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枚方市を住みよいまちに☆原発NO!☆福祉・介護「すずらんの集い」☆枚方市駅前再整備は凍結☆市議会を変える高松まさ子

施設「このゆびとーまれ」(富山市)訪問記―すずらん通信の紹介

2018-02-13 10:17:38 | 介護・福祉すずらんの集い
 2025年問題。高齢者が増える社会になる。これは、ずいぶん前から言われていること。友人のケアマネジャーの松田久子さんが、この事態に対してなんとかしなければと、結成したすずらんの集い」 その会報を紹介したい。1面は、富山市にある「このゆびとーまれ」を訪問した方の報告。心が温まる内容・・・。

 閑静な住宅街に案内板を見つけてから回ること数分、やっと見つけたのは予想外のありふれた民家でした。11月23日、祝日にもかかわらず多くの利用者のにぎわいが玄関口にまで伝わってくる。室内に入ると数人の方が思い思いの姿勢でなごんでおられる。テレビを見ているお年寄り、ティッシュを際限なく丸めている娘さん、無心に折り紙を折っている女性は50代かな? それぞれが別々のことをしながら、何となくまとまっている感じ。

  部屋の奥にはダウン症と思われる4~5歳の幼児が横たわっている。「前もって知らせて頂けると案内もできたのですが・・・」と申し訳なさそうに言って下さったのは代表の惣万(そうまん)さん。この施設は看護師を退職した彼女が仲間3人で立ち上げられたとか。

 ショートステイもできる向いの建物には何人かのお年寄り、奥の部屋では中学生らしい子どもたちがテレビゲームに興じている。帰り際に3年生くらいの小学生が人なつっこく話しかけて来てくれました。「赤ちゃんからお年寄りまで、障がいがあってもなくても、ひとつ屋根の下で『家族』のような温かい時間を一緒に過ごしてみませんか?」とうたう通り、昭和の大家族のような雰囲気でした。.

 車で10分ほど離れた場所にある「このゆびとーまれ茶屋」では、ショートステイ、グループホームも。ほんの数分の、それも“飛び込み”の見学ともいえない見学でしたが、気軽に奥の部屋まで通してくれ、どの職員さんも笑顔で応対してくれたのが印象的でした。   (このゆびとーまれ全景)
 清々しい気持ちで外に出れば初冬の青空。遠くに見える雪を頂いた白山連峰。肩を寄せ合うように暮らす富山平野。厳しい冬を乗り越えるためにもホットな寄り場とつながりが大切にされているのです。そのお手本のような施設「このゆびとーまれ」。市民が行政を動かし、民営だからこそできる温もりのある運営をしているのではないかと推察しました。「富山型」地域の財産ですね。枚方もこうありたい。*****************(以上)

「このゆびとーまれ」は、必要なときに誰でも利用できる「民営デイケアハウス」として、平成5年にスタートしました。平成10年には県独自の補助金が交付され、行政と連携した「富山型デイサービス」を全国に先駆けて実践してきました。子供も、お年寄りも、障がい者も、いろんな人がお互いに支え合いながら、地域の中で自分らしい暮らしを続けられるように、小規模であたたかい、「ふつうの日常生活」を「このゆびとーまれ」は大切にしています。
(このゆびとーまれ」パンフより)

枚方市の図書館行政を考える会等の枚方市議会に対する「陳情書」・・指定管理者制度導入への危惧

2018-02-12 22:57:41 | 枚方市図書館・生涯学習市民センター
 「社会教育の町」枚方市は、過去のものになったのだろうか? この4月から枚方市の生涯学習センター・図書館に指定管理者制度が導入される。
「平和がいちばん」に枚方市議会に提出された「陳情書」を提出団体の了承を得て掲載されている。多くの方に伝えたい。以下・・陳情書


 4〇年の歴史、社会教育の先進都市の誇りをもった枚方の図書館、生涯学習を後退させることにならないよう図書館行政の充実を求めます。私たち市民は図書館が知る自由を保障する「知の拠点」として直営運営を強く希望します。来年度から図書館・生涯学習市民センター複合館6館への指定管理者制度導入に向けて準備が進められています。以下のことを要望します。 
一.(略)

二.指定管理導入後の縮減効果が認められません。導入後五年間の財政縮減効果は二千二百万円ということです。一年一館約七四万円で前回の蹉跎・牧野導入の時は一年一館八二万円でしたから効果は下がっています。今後も人件費などで経費は上がっていくと予想されます。また、六館一括でなく複数の業者が入ることで中央館のコントロールはむずかしくなり、行政当局は「中央図書館のさらなる強化が必要」と言われています。そのために人件費その他の費用がかかり経費はより高くつくことになります。

三.中央館、各分館の連携、協力のもとの一体的運営計画を示してください。三つのグループに分けて指定管理業者を決めました。行政当局は「異なる業者間で切磋琢磨して良いものがうまれる」と言われますが、図書館運営は各館どうしの日常的な連携、協力の下で密に連絡、相談をしながらスムーズな運営ができてきたのです。図書館運営の現場に競争はなじまず逆に阻害要因となります。

四.図書館運営は地域とのつながり、継続性が大切です。正規司書がカウンターに常駐することで市民の図書館になります。継続性のある計画を示してください。蹉跎・牧野二館の指定管理業者の構成員であったJTBが二年で降りています。このように民間に任せた場合、五年の指定管理期間が終わると変わる、非正規の契約社員は数年で変わる。地域とのつながり、図書館運営でも継続性、積み重ねの上に発展させるということが難しくなります。もっとも大事なのは経験を積み重ねた人材の安定的な配置をすることです。それができなくなる。ここが最大の問題点、危惧されるところです。
五.(略)                                   以上

 財政的にも効果がない制度の導入は、やめた方がよい。この立場に立つ枚方市に変わってほしい。 
 

自衛隊は軍隊です 平和憲法こわさないで

2018-02-11 21:02:36 | 月刊『平和がいちばん』


 
沖縄・名護市長選挙は、残念な結果になった。しかし、その実態は、.与党自民と企業の恐ろしいほどの名護市民への「働きかけ」があったと、聞こえてくる。辺野古の「へ」字も言わずに、争点隠しをおこなった。名護市に財政事情も「うそ」をつき、おそろしい「選挙戦」だったということが、伝わって来ている。現地では、基地の工事を進めさせない座り込み行動が、選挙投票日の次の日から行われている。出口調査にもあるように民意は、変わらない。
「平和がいちばん」2月分の1面は、多くの方に伝えたい内容・・。

安倍首相が憲法改正発議への意欲を語り、今国会は戦後初めて改正発議を許すのかが最大の焦点になります。現在の自民党案では、参院選合区解消や教育無償化なども上がっていますが、9条に自衛隊を明記することが最大の狙いであることは論を待ちません。現9条は「戦争放棄」「戦力不保持」「交戦権否認」が規定されています。自民党内には2項を削除して「国防軍」を書き込む強行案もありますが、2項は残し3項に「自衛隊」を追加するのが安倍案です。この案は国民に「まだまし?」と容認されやすいと考えているのでしょうが、自衛隊と「戦力」との関係がまったく不明確です。安倍首相は「自衛隊の任務や役割は変らない」と言います。そうであるなら憲法」を触る必要はまったくありません。

 「安倍改憲」を支援する「日本会議」は、“自衛隊ありがとう”を前面に「憲法に自衛隊明記を」の運動を行っています。使われる写真は被災住民を背負い救出する場面。自衛隊の主な仕事は「災害救助」と錯覚させる狙いです。しかし自衛隊は軍隊です。世界で7番目の軍事力を持つ武装組織です。「戦争法」で集団的自衛権行使も可能になり、日本が攻められてもいないのに他の国-特に米国の戦争に加担して世界のどこへでも派兵・参戦できる軍隊です。日本の自衛隊員が他の国で人々を傷つけ殺し、逆に隊員も殺される可能性が高まっているのです。

 安倍首相は記者会見で、北朝鮮への警戒態勢にある「自衛隊の諸君の強い使命感、責任感に対し敬意を表する」と語りました。この感謝を「憲法に明記」で表そう、というのも強調点の一つです。しかし考えてもみてください、北朝鮮との緊張はすべて政治の責任です。米軍事戦略に同調し、「最大限の圧力」一辺倒の日本政治・外交の欠陥が、自衛隊に必要以上の緊張を与えているのです
。安倍政権の緊張緩和への構想力、交渉力が問われています。9条改悪は日本を戦争ができる国、戦争をする国にします。