ハンカチ王子がデビューした

昨年の夏の甲子園で早稲田実業を優勝に導き今春早稲田大学に進学した斉藤投手（通称佑ちゃんまたはハンカチ王子と言う）が東京６大学の開幕戦でデビューした。過去に新人で開幕試合で先発したルーキーはいるようだが今から77年前の昔々のことである。現在は引退したが江川が法政大にいたときは東京6大学の試合はまだまだ人気があったがそれ以降はサッパリ人気が無くなってしまった。昨日の試合は開門前から行列が出来るほど観客が来たようだ。マスコミがこぞって取り上げるので大学野球連盟は収入増で久しぶりにウハウハ気分になったことであろう。東大相手に6回を１安打無失点の毎回8奪三振は一見すごいように思えるが相手が相手だ。佑ちゃんはスポーツ推薦で大学に入っているが方やは小学校までは野球をやったかも知れないが大学から本格的にやり始めた素人軍団である。野球エリート対勉強エリートが野球をすれば試合前から結果は容易に想像できる。アマチュア野球が盛り上がることは好ましいことで卒業するまでに是非とも４０勝して晴れてプロ野球に入団してもらいたいものである。願わくばあの江川の４７勝を超えてくれれば言うことなし。試合後の佑ちゃんはインタビューで「１球目は緊張しましたが、それからは平常心で投げられました。初めての大学のマウンド、投げさせてもらえてとてもうれしいです」と涼しい目元に市川雷蔵の面影を見た。
＜東京６大学：東大０－８早大＞１４日◇神宮