goo

同じ町内に住んでる方にも「この道初めて通りました」と言われるほどうちの場所は分かりにくい。
ご来訪のお客様のご予約時間に電話がなった。
「多分近くまで来てると思うんですけど~」
「分かりましたすぐ外に出ますので。ちなみにお車の色は何色ですか?」
車の名前を聞いても全く理解不能な車オンチの私は「色」以外に識別方法はない。
「え~とえ~と、変な色です」
お客様のお答えに思わず笑ってしまった。
道路に出て確認。決して変な色というわけではないが、
確かにこの色を何色と言えばいいか悩んでしまうような微妙な色。

初めてお越し下さったお客様。
「もしかして杜屋さんの旦那さんの会社って○○ですか?」
「そうです~!何で分かりましたか??」
「車にシールが貼ってあったので・・・」
あ、そうか。会社名ではないのだが知る人ぞ知る。っていうかバレバレである。
会社では悪名高いヒトなのであまり口外してはいないのだが。

また別の初めてお越し下さったお客様。
「私、ずっと前ここのお宅に来たことあります!今来て思い出しました」
よくよくお話うかがえば、私が結婚する前の話。
オットは独身時代ちょくちょく家で宴会を催していた。
会社の人20人くらいとか。友達の友達とか彼女とか。
その時に来て下さった方らしい。世間は狭いですね~。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

おひとりさまランチ



窓辺の陽だまりで自分ひとりでランチ。家の中より外の方がぬくい。
パンにさつまいもとにんじんのマスタードサラダを乗せたのと
ジャム入りヨーグルト。パン・ジャム・ヨーグルトは自作。
パンは、最初にホシノ酵母をおこしてそれをずーっと地粉でかけつないでいたパン種を
使っていたけれど、ここ最近は前回仕込んだ生地をひとにぎり取り分けて
冷蔵庫に入れておいて、それを新しくパンを作る時に生地に混ぜて一緒にこねて、
一時発酵させる前にまた次回の種用にひとにぎり生地を取り分けておいて、
ということを繰り返している。発酵力が弱まってくる気配は全くない。
寒くなってきたので時間は8時間くらいかかるけどちゃんと膨らむ。
私のパンはそのまま食べるよりも、スライスしてガスコンロのグリルや網で
皮がパリっとするくらいちょっと焼いて、おかずを乗せたり
ソーセージをはさんでサンドイッチにすると格段にいける。

そういえばしばらく前のことだけど、手作り発酵食品研究家の先駆けである
林弘子さんが亡くなられたと知って驚いた。
林さんの記事が連載されていた愛読誌「うかたま」で知った。
自家製天然酵母パン作りの本をはじめ著書も多数。
チャレンジ精神にあふれた林さんの本は読むのも実践するのも楽しかった。
自分で酵母を育てるところから始めるパン作りも今でこそありふれたことになり
レシピ本もたくさん出ているけれど、その世界を最初に切り拓いた方が林さんだと思う。
ご冥福をお祈りします。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

よつば



ウェディングシーズン。
先月から来月まで四つ葉クローバー型ポルボローネ作りが続いている。
幸せになれるといういわれのあるポルボローネ。ウェディングプチギフトで一番人気。
このクローバー型を定番化しようかな。

昨日ジャムを買いに来られたご近所さんに
「杜屋さんのHPのカレンダー見ましたよ~12月ご親戚の結婚式なんですね」と言われた。
「そうなんですよ~実は姪っ子の結婚式で。その引き菓子作りを請け負ったので
 自力で運んでそのまま実家帰ろうかな~と思ってまして・・・」
そのお客様、私と同年輩。
「姪っ子さんがもう結婚する年なんですか??」
「そうなんですよ~10歳も年離れてないので。夫の姉の娘なんですけど。
 実は私と姪より私と夫の方が年離れているので~~」
姪っ子からみれば私はおばちゃん以外の何者でもないが、
私からみれば妹みたいなもんである。ちょっと微妙?

そういうわけで、12月25日挙式のため12月24日の夜からオットの実家の奈良へ行く予定です。
ちょっと早いですがそのまま冬休みに突入させて頂きます。1月10日まで。
冬休み中は外を出回るか自宅に戻ってマーマレード作りに没頭するかはまだ未定。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

今日のいっぷく



先週は毎日りんごタルトを焼き続けていた。オーブンから漂うりんごの香り。
余った生地で作ったプチサイズのりんごタルトと紅茶でいっぷく。ふ~~
だいぶ寒くなってきたこの頃。風が冷たい。でも家にいる間は窓全開して外の空気を入れている。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

シューカツ!

シューカツ!
石田 衣良
文藝春秋


大学に行かなかったので、いわゆるシューカツと呼ばれるような就職活動をしたことが無い。
私の世代は就職氷河期の最初の世代くらいだろうか。
大学を卒業しても就職できない。就職しても条件が悪すぎてすぐ辞めてしまう。
数千人の学生がエントリーして最終面接に残るのはわずか数十名、
という容赦ない世界を私は知らない。そもそも会社へ就職することに興味も無かった。

テレビ局や新聞社などマスメディア志望の仲間達。
数回の面接をクリアしてとうとう会社の重役相手の最終面接へ進んだ。
最終面接は内定したら本当に就職するかどうかの確認で
ここまで進めばもう内定が決まったようなものだという。
最終面接での何気ない質問に不意をつかれたチハル。
その一言でいきなりパニックに陥る姿が何とも哀れだった。私みたい。
アドリブで笑って受け流せば問題なく合格だったんだ・・・
そう言われても簡単に出来る時と絶対出来ない時がある。

先日、とある遠方のお店の店長さんからお手紙を頂いた。
とても丁寧な直筆のお手紙。
私の作ったものの感想からはじまり、ご自分のお店のこと、これからやりたいこと・・・
心のこもったお手紙にこちらの気持ちも動いた。
人の心を動かすのは、やっぱり真摯な心なんだな~。としみじみ思った。
自分が誰かに何かを依頼したい時のお手本になるようなお手紙だった。
自己紹介をし、自分の夢や理想や願いを述べること。
就職活動での面接では、真摯に自分の気持ちを表現し伝えることが大事。
それで相手の心が動くかどうかは相手次第。相手も人間なのだ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

今日の一献



静岡誇りの銘酒、開運の3種。
純米ひやおろし・特別純米呑み切り一番・純米吟醸を同じ器で呑み比べ。自宅で利き酒大会~。
どれもおいしいけど純米ひやおろしが一番好き。
一升瓶はすでに売り切れだった。人気の一本。←酒屋さんのおばあちゃん談。
レジで会計しながら店番のおばあちゃんと立ち話になった。
小学校6年生の時に東海沖地震に遭遇したことから、ここの酒屋を建てる前別の場所でやっていた
酒屋の話など延々30分ほど。女・人生劇場みたいな話だった。
ひとりの人、ひとつの家にも一冊の本になりそうな歴史物語がある。
それにしても素敵なおばあちゃんがいて大きな冷蔵庫もあって開運各種揃っているいい酒屋さんだ。
コメント ( 2 ) | Trackback ( )

今日の一献



自家用自家製生姜シロップの発泡酒割り。ん~~うまい!
ビールではなく発泡酒の方が、冷蔵庫で冷やしたものではなく
常温に放置してたのに氷を入れたやつの方がおいしい。
近所のスーパーで売ってたオリオンビールの発泡酒が合う~
ビール風味のジンジャーエールという感じ。糖分がある方がおいしい。



去年くらいから、自分でも不思議なほど生姜製品を欲するようになった。
生姜ジャムやジンジャーシロップ、生姜入りカップスープや生姜茶など。
新陳代謝が退化するにつれ体をあたためる効果のある生姜のありがたみを
体全身で感じるようになったのかもしれない。
そして生姜と同じくらい年とってからおいしく感じるようになったのが、レンコン。
別に嫌いではなかったが、スーパーに行くと必ず買うということは決してなかった。
厚めにスライスしてキツネ色になるまで素揚げにして塩をふったレンコンと
ジンジャービールにやめられないとまらない状態。
コメント ( 2 ) | Trackback ( )

うつくしい子供

うつくしい子ども
石田 衣良
文藝春秋


さりげない装丁のわりに、陰惨な物語だった。
陰惨な物語のわりに、読後感は爽やかだった。
「ぼくも君のことをジャガって呼んでもいいかな」その気持ちに共感。
考えるのは頭でも、大事なことを決意するのは頭ではなく自分の心。
ジャガイモのようにアバタヅラでもジャガは強い心の持ち主だ。

先日、久々に隣町の図書館に行ったら石田衣良の本を立ち読みしている人が二人もいた。
こないだ初めてテレビで石田衣良本人を見た。
こんな目の小さい存在感の薄い雰囲気の人があんなシャープな小説を書くんだ~とちょっと意外な印象。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

庭の柚子の色づき

は・・・早すぎる。日が経つのが。
11月になったと思ったらもう2週目だ~11月11日。いい日。
9月から撮影した果実や作業の写真データが山積している。
忙しさにかまけて写真整理する時間を惜しんだ挙句ブログ投稿も滞る。
やっぱりブログ投稿と手紙の返事は記憶が薄れる前にすぐやらないと駄目だな~。




朝晩はストーブが欲しいほど冷え込むようになった。日中の太陽のぬくもりがありがたい。
うちの庭の小さな柚子の木の実も色づいてきた。刻々と近づく冬の足音。
それにしても大きくなったな~。半年前は米粒のようだったのに。
数は少ないけれど摘果したので去年にも増して育った。



柚子の木はちょうど工房の勝手口のすぐ前に植えているので、
庭に出なくても扉の網戸越しに毎日眺められる。
花が咲いた時は優美な香り、それから小さな実が少しずつ大きくなって、緑の実が日々色づいてきて。
思わず声をかけてしまうほど楽しい庭の果実の生育過程。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

プチギフト



この秋は例年以上にプチギフト用ポルボローネのご注文が多い。
とりわけ四つ葉クローバー型が人気。これ用に新しく厚めの個袋も買った。
いずれはこの四つ葉型のもメッセージ添付できるようにしたいと思うけど、
二重包装しないでホチキスを使わないでカードを付ける何かいい方法ないかな~。

こないだお会いした方に「杜屋さんてジャム屋さんのイメージが強いです」と言われたけれど
実際は売り上げ金額でみても、ジャムよりお菓子の方が圧倒的に多い。
「秋は果物加工で忙しい」と言っても全て販売用のジャムを作っているわけではなく、
りんごはタルト用のりんごの甘煮に、いちじくはケーキフィリング用のいちじくのワイン煮に、
栗はタルト用の渋皮煮に。常温保存できるよう瓶詰めにして、通年お菓子の材料に使える状態にしている。

注文販売の私の場合、中でも特にウェディングギフトや内祝いギフトなど「ギフト」の占める割合が大きい。
「気軽に食べられる日々のおやつ」もいいけれど、「大切な人への贈り物や頑張った自分へのご褒美に」
一年に1、2回、毎年連続してご注文下さる方のありがたさ。
そこにどれだけ面倒でも宅急便通販をやめない理由があったりする。
地産地消も大事だけれど、年に一度どこか遠くへ旅するように
ふっと気が向いた時に食べたい、食べてもらいたいと思われる、そんなお菓子を作りたい。
ご飯のように毎日食べるパンとは違う。飲み過ぎると体に害を及ぼすお酒とは少し似ている。
たまのささやかな楽しみに。そんな甘いモノを作りたい。

たまたま別々の方から同じ日に同じ時期に同じウェディングプチギフト用ポルボローネの大口のご依頼を頂いた。
日にちの猶予が少ない場合は、最初にご連絡頂いた方を優先させて頂く。となると一方の方はお断りせざるを得ない。
数年前、12月のものすごく忙しい時期に「お願いだから、どうしても」と言われて、そこまで言われれば・・・と無理してお引き受けして、
納品日に間に合うように体にムチ打って必死で作ったウェディングプチギフトの方のお代のお支払いが滞ってしまって、
非常につらく残念な思いを味わったことがある。(結局支払期日を過ぎた後にお振込下さったので良かったけど)
それ以来、日にちの猶予がない大口のご注文は出来るだけ早く判断して、出来ないのはすぐお断りするようにしている。
でもやっぱり断ったあと申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
断る気苦労を考えれば無理してでも引き受けた方が・・・と葛藤もあるが「あきらめる勇気」をどこかで発しない限り先に続かない。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )
« 前ページ 次ページ »