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枚方市を住みよいまちに☆原発NO!☆福祉・介護「すずらんの集い」☆枚方市駅前再整備は凍結☆市議会を変える高松まさ子

枚方市香里ヶ丘中央公園に建設予定されていた美術館条例が廃止されました

2016-12-22 09:07:52 | 枚方市美術館問題

12月18日の沖縄・高江から「ヘリパットいらない」住民の会の清水さんご家族が参加された「沖縄に基地はいらない!戦争・憲法改悪許さない」集会の様子

 香里ヶ丘中央公園に建設予定だった枚方美術館建設は、12月20日の市議会の条例案廃止が可決されたことにより、「最終解決」した。
市議会で2度も建設推進を可決された事項が、市民の熱意ある運動で、建設を止めたことから、私は、市は、市議会は何を学んだのか。それを知りたいと思い市議会傍聴をした。

内容は、◆議案74号 枚方市立美術館条例の廃止について     ◆議案76号 和解について

 和解案は、枚方市と寄付者との覚書の放棄  権利放棄、双方とも負担を求めない、請求しない  情報をもらさない そして 寄付者が他市に美術館を建設する場合は、運営に協力する。協力内容は、枚方市所有の美術品の貸し出し、職員支援、寄付者の美術品の寄託引き受け延長

結果は、★議案74号 →賛成多数(2名棄権)
★議案76号 →賛成多数(3名反対・2名棄権) で両議案とも可決されました。

一般質問で出された議員の意見は、根本的には、市長の意向にそった内容が多く、市民よりも寄付者側に立ち、美術館建設の白紙を遺憾に思う 「寄付者」の善意が誹謗中傷にさらされ、こんな結果になり残念というものだった。

また、座り込みの妨害行為は容認ならないものでありながら、一部反対市民によって覆されたのは遺憾であり、賛成は苦渋の判断であり、4コミュニティ会長は地域の総意であるのに、美術館建設を希望する市民の要望が実現しなかった残念という意見も出された

 議員の意見は、2度の議決や美術館建設をやめる市民からの請願も否決しているのに、今回の市長や行政の出した結果は議会を無視であり、行政との間の信頼関係が壊されたというもの。なんら事の本質がわからず、議員としての反省はなく、行政の判断ミスや市民に責任を押し付けている。人ごとのように美術館のビジョンがないということを批判するのだから無責任すぎる。当該の市民の声を真摯に受け止めて議会に活かす。その役割を忘れて「行政を信頼していたから」は、ないでしょ。


また、76号の和解の4の項目が市議会に報告なく、寄付者に私信ともとれる文章に市長の公印を押し、寄付者に渡していることが、傍聴者にも分かり、なんという不明朗な交渉をしているのかと知り、唖然とした。このような体質が、今回の問題を引き起こした原因の一つなのに、体質は変わっていない。

 あまりにも市民無視 市民不在だった事、長期的な税金の使われ方に対しても市民は気づき、自然を守りたい、子どもたちのためにという様々な熱い思いが、硬直した行政と市議会の関係に大きな問題点を投げかけた。生かしてほしい、この教訓を。 

枚方寄付の申し出のあった美術館について 枚方市議会の総務委員協議会に参加しました

2016-12-08 22:37:25 | 枚方市美術館問題
 枚方市香里ヶ丘中央公園に建設予定されていた美術館建設は白紙になったが、市議会との関係は、解決されていない。2度にわたり市議会は、建設をすすめる議決をしているのだから。負担付き寄付の議決と美術館条例の議決。前市長の時とはいえ、当時建設に賛成した議員も多い。市民の2年間にわたる反対の運動の中、新市長が美術館問題の凍結を公約にして当選したことは、枚方市民は、美術館建設をNOと判断したということ。
 私は、議員の方々がどのように自分の責任を考えているかが気になったので、傍聴した。しかし、残念な発言しかなかった。「枚方市の職員の熱意がたらない。理念がない」と行政側に責任を擦り付ける議員の発言が続いた。反対した市民は、建設後の税金の使われ方にも警鐘を鳴らし、自然破壊も理論的に訴えた。熱意も議員や職員を超えていた。
 こんな献身的な市民が住まう町枚方こそ、拍手をしたい。
 大半の議員の方々、枚方市の職員の方々、この市民の力を市政に活かす「市民参加の町」づくりの大切さを学んでほしい。心から思う。

枚方美術館問題の公園見守り隊 現地での最後の集まりに参加しました

2016-08-29 14:17:44 | 枚方市美術館問題
 台風の影響が心配されましたが、今日は美術館建設に反対する中央公園の見守り隊の最後の現地での集まりでした。ちょうど2年前の8月29日に「現地の見守り隊」が開始されましたが、計画が白紙になるという結論がだされ、市民の努力が100%みのりました。
 代表の古谷學さんは、「はじめは知らないもの同士でしたが、誰もが様々な力をお持ちの方々でした。市役所から感謝状がほしいぐらいです」という趣旨の挨拶をされました。
 私は、楠葉、長尾、牧野に住んで、「美術館計画は白紙に」趣旨に賛同し、署名等の取り組みに参加されていた方のメッセージをよせがきにし、見守りたいの方に手渡しました。
 途中、雨が降りだしましたが、多くの方々にとり、私にも記念になる日になりました。

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感動!枚方美術館問題 諦めなければ声は届くんやなぁ 子供の声に励まされます

2016-08-24 09:22:21 | 枚方市美術館問題
 枚方の美術館問題は、市議会の条例問題を残しているが、「平和がいちばん」8月号に投稿された文章を見ると、建設予定地の香里ヶ丘中央公園であそびたいと期待していた幼い子供たちの姿が見える。公園が戻り本当に良かった。その投稿は・・・

 諦めなければちゃんと声は届くんやなぁ

 1年半前、美術館建設予定地の森が舞台の絵本『アラカシのもり』をかきました。「今日にも木が伐られるかもしれない」という危機感を抱く毎日。森を守るために自分には何ができるだろう。絵本はその一つの答えでした。
 息子は階段でおやつを食べるのが大好き。友達やお姉ちゃんと一緒に、果物を食べたり、パンを食べたり。そんな幸せなひとときを絵本にもこっそり描きました。喋れるようになってからは、森のフェンスの前を通るたびに「階段でおやつを食べたい」と言うように。あの頃のこと、覚えてるんだ。度重なる市への署名に「かいだんでおやつをたべたい」と毎回代筆でコメントを添えました。
 
 7月6日。フェンスに貼り紙があるという知らせを聞き、急いで駆けつけると、「7月7日撤去します」とのこと。夢じゃないかと 何度も声に出して読み返しました。もうもう嬉しくて。涙で字が滲んで見えました。その夜は、家族で前夜祭。この2年間、森をめぐる動きを見ていた中1の娘も、「スゴイ!」「友達にも報告せなアカン!」と喜び爆発。諦めなければちゃんと声は届くんやなぁ、と娘が話すのを聞いて、頑張り続けてきた背中を見ていてくれたんだと。子どもたちにとっても、とても身近だった今回の美術館問題。活動のすべてが生きた勉強になったのではと思います。何もかもが嬉しくて、親子で何度も乾杯しました。

 7月7日、朝から息子と森へ。みんなが見守る目の前でフェンスがどんどん外されていき、あぁ、夢じゃなかった、と。荒れた森が手入れされ、夕方になってようやく中に入れるようになると、息子はすぐに階段へ。ささやかな夢だった「階段でおやつ」。長くて困難な道のりだったけど、夢が叶う日が来た・・・! 見守り隊の方たちも一緒に喜んでくださり、とんがりコーンで「カンパーイ!」。今までの月日が頭をよぎり、感無量。みんなの力で森が市民のもとに戻り、息を吹き返し、みんなが笑顔に。一生忘れられない一日になりました。

枚方美術館問題白紙に 今、 市議会が問われている

2016-08-22 17:58:10 | 枚方市美術館問題
 7月7日美術館建設予定地を囲んでいたフェンスが枚方市により取り払われました。本当に嬉しいことです。2年にわたる公園の見守り隊も8月29日(10時から)の集まりが最後になります。大きな闘いだったと思います。市民の会「平和がいちばん」の8月号の1面を紹介します。

 香里ケ丘中央公園に計画されていた美術館問題は一応の決着を見ました。市長は議会で計画の白紙撤回を示し、公園の木々を取り囲んでいた工事用フェンスも7月に撤去され、原状に復旧されました。8月4日、市民代表と会見した市産業文化部長は「市民無視で進めてきたことは反省している」と述べました。

 市長と市議会は“二元代表制”で、より良い町をつくるため市民から選ばれたそれぞれがお互いにチェックし 合います。美術館問題の発端とその後の混乱は、あげて前市長の独断による計画導入でした。それは今や誰の目にも明らかです。一方、市長の独裁的な行政運営に市議会がチェック機能を果たしたのかという疑問が市民には残っています。

 14年3月の「寄付」を受け入れた議会では美術館計画の不透明さなど多くの疑問が噴出し、賛成した議員すら「負の遺産になる可能性が高い」と指摘しました。年間数千万円の運営費の負担や香里ケ丘の地域活性化につながるのかという疑問を賛成議員も払拭できないまま動き始めたのです。新市長が白紙撤回を示した全員協議会での討論では、計画推進の議員はこの問題が混迷を深めたのは「枚方市が、私も含めてですけれど、どういうふうな美術館かということを詰めてこなかった」からだと総括しています。また「覚書」締結後に美術館の先進地視察をした議員は、建設計画の目的・コンセプトや運営経費などに問題があるとして「枚方市の美術館の在り方が恥ずかしく感じる」と報告しています。

 賛成していた議員のこれらの発言や文書に接すると、市民は「あのまま建たなくて良かった」と心底思います。未成熟な議論で建つ美術館にも、飾られる美術品にも不幸です。その費用を長年負担し続ける市民はもっと不幸です。ここから示される教訓は、市長が示す方針や具体策について納得いくまで議論が尽くされる市議会でなければならないということです。                    以上