私が西原理恵子・著の『この世でいちばん大事な「カネ」の話』の本を手にした時は、
驚いたのである・・。
著作者自身が、装画、挿画をされ、そして書き文字までされ、
このような本もあったのか、としばらく眺めたりしていたのである。
http://www.rironsha.co.jp/special/kane/index.html
そして、この出版社に於ける紹介として、
【 西原理恵子さんによる、
活字一本勝負の画期的な一冊 】
【 なぜわれわれは、子どもに「金」の教育ができないのだろう!?
カネがなければ一家離散、カネがなければ一家心中。
カネがなければ人生、貧しい。これは真実だ、ああそれなのに。
経済学者やカネの地獄を見ないものにはけっして語れない、
そんな、カネと労働のリアルをみつめ、人生の根本を哲学する書。 】
このように明示され、私は目次をめくり、動顚したのである。
第一章 どん底で息でし、
どん底で眠っていた。
「カネ」がないって、
つまりは そういう
ことだった。
と著作者自身の独自の書き文字が踊っていたのである。
著作者はもとより漫画家であったのは改めて解かったが、
何よりも著作者の気持ちを素直に発露させる字体であり、思わず本編を読みたくなるのである。
本編に関しては、書評家・吉田伸子氏が綴られた記事、
前回に私は転記させて頂ただいたのが大半であるので、省略はするが、
これ以外に私は思わず目が止まり、しばらく考えされられたことを記載する。
作者が幼児に育った貧困の生活が綴られ、そして少女期にすさんだ街全体の中、
小学校四年生の時、同級生に誘われ、『真夜中のカウボーイ』と『イージーライダー』の二本立てを観た時、
少女にしては社会に対する感覚が鋭いのである。
【・・
社会の中に自分の居場所がうまくみつけられない人たちの話だった。
彼らなりに夢はあるんだけれど、
その夢も、ことごとく、うまくいかない。
両方とも最後は主人公は死んじゃっていう、どうしようもない話、
それなのに、そのときのわたしの心にはすごくしっくりきた。
そんなことは初めてだった。
「そうだよ! これが現実だよ!」
小学校四年生にして、わたしたちは、
どうしようもない彼らに心から共感して、興奮していた。
・・】
注)22、23ページより引用。
原文をあえて改行を多くした。
作者は昨今、《 世界の裏側を知りたい》と思い、カンボジアの首都プノンペンに於いて,
【・・
ここの郊外は・・あらゆる種類のごみが一緒に捨てられている・・
生ゴミだろうがプラスチックだろうが、アスベストのような有害物質だろうが、
一緒くたにぶちまけられ、うずたかく積み上げられ、山のようになっている。
「スモーキーマウンテン」という名前の由来は、
文字通り、その山から煙が立っているからなの。
ごみの発生するメタンガスで自然発火して、あちらこちらから煙が上がっている「煙の山」・・
そんなごみの山の中から、リサイクルするペットボトルと鉄をより分けて
集める仕事をしている女の子・・
もくもくと立ち上がる有毒の煙。
ツンと鼻をつく異臭。
視界はさえぎられて、ちょっと先でも、ほとんど見えない。
スモーキーマウンテンは、不衛生で危険なごみの山・・
だから、本当は、そんな小さな女の子がそこにいること自体がおかしい。
わたしも、こわかった。
・・
アスベストを防ぐためのマスクもない・・
子どもたちは何ひとつしらされないまま、裸同然の姿で、ひたすらごみを拾っていた。
だから、この子たちは長く生きられない・・
・・
ごみ拾いの仕事をするのは夜中。
昼間は暑いし、日に照りつけられたごみからの悪臭がひどくて・・
それで、その子たちは、夜中じゅう徹夜でごみを拾い集めて、
その賃金がたったの二百円。
・・】
注)206~208ページより引用。
原文をあえて改行を多くした。
作者はこのようなことを実感した後、
日本の子どもは恵まれ過ぎて、
【自分のやりたいことがわからない】って困惑する日本の子どもに戸惑いを感じる・・。
そして、作者は日本の現状にふれて、
【自分のやりたいことがわからない】ことが日本の一部に蔓延している状況の中、
【人はなぜに働くのか。どうして働かないといけないのか】の悩まれる方々で明示されたりしている。
本書は、書評家・吉田伸子氏が明記されたとおり、
泥臭くて力強くて、何より生身の言葉で説かれるその哲学である。
そして私は更に、本書には人生の教科書のように、作者自身の自己格闘の上に基づいた経験をされた結果、
人は生きていく為に『お金』に纏(まつわ)る殆どすべてが適言されいる。
私は齢を重ねた64歳の身でありが、改めて数多くを学んだひとりであり、
若い20、30代の方達はもとより、多くのお方に読んで頂きたい、
稀(ま)な人生の哲学書でもある。
驚いたのである・・。
著作者自身が、装画、挿画をされ、そして書き文字までされ、
このような本もあったのか、としばらく眺めたりしていたのである。
http://www.rironsha.co.jp/special/kane/index.html
そして、この出版社に於ける紹介として、
【 西原理恵子さんによる、
活字一本勝負の画期的な一冊 】
【 なぜわれわれは、子どもに「金」の教育ができないのだろう!?
カネがなければ一家離散、カネがなければ一家心中。
カネがなければ人生、貧しい。これは真実だ、ああそれなのに。
経済学者やカネの地獄を見ないものにはけっして語れない、
そんな、カネと労働のリアルをみつめ、人生の根本を哲学する書。 】
このように明示され、私は目次をめくり、動顚したのである。
第一章 どん底で息でし、
どん底で眠っていた。
「カネ」がないって、
つまりは そういう
ことだった。
と著作者自身の独自の書き文字が踊っていたのである。
著作者はもとより漫画家であったのは改めて解かったが、
何よりも著作者の気持ちを素直に発露させる字体であり、思わず本編を読みたくなるのである。
本編に関しては、書評家・吉田伸子氏が綴られた記事、
前回に私は転記させて頂ただいたのが大半であるので、省略はするが、
これ以外に私は思わず目が止まり、しばらく考えされられたことを記載する。
作者が幼児に育った貧困の生活が綴られ、そして少女期にすさんだ街全体の中、
小学校四年生の時、同級生に誘われ、『真夜中のカウボーイ』と『イージーライダー』の二本立てを観た時、
少女にしては社会に対する感覚が鋭いのである。
【・・
社会の中に自分の居場所がうまくみつけられない人たちの話だった。
彼らなりに夢はあるんだけれど、
その夢も、ことごとく、うまくいかない。
両方とも最後は主人公は死んじゃっていう、どうしようもない話、
それなのに、そのときのわたしの心にはすごくしっくりきた。
そんなことは初めてだった。
「そうだよ! これが現実だよ!」
小学校四年生にして、わたしたちは、
どうしようもない彼らに心から共感して、興奮していた。
・・】
注)22、23ページより引用。
原文をあえて改行を多くした。
作者は昨今、《 世界の裏側を知りたい》と思い、カンボジアの首都プノンペンに於いて,
【・・
ここの郊外は・・あらゆる種類のごみが一緒に捨てられている・・
生ゴミだろうがプラスチックだろうが、アスベストのような有害物質だろうが、
一緒くたにぶちまけられ、うずたかく積み上げられ、山のようになっている。
「スモーキーマウンテン」という名前の由来は、
文字通り、その山から煙が立っているからなの。
ごみの発生するメタンガスで自然発火して、あちらこちらから煙が上がっている「煙の山」・・
そんなごみの山の中から、リサイクルするペットボトルと鉄をより分けて
集める仕事をしている女の子・・
もくもくと立ち上がる有毒の煙。
ツンと鼻をつく異臭。
視界はさえぎられて、ちょっと先でも、ほとんど見えない。
スモーキーマウンテンは、不衛生で危険なごみの山・・
だから、本当は、そんな小さな女の子がそこにいること自体がおかしい。
わたしも、こわかった。
・・
アスベストを防ぐためのマスクもない・・
子どもたちは何ひとつしらされないまま、裸同然の姿で、ひたすらごみを拾っていた。
だから、この子たちは長く生きられない・・
・・
ごみ拾いの仕事をするのは夜中。
昼間は暑いし、日に照りつけられたごみからの悪臭がひどくて・・
それで、その子たちは、夜中じゅう徹夜でごみを拾い集めて、
その賃金がたったの二百円。
・・】
注)206~208ページより引用。
原文をあえて改行を多くした。
作者はこのようなことを実感した後、
日本の子どもは恵まれ過ぎて、
【自分のやりたいことがわからない】って困惑する日本の子どもに戸惑いを感じる・・。
そして、作者は日本の現状にふれて、
【自分のやりたいことがわからない】ことが日本の一部に蔓延している状況の中、
【人はなぜに働くのか。どうして働かないといけないのか】の悩まれる方々で明示されたりしている。
本書は、書評家・吉田伸子氏が明記されたとおり、
泥臭くて力強くて、何より生身の言葉で説かれるその哲学である。
そして私は更に、本書には人生の教科書のように、作者自身の自己格闘の上に基づいた経験をされた結果、
人は生きていく為に『お金』に纏(まつわ)る殆どすべてが適言されいる。
私は齢を重ねた64歳の身でありが、改めて数多くを学んだひとりであり、
若い20、30代の方達はもとより、多くのお方に読んで頂きたい、
稀(ま)な人生の哲学書でもある。