平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会共同代表 大田幸世 平和が一番 市民の広場「ひこばえ」

枚方市を住みよいまちに☆原発NO!☆福祉・介護「すずらんの集い」☆枚方市駅前再整備は凍結☆市議会を変える高松まさ子

日本の皆保険はすばらしい

2013-06-28 13:54:19 | 大田朋子
 娘が海外で第2子を出産した。第1子は日本での出産だったが、今回は少し手続きに時間がかかるようだ。出生届、出産一時金、児童手当等・・。娘は少額とはいえ日本での納税者のひとりであり、毎年確定申告をしている。第1子の時は戸籍法があり、娘のパートナーはイギリス国籍の為世帯主になれなのだが、この戸籍自体が世界では珍しい制度だと、その時改めて実感したのをおもいだす。しかし、子供を産み育てるための社会の保障は本当にありがたい。
 こちらスペインでは、公的保険と民間保険があるという。個人の選択によるが、その内容の差は今のところはっきりと理解できていないが、貧富の差が医療保障に影響していると考えてしまう。日本の皆保険はやはりすばらしい。そして問題がないとはいえないが、誰もが安心して子どもを出産できるシステムを作り出してきたのだと感謝する。
 一方福島原発の事故での放射能で健康被害が明らかになりっつある。私は、日本の保険制度は少なくともすべての人を平等にという理念を大切にしてきたと思うのだが、原発事故以降の「命よりも経済」それも特定の企業を優先する国の根本姿勢や、それに追随する医者には怒りがおさまらない。


 スペインでの生活も10日を超えた。ひとりの買い物も慣れてきた。簡単な挨拶もできるようになった。しかし、車が大きな顔で、路上駐車がされているのには、おどろく。そして犬の散歩の時のうんこの処理も・・・。住まいは、日本でいえば、郊外のベットタウンに似ている。

スペインから日本が気になります

2013-06-23 17:44:06 | 政治 平和活動
 スペインにきて5日目。この数日、娘は病院に母乳を子供に飲ますために通う生活になっている。料理を作ることと上の孫を見るのが私の役割。スペインは雨が少ないので水は貴重という。台所や洗濯、掃除とふんだんに水を使用している日本の生活とは少し違うようだ。
 瞬時に日本のニュースが分かる便利な時代になっている。今も都議会選挙の結果が伝わってきている。脱原発の動き、憲法を改変反対の都民の意思はどのように選挙につながるのだろうか? そして、今、井戸川前町長の参議院選挙への立候補のニュースも伝わってきた。
 井戸川前町長の立候補の契機の一つに、福島被災者支援法を推し進める責任のある復興庁の水野参事のツイッター上での発言がある。市民団体や国会議員に対し「クソ左翼」とののしったのだからたまらない。福島県民だけでなく日本国民全員を馬鹿にしている。それは、官僚政治の現状を端的に表しているといえる。水野参事は停職30日の処分を受けたというが、こんなことで体質が変わるとは思えない。原発事故で、生活を、人生を変えられた人が多くいる。原発を推進してきた国が、政治家が、責任を取らない。そんな体質が続けられていた中で、今回の水野発言は氷山の一角だと思う。被災者支援法を骨抜きにしようとする許しがたい姿勢の表れだ。

 スペインに来て5日目。日本では、あまりにも多くのことが起こっている 

曜日がわからなくなるので、簡単な日記をつけることにした。大半がメニューになつている。日本食の食材を多く持つてきたが、スペイン料理を少しでも覚えたいと思う。

スペインから

2013-06-21 10:44:09 | 大田朋子
 初めての一人の海外旅行は、言葉が通じないにもかかわらず、待ち時間の長さを気にしない快適さだった。パリ経由でバレンシアへ。まだ少し明るい夜の10時30分にパリを出て深夜の0時過ぎにバレンシアに到着した。娘のパートナーが迎えにきて孫が既に産まれたことを告げられた。
 スペインの出産はどのようなもの等、今回は滞在期間が長いので、スペインの日常にふれたいと思う。そして、スペインから日本をみたいと思う。福島双葉町の井戸川前町長の話を思い出しながらいろいろ考えている。
 枚方市への被災者支援法の要請行動、関西電力枚方営業所への金曜日行動、保養の取組み「やんちゃっ子」・・・枚方の友人が忙しくしている。感謝しながら娘の助けをしたい。

双葉町井戸川前町長の話は、原発事故に対する国の非人間性が強烈に伝わりました

2013-06-17 22:27:20 | 大阪市問題

 多くの方の参加だった。交流会も入れると5時間程の話を聞くことができた。質問への回答は丁寧で、命を懸けて闘っておられることが伝わってきた。
 福島原発事故後、町長の判断で町役場が先頭に立ち放射能から町民を守ることをなによりも優先し、埼玉県に町ぐるみ避難をされた話から、さまざまなことが分かった。強調されたのは、欠陥商品の原発の事故の恐ろしさと、政府の非人間性。政府は、事故の賠償も含め、原発推進のための事故処理基準を作ろうとしていること。人事ではないと何度も語られた。
 福島原発の危うい現実があり、県民に福島帰還を強制する動きがある。井戸川さんの話は、環境を守る、町民を守る、子どもを守る。その目的のために、必死で生きておられる。質問者の「私達になにかできませんか」に対して「あなた方は、あなた方を守ることが大切。福井原発がある。放射能を一切出すなと言い切ること。ヨウ素はいらない。放射能はいらないと言い切ること」と語られた。

 退任の挨拶を読みかえした・・・

 私たちは前例の無い避難という過酷な状況に置かれています。いつまでも海原を漂流するわけにはいきません。早く上陸地を国が準備して、再興できる日を求めてきました。しかし、時間が足りませんでした。
 放射能のないところで平和な、皆が集える町ができることを祈り町民の安寧を願って、私は本日、双葉町長の辞職申し出をしました。
 私の今までの取り組みから次のことを申し上げたいと存じます。

1 事故に負けない
 原発事故で負けるということは、今のまま、何もしないことである。
 双葉町民には負けてほしくない。勝ってそれぞれ生き抜いてもらいたい。今はそれぞれの地に離れて住もうとも、廃炉が完了して故郷から放射能の危険が去り、自然と共生出来るようになったら再結集しよう。
 我が子どもたちへ、この悔しさを忘れることなく、何としても生き抜いて何倍も幸せな双葉町を再建していただきたい。そのためにも負けないで学び、求められる人になれ。世界の雄になってもらいたい。
(1) 負けないということは以下のことを忘れないこと
①避難してくださいと国から頼まれたこと。
②東電と国は事故を絶対起こさないと言っていたこと。
③町と県と東電には安全協定があること。
④事故は我々が起こしたものではないこと。
⑤正式な謝罪と見舞いがないこと。(形のあるものではないこと)
⑥自分の権利は自分以外に行使できないこと。
⑦被ばくさせられたこと。
⑧放射能の片付けをさせられること。
⑨20msv/yで町へ帰ること。(一般公衆の限度は1msv/y以下)
(2) 勝つためには何をしなければならないか
①事故の原因者を確定すること。
②我々の受けた損害のメニュー作成すること。
③損害の積算をすること。
④回復の請求をすること。
⑤回復の限界と代替を請求すること。(仮の町、借りの町)
⑥立証責任の不存在を共有すること。
⑦気づくこと。
⑧水俣の住民の苦難を学ぶこと。
⑨広島・長崎の住民の方に聞くこと。
⑩避難先の皆さんの恩を忘れないこと。
⑪多くの町民が健全な遺伝子を保つこと。
⑫ウクライナの現実を確認して同じテツを踏まないこと。
(3) 町民の力を結集すること
①役割分担をすること。
 ・汚染調査 ・除染問題 ・賠償問題
 ・住居問題 ・職場問題 ・健康問題
 ・墓地問題 ・学校問題 ・中間貯蔵施設問題
 などの調査研究する組織をつくり町民の不利益を解消すること。
②事故調査委員会をつくること
 事故の報告書には避難を強制された住民の実態が語られていない。外部に任せていたらいい加減に処理されてしまうので、委員会を町独自に構成して正しい記録を残さなければならない。

2 主張する権利を行使する 略
3 この世には先人の教えがある
      略
 この事故で学んだことは多い。我国でも人命軽視をするのだと言うことがわかった。国は避難指示と言う宣戦布告を私たちに出した。武器も、手段も、権限もない我々はどうして戦えるだろうか。

 白河市にアウシュヴィッツ博物館がある。ナチスがユダヤ人を毒ガスで虐殺したことは衆目の事実だ。福島県内では放射能という毒で県民のDNAを痛めつけている。後先が逆だ。この状態から一刻も早く避難をさせること以外に、健康の保証は無い。その後に十分時間をかけて除染をやれば良い。
 人工放射能に安全の基準を言う実績が少ない。20msv/yで住めると言う人が家族と一緒に住んで示すことが先だろう。その安全が確認出来たら福島県民は戻ればいい。これ以上モルモットにするのは、外国の暴君が国民にミサイルを撃つのと変わり無い。
 福島の復興なくして日本の再生はないとは、人口減少の今、将来の担い手を痛めつけていては、真に福島の復興には繋がらないと心配している県民は少なくないと思う。双葉町は原発を誘致して町に住めなくされた。原発関連の交付金で造った物はすべて町に置いてきました。

 原発の誘致は町だけで出来ない、県が大きく関わってはじめて可能となる。私たちは全国の人たちから、「お前たちが原発を誘致しておいて被害者面するな」という批判を受けている。私たちはどこにいても本当の居場所がない今、苦悩に負けそうになりながら必死に生きている。子どもたち、高齢者、家計を支えなければならないお父さん、お母さんたちの悲鳴を最初に菅総理に訴えた。変わらなかった。そのために私は野田総理に国民としての待遇を訴えたのです。しかし、今の町民の皆さんは限界を超えています。何とか国には町民の窮状を訴え、町民には叱られ役をやり、マスコミに出されるようにしてきました。

 県にも窮状を訴えています。最近も質問をしました。回答は具体的な内容ではなく失望しました。知事は福島の復興のために双葉町に中間貯蔵施設を造れと言うので、双葉町の復興はどうするのですか、と聞くと答えてくれません。そこで、踏み込んで私に町をくださいと言いましたがやはり答えませんでした。これでは話し合いになりません。

 環境省の局長にどうして双葉に二つの場所を決めたのですかと聞いたら、分かりませんと言いました。では会議録をみせてくださいと聞いたら、後日ありませんと言う返事でした。このようなことで、調査だけで建設はしないからと言われて、ハイいいですよとは言えません。
 町には古くから先人が築いてきた歴史や資産があります。歴史を理解していない人に中間貯蔵施設を造れとは言われたくありません。町民の皆さんが十分議論した後に方向を決めていただきたい。若い人に決めてもらうようにしてほしい。

 今まで支えていただきました町民の皆様、双葉地方各町村をはじめ福島県内各市町村の皆様、国及び福島県そして事故発生時から避難救済にご支援いただきました国民の皆様、国会議員の皆様、全国の自治体の皆様、埼玉県と埼玉県議会の皆様、県民の皆様、加須市と加須市議会の皆様、市民の皆様、さくら市の皆様、医療界の皆様、福祉関係の皆様、貴重な情報の提供された方、最後に国内並びに世界中からボランティアのご支援をいただきました皆様、この避難を契機にご支援いただきました多くの皆様に支えられて、ここまで来ることができました。心から感謝を申し上げまして、退任のご挨拶に代えさせていただきます。
 長い間誠にありがとうございました。
 
 平成25年1月23日

双葉町長 井戸川 克隆



枚方市危機管理室と「放射能に関する」話し合いをしました

2013-06-12 23:51:12 | 枚方市
 6月11日、枚方市の危機管理室の担当の方と私達8人で被災者支援法と放射能の健康被害についての話し合いをしました。昨年から数回話し合いをしているが、回を重ねるたびに、職員の方との話することの意義が分かり、継続する必要性を感じる。
提出した要請・質問書は・・・・・。

子ども・被災者生活支援法に基づく具体的施策の早期実現と、放射能による健康被害に
ついて(要請・質問)

2013年6月5日に発表された福島県民健康管理調査(子どもの甲状腺検査)で、調査対象17万4千人のうち甲状腺がんが12人、がんの疑いのある子15人いたことが明らかになりました。この数字は、2011と2012年度の2次検査対象者の1140人の内2次検査実施421人の検査結果です。100万人に1~2人しかでないとされていた小児甲状腺がんの増加は隠しようもありません。しかも,この数字には,最もヨウ素131の被曝がひどいとされるいわき市方面の数字は入っていないのです。また、チェルノブイリ事故後の健康被害の状況が、ウクライナやベラルーシの医師たちの懸命の調査で明らかにされ、がんに限らず心臓や眼の疾患はじめ様々な慢性疾患が多発していることが報告されています。数年後のことを考え子ども達を放射能から守ることが急務です。
 略(被災者支援法に関する箇所)

 福島第一原子力発電所事故からは2年以上経過しましたが、福島原発の事故は収束せず放射能の放出は続いています。また、今なお、多くの方が住み慣れた地域を離れて避難されており、西日本においても、住宅や仕事の確保、子どもの健康不安をはじめ、二重生活や帰省の費用等、様々な負担を強いられています。枚方市として子ども達の深刻な事態に向き合い、被災者の現状を真摯に受け止め、国や関係機関に以下の趣旨の働きかけをされることを要請いたします。

 略 被災者支援法に関する要請

(枚方市への質問)なお、質問に対する回答は、文書にて6月末までにお願いします。

1.福島第一原発事故の放射能による健康被害が明らかになりました。放射能汚染は全国 に広がり内部被曝対策も必要です。枚方市で、このような情報を集め、枚方市民(避難 されている方を含む)の健康への影響と安全対策を考えることが必要と思われますが、 いかがお考えですか。また、このような仕事の担当部署を教えてください。

2.市民の安全・安心のためには、枚方市職員には放射能に対する正しい知識が必要で  す。枚方市職員が福島事故の実態を知り放射能の危険性と安全対策を学ぶ研修を行う計 画はありますか。計画があれば、その内容を教えてください。計画がない場合は、その 理由をお聞かせください。

3.枚方市民むけに、放射能の危険性を周知し、健康を守るための学習会を計画されてい ますか。計画があれば、その内容を教えてください。計画がない場合は、その理由 を お知らせください。
  
4.福井県の大飯原発3,4号機は、敷地内の活断層の問題やある上に、7月に制定される新安全基準に基づかないで稼動されつづける可能性があります。地震が多発する中、事故への対策が必要です。枚方市の原発事故に対する防災計画に対する考えをお聞かせください。


平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会・放射能から子どもたちを守る枚方の会