH4W83TL._AA240_.jpg)
これはねぇ…凄いの一語に尽きる。
ちょっとばっか映画を齧ったぐらいの自分でも解る。
面白くないって言う人間なんか居ないと言い切れる名作。
以前、「MEMENTO」を観て以来、
この手の(MEMENTOのような)時間軸を使った映画の魅せ方に惹かれた時期がある。
クライム・ムービー好きになったきっかけの、
初期タラ二作も上手いこと話を組み立ててた。
タラに影響されたであろうガイ・リッチーも然り、
世の中で推されるクライム・ムービーってのは、
その辺を上手く考えて作って、それが評価されてる。
「パルプ・フィクションはそんなの関係無しに面白いよ!!」
って言う人は、ちゃんと時間軸を合わせて観て観なさい。
大して面白く無いから。
ただやはり、ユージュアル・サスペクツが群を抜いて面白く、
また後々に多くの映画関係者からリスペクトされ、
多くの模倣的作品が生み出された。(ここまでGoogle)
これほどの影響を与えた素晴らしき作品たるのは、
観た人みんなが触れるとおり、脚本に依るものが大きい。
この映画のMVP。
脚本も素晴らしいけど、
カメラワークや登場人物の演技も含め、
全てがカチッと収まった、ミステリーの見本中の見本。
どんなに賛辞の言葉を重ねても足らない、歴史に残る作品ですね。
レンタルで借りる人は沢山見返しましょう。
何回も何回も見返しましょう。
最後にオチがわかったら、もう一回見直しましょう。
二回目で劇中のトラップを確認出来たら、
次はネットで解説しているサイトもあるので、
そういったところを調べましょう。
疑問が残らなくなる頃には、もう一回見たくなってます。
問題は一回観た後、キーマンである「カイザー・ソゼ」が誰か解ってしまう事。
これは当たり前なんだけど、やっぱり悲しい。
一番最初に観た時の衝撃・感動はもう味わえないからだ。
余談ながら。
一週目でなんとなく犯人が解って、それは正解だった。
ただやっぱり、「なんで?」と言われると説明のしようが無かったと思う。
根拠は全部「映画だから」の一言に吹き飛ばされるほど貧弱だったからだ。
二週目で色々とミスリードを誘う罠に気が付いた時に、
「自分が気になった点っていうのが線引きだったんだなぁ」と感じた。
元々この映画の話の構図・流れっていうのは、
ミステリーとして最低限守らなくちゃいけないラインだった。
そんなんで解ったって調子に乗るわけにも行きませんね。
ともあれ、気持ちの良いどんでん返しを味わわせて貰えました。