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枚方市の「市芸術文化振興条例案」 市民は今年も大いに発信します萎縮・自粛とは無縁です

2014-01-23 14:19:07 | 月刊『平和がいちばん』
 今年の第1号の「平和がいちばん」の1面の紹介です。批判精神の必要性を訴えました。以下がその内容です。

現 在、枚方市では「市芸術文化振興条例案」なるものが検討されています。その目的は「芸術文化の振興に関し、市民や芸術家や市の役割を明らかにする」として、市民の役割には「担うものとする」とか「努めるものとする」などの文言が並び、市内在住の芸術家にも同じ役割が書かれています。そして市は「振興計画」を策定し、「振興審議会」を置くとしています。

 「文化芸術振興基本法」(2001年)があります。この法律は国と地方自治体の責務を定めているので、国民や芸術家などに責務を説いているものではありません。国(政府)も口にしていない芸術文化への関与を、市長は市民や芸術家に課そうというのです。市の条例案に対して「余計なお世話」というのが的確な評価です。

 文化芸術活動は人間の精神を表現する活動です。この根源的な行為は誰かに強いられて行うものではありません。また抑制されるものでもありません。そして芸術文化は「権力から自由である」ことが基本です。第二次大戦中、どのような文化芸術が推奨され、逆にどのような文化芸術が弾圧されたか、それを検証すればすぐわかることです。戦争を賛美する従軍作家が華々しく扱われ、反戦作家には投獄や拷問が待っていました。権力に庇護された文化芸術が、戦争の実相や庶民の生活実態から目を背け、ますます権力を翼賛していったことはどの時代でも同じです。
 
 市長が市民や芸術家にあれこれ役割を課すことは不要です。不要以上に本当の文化芸術を高めることを阻害するものです。市長の役割は、市民がそれを創造し享受することが日常的にできるような環境づくりです。文化芸術に触れることのできる機会や施設、発表することのできる機会や施設を増やすための施策が求められているのです。その一例は、生涯学習市民センターを市民にとってより使用しやすい施設にすることです。

 自民党・公明党の数の横暴によって「秘密保護法」が成立しました。市民の活動に自粛と萎縮を狙うものですが、こんな時こそ旺盛な批判精神を文化芸術の分野でも発揮しましょう。

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