平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会共同代表 大田幸世 平和が一番 市民の広場「ひこばえ」

枚方市を住みよいまちに☆原発NO!☆福祉・介護「すずらんの集い」☆枚方市駅前再整備は凍結☆市議会を変える高松まさ子

義兄である関西大学元経済学部教授 安喜博彦さんのご冥福を祈ります

2014-03-31 21:31:01 | 政治 平和活動
 今日は、学園前に住む義理の兄の安喜博彦さんの葬儀だった。3年間の病気と闘い、安らかな死を迎えられた。自宅で、静かに息を引き取られたという。74歳だった。
関西大学の経済学部の教授であり、死ぬまで研究者だった。「アイスランドからの警鐘」という著書が1年前に出版された。その訳者が、安喜博彦さんだった。私には、非常に難しいと感じつつ、国家破綻が現実になった国々が問題になっていたこともあり、興味を持ったのを覚えている。
 アイスランドの最大の銀行の主任エコノミストであったアウスゲイル・ジョウンソンにより、現場の当事者として北欧の小国アイスランドが、世界的な金融帝国へ変貌を遂げたが、2008年秋、金融崩壊の激震地として1週間のうちに国そのものが破綻した。漁業と温泉しかなかった国が1990年代以降グローバル金融ビジネスへ参加し、繁栄を誇り、しかしついには国際通貨基金(IMF)の支援を求めるようになったの過程が丁寧に描かれている。
 今日の葬儀場には、安喜博彦さんの著書が数冊並べられていたが、この本ももちろん並べられていた。この本は、博彦さんとその娘や息子の共同の作業だったようだ。原書にはない、画家である娘が描いたアイスランドの風景写真や絵が挿入され、出版会社に働く息子と相談しながらのやっと、出版を実現されたという。病と闘いながら、研究者であり続けた義兄の冥福を祈りたい。そして、介護に精一杯だった家族に人として「感謝」したい。

福島から子供達が到着します。保養の取り組み やんちゃっ子ひらかた 

2014-03-29 08:25:28 | 保養の取り組みやんちゃっ子枚方
 今日、午後3時過ぎに、福島から子供達とお母さんが京都駅に到着する。元気な顔が見られると思う。今なお福島原発の事故は収束せず、放射能の健康への危険性は、明らかになりつつある。少しでも健康が蝕まれないように、カラダに免疫力を取り戻す「保養の取り組み」。短期間だから、どれ程の役に立つかわ分からないが、思いつきリ、カラダを使い、心を解放してほしい。宿泊先は、日本基督教団 香ヶ丘教会。近所の公園での外あそび、「太陽が丘」でのアスレチック、京都の清水寺、鴨川を散策等、5泊6日を、ゆったり、過ごしてほしい。
 4月2日には、御殿山きらぼしクワイエルの方による「ハンドベルコンサート」が行なわれ、地域とのつながりをつくり「やんちゃっ子」を支えてくださる。
 中学生の「女の子」の参加もあり、時間があれば、楠葉モールを案内してもいいかなとも考えている。
 

お互いの違いを前提に多様性を認めあうことのできる社会を・切捨て教育に抗い続ける元高校教員山田光一さん

2014-03-23 22:55:21 | どこでも誰にでも、放射能健診の実施を要求
 学校のあり方が問われている。しかし、何が問題なのかは、はっきりしていないかもしれない。教員や保護者により蓄積されてきた「大切なもの」を社会的に確認することが、必要だとあらためて思う。「平和がいちばん」3月号の取材をする中で、地道に子ども達と関わる教員に頭が下がった。 以下、「平和がいちばん」3月号から・・・

 山田光一さんの36年の教員生活は、多くの困難を抱えた生徒と向き合う手探りの毎日だった。退職後の今、教員生活での生徒とのかかわりの積み重ねの中で「互いの違いを前提に、多様性を認め合うことが社会を良くする基本」との確信に至っている。

 10歳までは東大阪市で過ごした。戦地からの帰還者が近所にいた。彼が戦場での行為を反省もなく語るのを聞き「戦争とはこういうものだ」と子供心に焼きつけられたという。60年安保で史上空前の国民的大運動が闘われた時代は「安保反対」のプラカードが家の玄関に置いてあり、「安保反対ごっこ」をして遊んでいた記憶がある。大学時代は「沖縄返還」闘争・ベトナム戦争反対の闘いの昂揚があり、熱心に関わった。ベトナム戦争は、ベトナム人民が世界最強のアメリカに勝利するという劇的な出来事だったと振り返っている。
 大学卒業後、高校の教師になった。東淀川区の高校に勤務。後に「困難校」と呼ばれる「荒れている」高校での教育のあり方が問われることになる。多くの中学から「番長」が集まり、生徒間の序列がすぐにできるという状況だった。比較的貧しく、また家庭的にも恵まれない環境の子どもが多く、在日の生徒の割合も高かった。こうした被差別の立場にある子ども達が自らの「荒れる」原因は何かを考え、社会的立場を自覚していける人権教育や在日の文化・言語を学びあう場をつくる取り組みも開始された。また、障害者も健常者も共に学び共に生きるという教育運動が始まった時期だった。いくつかの高校でも障害児の受け入れが試みられ、また普通学校で定員割れが起こると障害児が入学できる状況が、運動の力で作られはじめていた。

 クラスの集団づくりは難しかったが、うれしい思い出もある。卒業した数年後に、一人の卒業生が訪ねてきた。彼は在校中に自閉症の生徒を陰でいじめていたとのこと。しかし卒業後にある施設で働き、障害者とかかわる中で、当時の自分の行為を思い出してそのことの意味に気づいたという。在校当時はその生徒のイジメ行為には気づいていなかったし、あまり深いかかわりはもてなかった生徒であったが、卒業してからそのような過去の行為に目をそむけることなく、あやまりたいという彼の言葉に感動したという。卒業生は今も、その障害のある友人と付き合い、保護者が亡くなった今は友人を支える存在にもなっている。山田さんは、「成果はなかなか見えないが、生徒同士が卒業後、支えあえる関係になれる。学校生活で、あまり分かっていないと思えた子どもが、そのように変わることができる。政治は、なかなか良くならず、光が見えない中で、この変革は大きな希望になった」と語っている。

 今、彼は、「日の丸・君が代」不起立問題に深くかかわっている。「起立しない教師、生徒、保護者の行為を排除でなく、認められる社会にしたい。『日の丸』が直接戦争をイメージできない世代が多数になったが、戦争の記憶がうすれる中でこそ、『種』を残しておきたい」と。また、中学卒業後に生きる場所がなくなる子ども達がいる一方で、生徒や学校を成績で切り捨てて競争をあおる教育が進められている中で、「障害児や全ての人が社会的に互いに認め合える、寛容な社会をつくること」が夢だと語っている。

山田さんは 趣味は特にない」とがらも、好奇心は旺盛で、忙しい合間をぬって、あらゆる傾向の書物を手にしている。彼の部屋は書物であふれとの話が伝わとの話が伝わってきいる。 取材・文おおた幸世

枚方市議会の議員活動を規定するシステムは、市民の意見が反映できる民主的なものでしょうか?

2014-03-18 22:51:54 | 月刊『平和がいちばん』
         「平和がいちばん」3月号より

     主権者である市民からよくみえる透明性の高い市議会へ

 市議会は市民が選んだ議員で構成されています。市議会は手続きにおいても、論議される内容においても高い透明度が求められます。
 今、枚方市議会で『議会基本条例案』が審議されています。この案には多々問題があります。最大の問題点は、現在の議会で慣行とされ、この案でも継続が示されている「会派」優先の議会運営です。これが議会の透明性を低いものにしています。
 選挙の時、有権者は個人の「名前」で投票します。個人名で選出され議席を持ちその責任を果たすのが市会議員です。ところが当選すれば「主義主張が同じ」とする3人以上で「会派」を組み、議会はその会派を中心に運営されています。「会派」に所属していなければ、①予算・決算委員になれない、②市長の年間市政運営方針に対して質問できないなどの差別扱いを受けます。 
 議会には「会派代表者会議」なるものがあり、市民には非公開で議事録もありません。この秘密会で運営や意見集約など重要なことが決定されています。市民には「ブラックボックス」です。このように議員個人ではなく会派優先の市議会でいいのでしょうか。効率的な議会運営のためとの説明ですが、たかだか34人の意見集約など全体議論を尽くせばいいのです。そして会派優先は、議員個人の責任を覆い隠すものとしても作用しています。

 議員一人ひとりの主体性を奪うことは、市民主権に相反することです。また選挙時の公約や日頃の発言と議会内での態度が異なる場合も出ています。議員の公約と所属する会派の意見のズレは、議員個人の考えが優先されるのは当然ですが、現在の会派優先では選挙民を裏切っていることになります。また『議会報』も議案や決議案に対する賛否は会派ごとの記載で、議員個人の意見が市民から見えなくされています。

 市会議員34名は平等な資格を持っています。議員個人を中心に議会運営することが、市民にとって透明性の高い、議員にとって自らが有権者の付託に応えられているか常に検証することにつながります。透明度の高い議会へ改革を。