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枚方市を住みよいまちに☆原発NO!☆福祉・介護「すずらんの集い」☆枚方市駅前再整備は凍結☆市議会を変える高松まさ子

枚方から  緊迫する介護現場・・・一人住まいの高齢の方への見守りは、緊急に必要です。

2020-05-17 20:26:05 | 新型コロナの収束を心から願います。
 友人に枚方の小規模デイに介護士として働いている方がいる。その友人は、独り暮らしの高齢者の方を心配している。入浴はできているのだろうか?認知は進んでいないだろうか?10万円特別定額給付金は、無事の手続きはできるだろうか?
 昨日、枚方市に独り暮らしの高齢者への見守りの強化のお願いの電話をしたけれど、なかなか介護現場の現状は伝わらないように感じたが、しばらく話を続けると、新型コロナの対策本部に伝わるようにお願いした。少しは、伝わるのではとの感触はあった。

「介護・福祉のすずらんの集い」5月号を広めたいと思う。
緊迫する介護現場
私は小規模のデイサービスで介護士として働いています。新型コロナウイルスに対して、私たち職員は感染源になってはいけないと、神経を使ってきました。
毎日検温し、バスや電車にも乗らず、自分の親や子どもとの行き来を断ち、仕事以外の外出も避けてきました。利用者さんは高齢で基礎疾患がある方も多いので、もし自分がうつしてしまえば大変なことになるという危機感と責任を感じています。

しかし、最近スーパーや店で透明アクリル板をはさんで接客している店員をみて、私はふと感じました。「働く人も守られるべきなんだ」と。
私たちの仕事では、このようなボードも2メートル以上の距離も、テレワークも不可能です。送迎の車は密室になるし、素手で手を取るし、トイレや入浴、食事介助など、利用者さんに接しなければ全て成り立ちません。

利用者さんの中には、コロナのことは理解できず、手洗いもしなければ、よく出歩く方もいます。家族の意識もまちまちで、大勢が出入りしている家庭もあります。介護職場のスタッフは、仕事で自分が感染したり自分の家族(高齢者や病人、医療従事者もいます)に感染させるリスクも抱えているのです。

緊急事態宣言の時に政府は介護施設を自粛要請の対象にはしませんでした。特養や有料老人ホームなど居住型の施設は家族の面会や外出を禁止し、クラスターになるのも防ごうとしました。一方、通所型のデイサービスへは「家族でみれる所はデイサービスを休んだり、回数を減らすように」との呼びかけでした。利用者さんの中には当然不安で休む人も出てきます。

しかし、その数が多くなるとデイサービスの経営が成り立たなくなります。中には休業している所もあります。デイサービスがなくなると、入浴できなかったり、認知症が進んだり、筋力が落ちたりします。コロナにかからなくても命を縮める人が大勢でてくるでしょう。
私の勤めるデイサービスは、小規模ということもあり、一人ひとりに柔軟に関わり利用者さんや家族の生活や命を支えていると自負しています。
でもこのように先が見えない中で、利用者さん・従業員・経営者、それぞれが不安で疲弊している。

安心して働き続けるために以下のことが必要だと思います。
①マスクやアルコール消毒液が手に入らず、職員が苦労して手に入れました。非接触型体温計も必要です。必要な衛生用品が早く行きわたるよう、行政が動いてほしいです。
②一人暮らしで熱のある利用者さんがPCR検査をしてもらえませんでした。疑わしいときは、すぐにPCR検査をすることがクラスターを防ぎ安心して働けることになります。
③利用者さんの希望や実情に応じてお休みや時短を進めることは、感染拡大を防ぐことにもつながりますが、それによる経営悪化を防ぐためには、行政の財政的支援が必須です。
コロナの問題は、この国の行政のお粗末さをあぶりだしました。なかなか進まないPCR検査や、自国では充分に生産できていない生活・医療必需品、最低限の生活を守るための素早い資金援助。
なぜシステムができなかったのか突き詰めてほしいです。

                                                      (枚方市内デイサービス介護士)

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