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効率化を理由にした(枚方市の)公的施設の民営化には反対です

2014-05-22 14:34:14 | 月刊『平和がいちばん』


5月17日から18日の楠葉生涯学習市民センターの「5月祭」オープニングの様子

 生涯学習市民センターは、数年前に「公民館」から変えられた。教育委員会(社会教育)の管轄から市長部局に移された。そして、会議室の使用料が「有料化」になった。しかし、市民の希望もあり、市の職員が配属されている。しかし、この1年で、指定管理者制度にする動きがある。市民への説明はまだない。以下、「平和がいちばん」5月号の1面から

 ご存じですか? 現在、市で「美術館」の建設計画が進められています。市内には公立の美術館がありませんから朗報かと耳をそばだてましたが、実態はそうではありません。非常に多くの問題がある計画です。計画では香里ケ丘中央公園の一部に市内の実業家が美術館を建設し、所蔵の絵画も合わせて市に寄付され、寄贈を受けた市がその後の管理運営を行うことになっています。
 
 まず計画全体の説明が、市民、とりわけ周辺住民になされず事後になっていることは問題です。公園の一部が失われることや景観・交通の問題など住環境が変化することに近隣の市民が丁寧な説明を求めるのは当然です。

 次に重要なのは、この美術館が市の文化施策の中での位置づけの問題です。なぜ市で最初になる美術館を中心部ではない場所に造るのか。現在計画中の総合文化会館(仮称)との関連はどうなのか明らかではありません。

 そして一番の問題は、この美術館の建設によって他の公的施設(生涯学習市民センターや図書館)の在り方と運営が大きく変えられるという点です。美術館の維持費は年間7千5百万円と試算され、入場料(200円を想定)収入を差引し約7千万円が持ち出しになります。この費用を市長は「(他の公的施設の管理運営に)指定管理者制度導入・・・財源確保する」としています。そして今年度の市政運営の基本方針でも指定管理者制度(民営化)を強調しました。美術館設置を機に他の文化施設の民営化もやってしまおうとは・・・?

 私たちはこの計画は論議不足であり、拙速であると考えます。そしてこの機に市民自治の砦である市民センターや図書館の運営まで民営化することに絶対反対です。その民営化は理念などなく、単に「効率化」だけで説明されています。市民の知的で文化的な活動とその空間を、「効率化」だけを理由に民営化することは、市民と市職員の共同作業を阻害し、市役所と市民の中で知識や技能の蓄積と継承がされず、市全体の知的衰退をもたらします。美術館計画は白紙に戻し、出発点から市民との議論が必要です。


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