何年前のことだろうか、安藤忠雄さんの話を3回ほど聞きに行った。仕事が建築関係だったので、非常に興味深く彼の話を聞いた。歯に衣を着せない、正直な、こびを売らない彼の作品に大きなあこがれを持った。「住吉の長屋」は有名になった当初の作品。3階建てで間口が狭く中庭をつくり光を取り入れていた。家の移動に中庭を通るため雨の日は傘がいる間取りで、住みにくいがなぜか興味をもった。当時分譲住宅の仕事をしていたが、建売のため誰もが住みやすい無難な住宅をつくっていたからかもしれない。
彼が、若い時からどのように変わっているかも知りたかった。精力的に街づくりに関わりながら、若い人を育てられていることが伝わってきた。しかし、少し首を傾げたくなることもあった。努力をすれば夢がかなえられる。チャレンジすれば前進する。そのことを自分の経験を通して何度も語られた。一方、学歴偏重の教育を非難し、現在の若者への警鐘も語られた。
しかし、今の社会は生まれた時から子どもたちに「夢」「希望」を育む社会ではない。経済格差は拡大し、その格差は個人の努力では超えられないほど大きくなっている。
その視点を持たないと、すべてが「個人」に解消する危険性を感じた。
でも、勇気を持ち冒険する姿勢はすばらしい。全ての人が、そのような姿勢を持ち続けられるような個人の集合体である社会にしたいと思う。
彼が、若い時からどのように変わっているかも知りたかった。精力的に街づくりに関わりながら、若い人を育てられていることが伝わってきた。しかし、少し首を傾げたくなることもあった。努力をすれば夢がかなえられる。チャレンジすれば前進する。そのことを自分の経験を通して何度も語られた。一方、学歴偏重の教育を非難し、現在の若者への警鐘も語られた。
しかし、今の社会は生まれた時から子どもたちに「夢」「希望」を育む社会ではない。経済格差は拡大し、その格差は個人の努力では超えられないほど大きくなっている。
その視点を持たないと、すべてが「個人」に解消する危険性を感じた。
でも、勇気を持ち冒険する姿勢はすばらしい。全ての人が、そのような姿勢を持ち続けられるような個人の集合体である社会にしたいと思う。