4月2日(月曜日)
6時に目が覚めた。結局睡眠時間は4時間くらいであった。外は小雨が降っている。息子は車を2台持っているので本日は借りて一人で甲斐の国を探索する予定であったがこんな天気では気が進まない。南アルプスもぼやけて美しくも何ともない。息子にドライブは止めて帰ることにすると告げ一緒に家を出てフアミレスへ行き朝飯を食べた。
息子の出勤時間の8時なので甲府駅まで送ってと言ったがせっかく来たのだからせめて武田神社へ参って帰ればと勧めてくれたので神社まで送ってもらった。甲府駅の北口から武田神社は直線の一本道であるが道の両脇の桜が満開で美しい。約2キロはあるだろうか。桜の樹齢はまだ若いので現在は車の通行には支障は無いが後10年もすれば道が狭いので大変なことのなる のではと心配をしてしまう。
甲府の町は「風林火山」のノボリで埋め尽くされている。 今年のNHKの大河ドラマは武田信玄とのことである。神社は大変立派であった。御参りの後トイレを借用したが入り口には何と「四垂れのしで」が垂れ下がっていた。使うときにも神式にのっとり拝まなければならないよな気持ちにさせてくれる。
神社から甲府駅までバスに乗ったが100円とメチャ安いので感動した。こんな安い料金のバスは全国的にみても少ないはずである。
帰りの電車は身延線で静岡経由で帰ればと進言してくれたので時刻表を見たが出た後で2時間待 たねばならにのであきらめた。昨日来た経路で帰ることにしキップを購入した。
特急でビールを飲みながら眺める景色はこれまたいいものだ。山梨県は桃の生産量が日本一だけあって山の斜面も平地もピンクのじゅうたんを敷いてあるのかと思わせてくれる。ぶどうの季節になればぶどうの樹しか目に入らないのに不思議なものだ。沿線は桜の花と桃の花が次から次にと現れてくるが見ていて飽きが来ない。八王子から乗り換えて快速電車に乗ったが酔いが回ったのか寝過ごし新横浜駅を3つも過ぎていたので引き返した。新横浜から京都までの車窓は桜、桜、また桜。いい時期に旅をしたものだ。米原近辺だけが例外で桜は3分咲きであった。
京都で奈良線に乗り換えたが車内放送で桃山のあたりで架線にビニールがひかかっているのを発見したので取り除くためいつ発車するのか分からないと言っている。
特別に急ぐ用もないので例え1時間遅れようがあわてる必要は無い。何時に家に着くかわからないと女房にメールをしておいた。動かないようであれば近鉄に乗り換え京田辺まで帰れば迎えに行くと返事がきた。そうこうしている間に30分遅れで発車したので家から二つ手前の快速列車の停車する駅まで迎えにきてとメールしたら勿論OKでめでたしめでたし。
4月1日(日曜日)天気晴れ
今日は東京で関東地区在住の中学の同級会が行われる。ヒマにまかせて関西地区から私一人のこのこと出かけた。場所は町田と言う所だが今まで行ったことはない。新横浜から乗り換えて行くのであるが迷うことなくスムースに行くことが出来た。会場の「梅の花」ルミネ町田店は駅とくっ付いておりルミネの10階にあった。11時半に集合であるが11時に着いた。今まで関東地区の同級会には横浜の中華街であったとき一度顔をだしたことがる。あれはいつだったか思い出そうとしても出てこない。会社を辞めて3年になりそれよりももっと前で6年以上は前のはずである。定刻には全員揃った。出席は10人の予定であったが一人急遽だめになり男性5人、女性4人の合計9名であった。会場は掘りごたつの部屋で定員6名の二部屋を襖を外して一部屋にしてあった。テーブルは二つなので男女別々に分かれた。この方が女性は思い切りおしゃべりがしやすく男性も遠慮なく飲める。乾 杯の音頭を遠路はるばる来たということで私が指名にあずかった。乾杯!の後、宴会がスタートした。メニューは梅の花膳と名前がついてお品書きが置いてある。湯葉を使った料理が多く、この年齢になれば大歓迎だ。次々と料理が運ばれて来るので食べねばならないし飲まねばならないし話もしたいし制限時間の2時間はあっと言う間である。
男性陣はドクターストップがかかっている人間多く乾杯の一口だけでガマンをしている姿は見るに忍びない。遠慮がちに向かいのM君とささやかに酌み交わした。
女性も同席していたがドクターストップの多い男性相手では女性からのお酌は期待してはいけない。結局お酌は無しで、たまにはこんな宴会があっても良い。従ってホイホイ飲みすぎて酔いつぶれる心配はまったく無く気分良く御開きとなった。これだけの料理で4,500円は高くはない。
その後の二次会は喫茶店でお茶を飲み、全員と固い握手をしてまたの再会を約束して別れた。一人きりになってしまったがまだ3時前で日が高い。さあこれからどうしょうかと思案をしたが、とりあえず山梨に住んでいる長男に電話をしてみた。
「お父さんや今どこ?」「八ヶ岳いる。これから帰るけど2時間はかかるで」「とりあえず甲府の駅まで行く」「着いたらまた電話してや」と話がまとまり甲府へ向かった。5時に着いたので電話をしてみた。丁度帰宅したところのようでまもなく駅まで迎えに来てくれた。
乗ってきた車は最近購入した二人乗りのオープンカーで私の古い車と交換してくれと言いたくなる。天井をオープンにして走っても全く寒さは感じない。ワンタッチで天井は閉まる。若い頃であれば彼女を乗せて走りたくなること間違いなしと 思うが息子はまだその気配はしてこない。本日の疲れを取るには温泉が一番だ。山梨は数え切れない位、温泉が多い。近くのかけ流しの温泉を案内してくれた。入浴料金は700円とちょいとばかり高いような気がする。東郷温泉の水明荘は525円なのに・・・。
風呂に入ればお腹が空いてきた。ソバが無性に食べたくなりリクエストをした。山梨には蕎麦屋さんが大変多い。ソバどころの長野と気候、風土が似ているからであろうかいたる所に看板を見かける。「純手打ちそば処 藤義」と 言う店に入った。「10割そば一日限定20食」と張り紙がしてあった。食べてみたい気もしたが結構繁盛しているようだったので売り切れて無かろうと思い980円の5個の器に入ったソバを注文した。ナメコ入り、トロロ入り、テンカス入り、わかめ、海老入り、ワラビ入りの5種類の味を楽しむことが出来た。ボリュームとしては満足な量だ。
半年ぶりに息子のマンションに入ったが相変わらず乱雑に部屋に物が散らばっている。
私の寝床を準備するといって電気カーペットを敷いてその上にタオルケット広げてくれた。なんぼ何でもこれだけでは風邪を引くと文句を言ったら自分が敷いていた毛布をシブシブとよこしてくれた。マクラはバスタオルで代用とわびしい寝床でこれなら駅前のビジネスに泊ればよかったと後悔しても後の祭りだ。22時頃には眠ったが1時には目が覚めてしまい家にいれば即冷蔵庫から睡眠剤のビールを取り出すのになあと思いながらモンモンとした夜を過ごした。