平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会共同代表 大田幸世 平和が一番 市民の広場「ひこばえ」

枚方市を住みよいまちに☆原発NO!☆福祉・介護「すずらんの集い」☆枚方市駅前再整備は凍結☆市議会を変える高松まさ子

枚方の共生教育を担った元教員の話を聞きました

2010-11-17 21:50:59 | 政治 平和活動
 久々に学習会で大阪まで行った。枚方の元教員で、朝鮮問題を通じて人権教育をされた方が講師。今春高校の無償化が実施されたが、朝鮮学校は適用除外になった。これに対し、適用されるように精力的に取り組まれていた。数回北朝鮮を訪問されている。話の中で北朝鮮で普通の人が生活している現実を見ず、日本のマスコミの悪意に満ちた報道内容の異常さや、北朝鮮というと拉致問題があり、すぐに制裁という声が出るが、本当の解決への道は国同士の関係の回復し交渉しかないという「当たり前」でありながら「当たり前にならない」現状が理解できた。 
 今の朝鮮学校は、国から一切の補助を受けていない。都道府県及び市区町村からの助成金も、日本公立学校と比較すると10分の1以下。私立の3分の1ほど。保護者の方も大変だ。
 彼女の朝鮮問題への関わりは、枚方市で障害者差別や同和差別を社会的にとらえて共生・人権教育を教育現場で作り出そうとしていた時期だったようだ。一人の在日の生徒と出会った時、子ども達は平等に教育を受ける権利があると自ら担任を希望し、家庭訪問を繰り返し家族と心を寄せ合う経過を話されたが、彼女のような気質こそが、まさに枚方の共生教育を豊かにしたのだと分かった。朝鮮問題ばかりすると保護者からの批判や、地域新聞からの誹謗中傷もあったようだ。退職後も様々な問題にぶつかりながら朝鮮人問題に関わり続け、枚方で「あんにょんサヨナラ」「俺の心は負けていない」等の真正面から日本人に朝鮮との関係を考えさせる上映会を開催されている。その姿勢に学びたいと思う。 
 今、教育は格差・競争教育の方向に舵を切っている。子どもの心に「共に生きる」という基本的人権を学ぶ教育を作り出した、枚方の教育の蓄積をこれ以上潰されてはならない。そんな思いが深まった学習会だった。 

0歳から90歳の参加者で尊延寺の農園で団子汁を楽しみました。

2010-11-14 16:33:32 | 政治 平和活動
 昨日13日は、枚方尊延寺にある畑で団子汁を楽しんだ。尊延寺のバス停から徒歩15分ほどの里山の一角。友人の連れ合いが、畑で農作物づくりをされている。この周辺は、何度か訪問しているが、穏やかな気分になる。9時に到着したメンバーで里芋や白菜を収獲?した。大きな鍋に豚やカシワのミンチ肉や魚をいれた団子や揚げ、豆腐とたつぷりの野菜をいれて煮込んだ。もちろん取たての野菜も充分いれた。今までに何度も収獲野菜を頂いている。その度に食材を活かす調理方法を考えるが、野菜自身の新鮮な美味しさは、は、なにものにも変えがたい。野菜は、食材には欠かせないもの。このような畑は、大切にしなければと思う。
 0歳から90歳の20人程の参加者同士、団子汁をおかわりしながら自己紹介をした。初対面同士も多かったが急速に親しくなった。
 今後も、地場の野菜を楽しみ、地産地消に大切さを考えたい。

「平和がいちばん」11月号の作業中です

2010-11-11 09:59:17 | 政治 平和活動
 毎日が、早く過ぎている。暑い夏だったが、もう冬の気配を感じている。幼保一体化の動きが加速しそうだ。「平和がいちばん」でも取り上げてみた。枚方市の保育所建設の経過を調べたが、多くの市民の取り組みの成果が枚方の子育てしやすい町の基本をつくったと分かる。

・・保育所の待機児に見られる子育て施策の貧困・・・ 
孫を連れて帰国している娘が、楠葉にある私立保育所の誕生会や園庭開放している市立保育所に参加した。多くの母親が参加し、子どもに関する会話ができたと喜んでいる。保育所は働く親を持つ子どもだけでなく、地域の子どもにも徐々にオープンになっている。また、「乳幼児のお母さんが孤立しないよう」にとNPOを立ち上げたり、子育て支援のポランチアに参加したりと献身的な友人がいる。少しづつ「子育てを支えあう」町づくりが、進んでいるのだろうか?
保育所に入所できない待機児が問題になっているが、待機児の解消を目的の一つとし政府は、幼保一体化の関連法案を来年の通常国会に提出しようとしている。10年間で幼稚園(約1万3000施設)と認可保育所(約2万3000施設)を廃止し「子ども園」をつくるという粗っぽい内容。満3歳から小学校就学までの幼児対象の教育施設である幼稚園と0歳から対象とする児童福祉施設である保育所の各々の蓄積を考えない安易な方法には驚く。
枚方では、60年代共同保育所の保護者の運動が実を結び、香里団地保育所では大阪府下で始めて乳幼児保育が始まった。京都と大阪の中間にある枚方市民だからこそ切実な12時間保育や病時保育の開設等、市民運動が子育てしやすい枚方市をつくりだした。また、全員入所を前提とする市立幼稚園開設の運動も起こり、1年1幼稚園、1保育所が建設されていた。しかし、この10年ほどで幼稚園の廃園や保育所の民営化が財政難を理由に急速に進められた。あらためて枚方市の乳幼児教育の経過を振り返ると「早い時期に子どもを集団保育の場所に出したい」「低額で、身近な場所で子供を教育した」という保護者の粘り強い取り組みが、町づくりに大きく影響を与えたことが分かる。
「子育て施策」は人を育てる原点であり、町づくりの大きな柱。コスト削減を理由に安易に切り捨ててはいけない。乳幼児保育を定着させた枚方市の先輩の蓄積を大切にし、待機児解消を、全ての子どもに「安心して育ちあう場」を地域から保障することにつなげたい。