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松田久子さんが、雇用問題を語っています

2014-12-16 23:18:31 | 月刊『平和がいちばん』
 師走のあわただしい中、「平和がいちばん」の配布をしている。やはり、日が影げると寒い。今回のインタービュー内容は「雇用」 切実な問題。松田久子さんは介護職場で働いた経験から述べている・・・

 労働者派遣法改悪案が廃案になった。よかった。派遣労働の働き方を生涯にわたって固定し、正規職員への道を限りなくゼロに近づける内容だったから。若者の雇用が「仕事探し」の努力をすれば報われる社会に少しでもなればと思う。今回のテーマは「雇用」です。

Q:年収200万未満の労働者をワーキングプアとみなしていますが、全ての年代で30%以上を超えています。この状況をどのように考えますか?

A:ワーキングプアが多い年代が、20~24歳の若年層と50歳以上の中高年です。この2年間で100万人の雇用増を生み出したといわれますがその内実は、正規職員が22万人減って非正規職員が123万人増えたということです。自治体職場でも3人に1人が非正規職員とされ、枚方市も例外ではありません。不安定な雇用形態は、経済的な安定を得ることは難しく、非正規雇用はゼロに近づけることが大切だと思います。


Q:介護職場での若者の雇用状態はどのようなものでしたか? 待遇の改善で一番急がれるのは、何だと考えていますか?

A:私が福祉職場に就職した頃は、正規職員が当たり前で、同じ仕事をしていれば同じ待遇で働くことが普通でした。その後は、経営的な事情から、施設でもパート職員(非常勤職員)を多く採用するようになりました。当然ながら、パート職員はボーナスも(あっても寸志程度)退職金もないなかで働かざるをえません。それは若者でも一緒でした。同じ内容の仕事をしながら長期的に働く保障がなければ、仕事に対する思い入れや心構えも違ってきますし、パート職員からすれば「正規職員ではないからそこまでしなくても」とか「正規職員のくせに」といった感情がでてくるし、正規職員は「正規職員だからもっとがんばらないと」とか「パート職員に比べると恵まれているから我慢しないと」といった気持ちになり、分断が起こりやすく、一緒に仕事をするということが難しくなってきます。やはり同じ仕事をしているのであれば、同じ賃金が支払われるべきと考えます。利用者さんからすれば、職員が正規であろうが非正規であろうが、求める内容は一緒ですし、同じ質のサービスを希望します。職員の待遇の分断は、利用者さんへのサービスの内容に大きく影響してくる問題です。福祉職場が、慢性的な人手不足であることも、仕事の責任の重さに比して賃金が安すぎることが大きな問題だと思います。若い人たちが福祉職場に以前よりは多く入ってくるようにはなりましたが、将来性(結婚し、子どもを育てる等)を考えた時に夢を描けなくて辞めていく人たちが後をたたないのも事実です。

Q:雇用について、特に気になることは何ですか?

A:長女は、今、他市で正規職員として働いていますが、大学卒業までに就職が決まらず卒業後、半年間、就活にむけた予備校に通いました。何とか半年で決まったのでほっとしましたが、就職試験は4次試験まで面接等があり、今から思えば運がよかったとしか思えません。しかし就職しても仕事は大変で、毎日、疲れ切って帰ってきます。やはり職場に正規職員は少なく、非常勤職員やアルバイトの方が多いとのことです。長男は、まだ大学生です。これからどのような道を進んでいくのか、不安も大きいですが、若者が自分のやりたいことを見つけ、誇りを持って、生き生きと働けるそんな社会になることを強く望みます。


ありがとうございました <インタビュー:おおた幸世>

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