ゆみちゃんの365日

日々の出来事を綴っています。

祇園祭山鉾巡行(後祭)

2014-07-25 00:20:38 | アート・文化

7月24日(木曜日)
祇園祭の山鉾巡行が今年大きく変わりました。約半世紀ぶりに17日と24日の2日間に分けられ、150年ぶりに大船鉾の復帰です。戦火や幾多の変遷を経てきた山鉾巡行の歴史の中でも特別な年となりました。
記念すべき特別な年の祇園祭山鉾巡行(後祭)は、暑くとも生で観なければと出かけました。後祭の巡行は前祭の逆をたどります。
四条河原町に先頭の山鉾が通過する時間は10時50分の予定なので、少し早めに行き来るのを待ちました。
京都四条河原町は人であふれ返って、熱気ムンムンです。団扇なくして、とてもじゃないがじっとしてはおれません。四条河原町に多くの人が集まるのは、豪快な「辻回し」を見るためです。山鉾が来る前に「花笠巡行」がやって来ましたが、見物人が多くチラッとしか観れず汗が吹き出て来ます。

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こりゃたまらんと、早々に見学場所を三条側に100メートルほど移動しました。少しの移動で写真も楽に撮れ、約1時間巡行を楽しみました。現地で楽しむのも今年が最後になるでしょう。京都では後祭も9時から2時間テレビ中継が有ります。家でビール片手に巡行を見るのが、私には合っているようです。

平成26年(2014年)の巡行順
後祭(24日)の巡行
1.橋弁慶山(くじ取らず)
「くじ取らず」で、あとの巡行の1番目に行く。(2012年よりくじ取らず)弁慶と牛若丸が五条大橋で対面する場面を現している。弁慶の手足にまかれた縄は心身壮健の願いを込め、宵山に授与される。

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2.北観音山(くじ取らず)
「くじ取らず」で、あとの巡行では橋弁慶山に次いで2番目を行く。 真木の代わりに立てる松の木は、毎年鳴滝から2本届けられ、南観音山と北観音山の代表がクジを引いて良い方の松を選ぶ。今年は松の選択権は北観音山が得た。真松に、今年新調した木彫りのハトとオナガドリが松にとまっている。

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3.八幡山
八坂のお祭に八幡宮を山に祭っているのは不思議だが、当時から八幡宮信仰が厚かったということが伺える。 夫婦円満を象徴する雌雄の鳩が向かい合って鳥居に止まっている。

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4.浄妙山
平家物語の宇治川の合戦に因んだ山。筒井浄妙が橋を渡って一番乗りをしようとした時、後から一来法師がその頭上を飛び越えて先陣をとってしまった様子を表している。

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5.鈴鹿山
伊勢の国・鈴鹿山で人々を苦しめた悪鬼を退治した説話に因んだ山。真松には沢山の絵馬がつけられ、巡行後、盗難除けのお守りとして授与される。

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6.南観音山(くじ取らず)
「くじ取らず」。真木の代わりに立てる松の木は、毎年鳴滝から2本届けられ、北観音山と南観音山の代表がクジを引いて良い方の松を選ぶ。真松の下枝には「尾長鳥」が止まっている。

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7.鯉山
龍門の滝を登った鯉は龍になるという中国の伝説の、立身出世を意味する「登龍門」の言葉を表している山。御神体の木彫りの鯉は全長1.5mもある。

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8.役行者(えんのぎょうじゃ)山
日本に古くからある修験道を主題にした山。修験道の大本山聖護院から約50名の僧侶を招き、会所前で護摩木が執り行われる。 今年は聖護院から招いた本物の山伏が初めて巡行に参加した。写真は聖護院の中村執事長(56歳)

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9.黒主山
謡曲「志賀」に因み、大伴黒主が桜花を仰ぎ眺める姿が表されている。山を飾る桜の造花は、家に悪事を入れないお守になる。

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10.大船鉾(くじ取らず)
「くじ取らず」で、後祭では唯一の鉾。2012年に142年ぶりに唐櫃巡行。今年150年ぶりに鉾で巡行復帰。全長7.47m、幅3.25m、高さ6.25m 。車輪は菊水鉾の古い車輪を寄贈されたものです。

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コメント
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