<お悔やみ>
家髙憲三さん(元枚方市教育長)が5月22日逝去されました。享年86歳でした。家髙さんには「平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会」(市民の会)設立時から共同代表を務めていただき、豊富な運動と行政での経験を活かして「会」の政策立案や運営にご指導いただきました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
私たち「市民の会」は、「平和がいちばん」号外で、追悼をしたいと思う。
私は、2014年の平和条例の直接請求署名運動から 本当に多くのことを教えていただいた。感謝 感謝の思いで一杯です。
号外に掲載された追悼文です・・・。
厳しい方でした。「人のせいにしない」と何度も何度も口にされました。先生の著書『枚方に住んで 働き 闘って』(2006年発行)について、いろいろお聞きしました。その信念と地道な努力に、自分を省みて身の引き締まる思いがしました。
戦争体験に根差した青春時代のできごと、そして枚方市職員時代の「昭和天皇戦争責任」発言による右翼とのトラブル、その時の革新と言われた方々の不可解なできごと等を「淡々」と語られ、孤立をおそれず筋の通った生き方を「あたりまえ」にされていたことに感動しました。
市民の要望をバックとした施策実現にむけ、「まず現場を知る」「市長をはじめ議員や職員に説得する理論」「抽象論ではなく数字を示す」「税金は市民に還元する」等、さまざまに奮闘された姿は、自治体の在り方を見直す契機になりました。共に枚方市政を担ってきた方々を語り、出会いを楽しみ、心を開き、互いを認め信頼し合う関係は貴重でした。
「市議会選挙2人大丈夫か?」というのが、偶然会った道端での最後の会話でした。優しい瞳でした。家髙さんが「市民の会に託されたこと」を自覚して、一生かけて大切にされた「二度と戦争をしない日本を・枚方を」を次世代に伝え続けます。ありがとうございました。
大田幸世(共同代表)